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電熱ヒートベストがフィッシュアイより新発売!冬のダイビングをもっと快適に

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つ、ついに、電熱ヒートベスト発売開始!
FIX UNDER WARMER(フィックスアンダーウォーマー)

フィッシュアイより、冬の快適なダイビングをサポートする新アイテム登場!
あれ、フィッシュアイって、水中撮影機材の会社では!?と思う方も多いかもしれませんが、この度発売されるのは、“電熱ヒートベスト”

最上位モデルの「WL5200FB」

最上位モデルの「WL5200FB」

その名も、FIX UNDER WARMER(フィックスアンダーウォーマー)です。
2019年2月に行われたダイビングフェスティバルの際に注目を集めていた器材なので、気になっていたダイバーの方も多いのでは!?

ダイビングフェスティバルの際には、サーモカメラで暖かさを見せていただきましたー!

ダイビングフェスティバルの際には、サーモカメラで暖かさを見せていただきましたー!

プロカメラマンや現地ガイド、インストラクターの方々のわがまま(!?)な要望を叶えるべく、数々の改良を重ね・・・ついに、水温が下がり始めるこの10月に発売するというニュースをキャッチしました。

ウエットでもドライでも使用可能な
ハイスペックインナーが誕生☆

じゃーーーーん!!

じゃーーーーん!!

この電熱ヒートベスト、ドライスーツのインナーとしてだけではなく、ウエットスーツのインナーとしても着用可能!
えっ、電気で温めるのに、ウエット行けちゃうの・・・?と、はい、私も最初驚きました。

でも、いけちゃうんです。
もう理屈じゃなく、ウエットが好き!っていうダイバーの方もいらっしゃると思います。
この電熱ヒートベストを着用することで、個人差はあれど、ウエット着用季節がぐんと広がることに〜〜〜(^^)/
そして、もちろん、ドライスーツでもより暖かく、寒さのストレスを感じずに潜ることができちゃいますね。

秘密は、高品質ヒートエレメントの採用
スイッチをオンすると、素早く温まります。

生地には、伸縮性の高い素材と耐久性に優れた素材がうまくミックスされ採用されています。
細かいサイズ設定がなされているので、フィット感も抜群です。
また、耐圧水深100m・・・という、ハイスペック
テクニカルダイバーの皆さんも興味深々では!?

温まるゾーンやリモコンの有無、サイズ展開のバリエーションにより、3種がラインナップされました。
お腹側、背中側、両方が温まる最上位モデルの「WL5200FB」。
背中側のみが温まる「WL2600B」。
ウエットのみに対応し、背面のみが温まる「WD2600B」。

ドライスーツ対応の「WL5200FB」「WL2600B」は、密閉されたドライスーツでも使いやすく、グローブをはめた指でも操作しやすいワイヤレスリモコン付きです。

それぞれ、好みに合わせてチョイスできますね。

いよいよ本日、2019年10月12日発売です。
はぁ〜、水中で試してみたい!

FIX UNDER WARMER(フィックスアンダーウォーマー)
商品情報

WL5200FB

WL5200FB:お腹側、背中側、両方が温まる。ワイヤレスリモコン付き

WL5200FB:お腹側、背中側、両方が温まる。ワイヤレスリモコン付き

対応スーツ:ドライ、ウエット
サイズ展開:XXS、XS、S、M、L、XL、XXL、3XL、4XL
価格:64,800円(税別)

WL2600B

WL2600B:背中側のみが温まる。ワイヤレスリモコン付き

WL2600B:背中側のみが温まる。ワイヤレスリモコン付き

対応スーツ:ドライ、ウエット
サイズ展開:XXS、XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
価格:49,800円(税別)

WD2600B

WD2600B:ウエットのみに対応し、背面側のみが温まる。有線コントローラーで操作

WD2600B:ウエットのみに対応し、背面側のみが温まる。有線コントローラーで操作

対応スーツ:ウエット
サイズ展開:XS、S、M、L、XL
価格:39,800円(税別)

FUWエクステンションスリップ

右腰のファスナー開口部に補充することで、腹囲を補充できるアイテム

右腰のファスナー開口部に補充することで、腹囲を補充できるアイテム

ウエスト回りが窮屈な場合は、オプションの「エクステンションスリップ」でジャストフィットさせることができます。サイズ展開はS~4XLのHEAT VESTに適した全7サイズ。高い伸縮性により、幅10~20cmの腹囲アップに対応します。
価格:1,980円(税別)

※FIX UNDER WARMER(フィックスアンダーウォーマー)商品情報では、温まるゾーンが分かりやすいようイメージ画像を使用しています。

■問い合わせ先
フィッシュアイ
HP/http://www.fisheye-jp.com/
Tel/03-5996-5637
Mail/info@fisheye-jp.com

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串本の潮が帰ってきたぞ〜! マンタにザトウクジラに大物ざんまいの和歌山県・串本の海!

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スクリーンショット 2019-10-10 16.14.34

今、和歌山県・串本の海が“大変なこと”になっているという情報をキャッチしました!

なにが大変かというと、
この数ヶ月で、マンタにザトウクジラまで出てきて、もう大物ざんまいなんだとか!

おいおい、なんだそのフルコースは!!
しかも、都心から車で約3時間で行ける串本で?

さっそく、前回、エイの交尾動画でお世話になったマリンステージ串本店・オーナーの谷口勝政さんにお話を伺いました。

大物ざんまいの串本!
現地ガイド・谷口さんに直撃

--

谷口さん! 聞きましたよ! 今度は大物祭りですね!
串本、激アツじゃないですか!

谷口

そうなんですよ。ほんとに大変なことになってて、みんな興奮状態です!

--

ちなみに、このようなことって珍しいんですか?

谷口

かなり珍しいですね。とくにザトウクジラなんかめったに見れるもんじゃないです。

■動画提供:ダイビング & スノーボード スクール nature/森川浩平さん

--

……これはすごい……。こんなの見たら、涙が出ますね。

谷口

いや〜奇跡ですね。

--

あとは、マンタも!?

谷口

はい。しかも内海で見れてます。これもかなり珍しいですね〜

--

えええ! 外海は聞きますが、内海でマンタが見れるなんてほんとに珍しいですね。!
でも、なんでこのようなことが起きているのでしょうか?

谷口

じつは、近年黒潮が蛇行しているので、今年の魚種は例年より少なめだったんです。
さらに低水温に悩まされ、真夏なのに水温は20℃ほど(通常は28℃前後)
8月にドライスーツをお客さんにお勧めしたのは初めてでしたね。
しかし、9月の中旬頃からようやく本来の串本の潮が戻ってきた感じです。その潮を待ってたのかなぁ、みんな。

そうか、みんな潮と一緒に帰ってきたんだ・・愛おしい

そうか、みんな潮と一緒に帰ってきたんだ・・愛おしい

--

やっぱり、みんな住み慣れた串本の海の潮がいいんですね。
……ところで、谷口さんはどれを見たんですか?

谷口

僕に聞きます?

--

え?

谷口

何も見てないです。

僕、見てないです。

僕、見てないです。

--

……見てないのにここまで語れるとは。
さすが、谷口さんも大物ですね。

■マリンステージ串本店

shisetsu

串本は今、期間限定ポイント「アンドの鼻」がオープンしてます!
10月いっぱいなので、期間内に駆け込んで下さい。

〒649-3503
和歌山県東牟婁郡串本町串本1418-20
TEL:0735624775 FAX:0735624776
Email:kushimoto@marinestage.com
http://marinestage.com/kushimoto/

\和歌山県・串本のダイビング特集はこちら/

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【ランキング】2019年9月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事

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こんにちは、オーシャナ編集部です。

週末は超大型の台風19号が日本列島で猛威を振るいました。
関東在住の編集部員たちも初めての経験に、驚きと恐怖の1日でした……
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今日は2019年9月の人気記事ランキングをご紹介。
拡散&いいね、よろしくお願いします!!(^^♪

海のニュース・記事・コンテンツ 人気ベスト10

第10位:狙うはハンマーヘッドシャークの群れ!でもそれだけじゃない、神子元島のダイビングの魅力を徹底解剖@神子元島

水中カメラマン・堀口和重さんによる伊豆・神子元島のレポート。神子元と言えばハンマーだけど、それ以外の魅力って……? 通年楽しめる、神子元の魅力を紹介します!

水面付近を群れるハンマーヘッドシャークの群れ(撮影/堀口和重)

第9位:多忙を極めるビジネスマンが衝動的にダイバーデビュー!仕事に必要な精神力はテクニカルダイビングで磨く

読者の皆さんから「私がダイビングをする理由」というテーマでエッセイを募集しているこの企画。なんと、その中から「NAGAE」さんのストーリーがランクイン!! 多忙を極めるビジネスマンが、挑むように潜り続ける姿……すごすぎます。

マンタを探す栄田さん

第8位:天国みたいな島・水納島でダイビング!輝くサンゴと白い砂、グッと寄れる“あの被写体”まで、その魅力を紹介します

沖縄本島在住の水中写真家・上出俊作さんによる水納島のレポート。天国みたいに美しい島で、サンゴに囲まれ、砂地はハゼパラダイス! あー、キラキラの白砂の中で寝っ転がりたいな~☆

リーフの上を覆いつくすサンゴの群生(撮影ポイント:オリーブ)

第7位:中村征夫・中村卓哉写真展「永遠の海・海中 2万7000時間の旅」が熊本で開催〜親子展に寄せる思いと展示の見どころ紹介〜

熊本県立美術館で写真展「中村征夫・中村卓哉写真展 永遠の海・海中 2万7000時間の旅」が開催中! 中村卓哉さんに、見どころをたっぷり語っていただきました。10/27までですよー!

kumamoto

第6位:【動画あり】マンタにギンガメアジ、バラクーダ!サメの群れも!ポンペイのダイビングは大物祭りで忙しい!?

おっきい生物、魚影大好きオーシャナ・スイカがミクロネシアのポンペイに体当たり取材! 大物たちに囲まれてきました♡

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第5位:【IG ISLAND FES.2019】賞金賞品総額300万円!!豪華すぎるフォトコンテストの詳細発表しちゃいます☆

10/20に石垣島で開催されるNEWイベント【IG ISLAND FES.2019】、同時開催されるフォトコンテストの詳細を発表。なんと、賞金賞品総額300万円という豪華さ! 一般ダイバーの部門はまだ応募できるので皆さんご参加を~(^^)/

IGフェス

第4位:台風15号の被害を受けた後の千葉、内房のダイビングサービスにお邪魔してきました!もう潜れるから、みんな来てね〜!!

台風15号による甚大な被害を受けた千葉県の南房総。オーシャナが現地に赴き、ダイビングショップのみなさんに状況を伺ってきました。

館山駅

第3位:2泊3日グアムダイビング!癒しの海と絶景、アクティビティでリフレッシュ!

オーシャナ・スイカが2泊3日のグアムダイビングに行ってきた! 潜って食べて、観光して……たっぷり遊んで来ましたよ~♪

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第2位:タンクなしで水中世界へ☆ 小笠原愛が伝えるスキンダイビング(素潜り)の7つの魅力

スキンダイビングインストラクターの小笠原愛ちゃんが、スキンダイビングの魅力を徹底解説! マーメイドみたいで、身軽で、イルカと泳げて……♡ スキンダイビングにチャレンジしたくなっちゃうよ☆

12年前、オアフの船上にて。なつかし〜、そして若っ(笑)

第1位:【IG ISLAND FES.2019】開催決定!石垣島で新しいマリンイベントが誕生☆ダイバーのみんな集まれ~!

日本が世界に誇るダイビングのメッカ、沖縄。中でも常に人気エリアに輝く石垣島で、2019年、新たな“マリンイベント”が誕生する……? 10/20開催のダイビング×音楽の融合イベント【IG ISLAND FES.2019】をチェック!!

IG ISLAND FES.2019

みなさん、いつも読んでいただきありがとうございます。
来月のランキングもお楽しみにー!!

▼過去のランキングもチェック
▶【ランキング】2019年8月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事
▶【ランキング】2019年7月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事

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伊豆大島のテングサ漁に密着!昔ながらのフーカー潜水、ベテラン漁師の収穫技とは?

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伊豆諸島の島々に潜りに行くことが多い私だが、夏の時期にダイビングが終わってエキジットすると、いつも気になっていたものがあった。

浅瀬で波やウネリにゆらゆらと揺れて漂う、“赤い美しいもの”
これはいったい何なんだろう……?

尋ねてみると、それはテングサ(天草)という海藻だった。

寒天やところてんの原料となるテングサは、伊豆諸島はもちろん、伊豆半島や房総半島、紀伊半島など日本各地で漁が盛んに行われているらしい。

私は東京に住んでいるが、恥ずかしながら伊豆諸島で収穫されているということを、この時まで知らなかった。

そこで今回はテングサの収穫の様子から出荷までを、東京都伊豆大島にあるダイビングショップ「ダイブハウス・タック」のオーナーであり、漁師でもある桧山俊延さんにお願いして、1日密着取材をさせていただいた。

“赤い美しいもの”を求めて
伊豆大島へ

伊豆大島へは、東京のJR浜松町駅がある竹芝桟橋から、高速ジェット船で1時間45分ほどで行くことができる。

島の中央にそびえ立つ三原山を中心に、大自然に囲まれた火山島だ。
その三原山から流れてくる栄養分が島周辺の海に行き渡り、海の中も多くの魚やサンゴを見ることができ、海藻も多く群生している。

伊豆大島はダイビングの地としても有名で、週末などは特に多くのダイバーで賑わっている。

そんな私も毎年伊豆大島へは通い続けている。

人気ダイビングポイント「秋の浜」にて撮影したキンギョハナダイの群れ

人気ダイビングポイント「秋の浜」にて撮影したキンギョハナダイの群れ

伊豆大島はじっくりマクロなどが楽しめる「秋の浜」というポイントもあれば、まるでプールのような透明度を誇るタイドプール「トウシキ」などがあり、いろいろなスタイルのダイビングが楽しめる。

特に6月から10月頃までハンマーヘッドシャークのシーズンで、「ケイカイ」というポイントでは多い時で200匹以上の大群を見ることができ、日本とは思えないほどダイナミックなシーンに会えるのも魅力だ。

フーカー潜水による
テングサ漁の様子

伊豆大島で一年間の間にテングサ漁が許されている「口開け(解禁)」と呼ばれる時期は、4月〜10月のみ。
この時期になると、多くの漁師さんが水中に潜ってテングサを獲ってきては、港や岩場に天日干ししてあるのが目立つ。

漁師さんの朝はとても早く、この日も日の出過ぎくらいに岡田港を出発し、日の出浜付近でテングサ漁へと向かった。

今回取材に協力してくださった、伊豆大島でダイビングショップを営む漁師の桧山氏

今回取材に協力してくださった、伊豆大島でダイビングショップを営む漁師の桧山氏

テングサ漁に行くためにスカリ(網)の準備をする。岡田港にて

テングサ漁に行くためにスカリ(網)の準備をする。岡田港にて

日の出後に収穫ポイントへ向かう

日の出後に収穫ポイントへ向かう

ポイントに到着すると黙々と潜水の準備が始まった。

桧山さんが行うのは「フーカー潜水」という潜水方法で、船に積んであるコンプレッサーからホースで随時水中に空気を送りそれで呼吸をするという、昔ながらのやり方だ。

伊豆大島でのテングサ漁は、基本的にこのフーカ―潜水か、素潜りで行われているらしい。

早速僕もスクーバダイビングで行くために、シリンダーを背負って桧山さんについて行くことにした。

代々受け継がれているディーゼル製のコンプレッサーを始動させて潜水に向かう前の様子

代々受け継がれているディーゼル製のコンプレッサーを始動させて潜水に向かう前の様子

水中に入ってみると、水中とは思えないほど機敏に身体を動かして、一房一房丁寧にテングサを収穫していた。

しかもただただ収穫をすればいいわけではなく、商品になるようないい草を選ばなければいけないので、見極めながら収穫を行っていく。

テングサが大量に入ったスカリを腰に巻いて水中で機敏に動く桧山さん

テングサが大量に入ったスカリを腰に巻いて水中で機敏に動く桧山さん

岩肌一面に群生するテングサ

岩肌一面に群生するテングサ

一房一房いい草だけを選別しながら丁寧に収穫していく

一房一房いい草だけを選別しながら丁寧に収穫していく

潜水時間はおよそ2時間。時には自ら水中で碇を持ち、船を移動させてポイントを変えたりもしている。

スカリを腰に巻いていて、この中にテングサを入れていくのだが、見る見るうちに草でいっぱいになる。

草がいっぱいになると船から垂らしてあるロープにスカリを縛り、新しいスカリを腰に巻いて再び収穫しに行く。

そんな作業を何回も繰り返して、あっと言う間に2時間が経った。

ある程度収穫していい草がなくなると、自ら碇を持って船を引っ張りポイントを移動する

ある程度収穫していい草がなくなると、自ら碇を持って船を引っ張りポイントを移動する

いっぱいになったスカリを船から垂らしているロープに結び、新しいスカリに変えていく

いっぱいになったスカリを船から垂らしているロープに結び、新しいスカリに変えていく

赤色に染まる港は
この時期ならではの風物詩

潜水を終え船に戻り、ロープに縛ってあったスカリの回収作業をして港へと帰る。

港へ戻ると、収穫したテングサをウィンチで船から降ろして軽トラックに載せ、休む暇もなく天日干し作業へ。

早朝から漁を始める理由は、なるべく日があるうちに1日で乾かすため。
そのため、ウェットスーツのまま干し作業を行なっている漁師さんが目立つ。

船からウィンチを使ってテングサを降ろす

船からウィンチを使ってテングサを降ろす

ウェットスーツのまま天日干しの作業へ

ウェットスーツのまま天日干しの作業へ

一房一房丁寧に天日干しをしていく

一房一房丁寧に天日干しをしていく

港のコンクリートの地面が真っ赤に染まる。

きれいに並べた後にもう一度収穫に行くという漁師さんも少なくない。また戻ってきては、繰り返し干し始めた。

午後15時頃になれば、乾いたテングサを丸めてカゴいっぱいに押し込み、ブロック型にする。それを軽トラックに積み込み、売り手の元へと向かった。

乾いたテングサを丸めていき、カゴに詰めて、ブロック状に固めていく

乾いたテングサを丸めていき、カゴに詰めて、ブロック状に固めていく

ブロックにしたテングサを出荷するのに、軽トラックに積み込んでいく

ブロックにしたテングサを出荷するのに、軽トラックに積み込んでいく

環境の変化や後継者問題
伊豆大島のテングサ漁の現状

売り場は港内にあり、乾いたテングサを中に運んで行く。
辺りを見渡せば、いろいろな色や種類別で並べられたテングサがあった。

早速、売り場担当の宮本和夫さんに今回収穫したテングサの総重量を量ってもらい、種類分けしてもらって、漁師の桧山さんのお仕事は終わり。

売り場で今回収穫した総重量を計る

売り場で今回収穫した総重量を計る

売り場にはいろんな種類のテングサが分けてある

売り場にはいろんな種類のテングサが分けてある

ここからはきれいに圧縮して運びやすくするため、ひと固まり30kgと正確に重さを量り、プレス機械に入れ込んで何度も何度もプレスをする。最終的には丸太のような形になり、そのまま保管され、定期船が来たときに東京に送られる。

そして、東京にやってきたテングサは、東京都漁業協同組合連合会からテングサの問屋へ渡り、寒天業者などへ。そこで加工され、寒天やところてんになって皆様の食卓に並ぶ……

といったような感じで、収穫から出荷までにはいろんな苦労があるということが、今回の取材で改めてわかった。

一つの丸太状に圧縮していくのに30kgきっちりにしなければならない

一つの丸太状に圧縮していくのに30kgきっちりにしなければならない

プレス機にかけて何度も何度も圧縮していく

プレス機にかけて何度も何度も圧縮していく

最後は丸太状になって定期船に載せて本州に送るまで保管しておく

最後は丸太状になって、定期船に載せて本州に送るまで保管しておく

テングサを仕分けしていた職人さんの宮本さん

テングサを仕分けしていた職人さんの宮本さん

桧山さん曰く、「最近では温暖化や環境汚染などが一因となり、天草の収穫量が減りつつある」そうだ。

また、「そもそもテングサを収穫しに行く漁師が以前より激減しているということで、テングサの値段が上がってきている。海外輸入のテングサを使って寒天を加工している商品もあるが、やはり国産品は一味違う」とのこと。

大好きな寒天やところてんが、いつの日か食べれなくなる。
そうならないためにも、テングサが生い茂る豊かな海と昔ながらの漁法が途絶えないことを願うばかりである。

テングサ漁の様子伊豆大島〜寒天、ところてんの原料〜

■撮影協力/伊豆大島ダイビング連絡協議会

関戸紀倫さん
プロフィール

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1988年7月6日生まれ。
写真家で、ダイビングインストラクターでもあるフランス人の父と、日本人の母の間に生まれ、幼い頃から父に連れられて、ガラパゴス諸島やタイ、フィリピンなど自然豊かな処に訪れるうちに、自然が大好きになる。
2010年にダイビングを始め、翌年には沖縄でダイビングインストラクターとして活動をスタート。2013年からは、オーストラリアのダイビングクルーズにて働くことになり、そこで船内販売用の写真を撮り始める。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え、帰国前に念願の一眼レフを手に入れオーストラリアを放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに、世界で活躍中。
▶関戸紀倫さんオフィシャルウェブサイト
▶YouTubeチャンネル「KIRIN SEKITO」

▼関戸紀倫さんの関連記事

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【IG ISLAND FES.2019】フォトコンゲストMCは品川祐さん☆一般ダイバー&スキンダイビング部門の応募は10/19まで!

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IGフェス

フォトコンゲストMCは
ダイバーの品川祐さんに決定!

来たる2019年10月20日(日)、石垣市新栄公園多目的広場特設会場にて今年初の開催となるダイビング×音楽の融合イベント「YDA presents IG ISLAND FES. 2019 by 島ぽよ」(以下、IG ISLAND FES.2019)。

続々と情報が公開され、フェスの内容が明らかになってきましたね~! 

↓フォトコンテストの詳細はこちら
▶【IG ISLAND FES.2019】賞金賞品総額300万円!!豪華すぎるフォトコンテストの詳細発表しちゃいます☆

↓音楽フェスの詳細はこちら
▶【IG ISLAND FES.2019】きゃりーぱみゅぱみゅが石垣島初上陸☆フェス出演アーティストラインナップを発表!

いよいよイベント当日が近づいているんだな!!とワクワクしちゃいます♪

さて、今日はまたまた続報。
フェスのフォトコンテストに登場する「ゲストMC」を紹介しますよー!

ゲストMC 品川祐さん

品川祐さん

品川祐さん

ゲストMCはなんと、ダイビングインストラクターの資格を持ち、ダイビング雑誌にもたびたび登場している品川祐さん!!

芸能人の方々をCカード認定するなど、海での活躍もされています。

フォトコンテストでどんなコメントをしてくださるのか、とっても楽しみですね~☆
▶品川祐さんのプロフィールはこちら

IG ISLAND FES.フォトコンテスト応募要項

【IG ISLAND FES.2019】では現在、一般ダイバー部門やスキンダイビング部門、その他海辺の写真などをテーマにした部門で、作品を募集しています。(※プロフェッショナル部門の応募受付は終了しました。)

応募締切は2019年10月19日。
今まさに石垣島にいるという方、週末潜ってきたという方、明日旅立つよという方、ぜひご参加ください! まだ間に合っちゃうかもよー!

一般ダイバーを対象にした部門

一般ダイバー部門

対象:アマチュアダイバー
受賞:3名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に八重山ダイビング協会に加入しているダイビングショップを利用し撮影した、石垣島の水中写真
応募期間:2019年10月12日~10月19日18時(日本時間)
応募方法:ご利用の八重山ダイビング協会加入ショップよりエントリーしてください。詳細は各ダイビングショップにお問い合わせを。
賞金:金賞50万/銀賞10万/銅賞5万 (各順位副賞)

コンデジ部門

対象:コンパクトデジタルカメラを使用したアマチュアダイバー
受賞:1名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に八重山ダイビング協会に加入しているダイビングショップを利用し撮影した、石垣島の水中写真
応募期間:2019年10月12日~10月19日18時(日本時間)
応募方法:ご利用の八重山ダイビング協会加入ショップよりエントリーしてください。詳細は各ダイビングショップにお問い合わせを。
賞金:10万円

環境部門

対象:アマチュアダイバー
受賞:1名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に八重山ダイビング協会に加入しているダイビングショップを利用し撮影した、海の環境や自然の尊さを訴求する石垣島の写真
応募期間:2019年10月12日~10月19日18時(日本時間)
応募方法:ご利用の八重山ダイビング協会加入ショップよりエントリーしてください。詳細は各ダイビングショップにお問い合わせを。
賞金:10万円

スキンダイバーを対象にした部門

スキンダイビング部門

対象:スキンダイバー(タンクなどを使用せずにせず水中写真を撮影)
受賞:3名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に八重山ダイビング協会に加入しているダイビングショップを利用し撮影した、人物の入った石垣島の水中写真(自撮りを含む)
応募期間:2019年10月12日~10月19日18時(日本時間)
応募方法:ご利用の八重山ダイビング協会加入ショップよりエントリーしてください。詳細は各ダイビングショップにお問い合わせを。
賞金:金賞20万/銀賞10万/銅賞5万 (各順位副賞)

海好き全員を対象にした部門

人物部門

対象:全ての方
受賞:1名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に石垣島の海中、ビーチなど海にまつわる場所で撮影した、人を笑顔にできる写真
応募期間:2019年10月12日17時~10月19日12時(日本時間)
賞金:10万円

お笑い部門

対象:全ての方
受賞:1名
条件:2019年10⽉12⽇〜10⽉19⽇の期間中に石垣島の海中、ビーチなど海にまつわる場所で撮影した、人を笑顔にできる写真
応募期間:2019年10月12日17時~10月19日12時(日本時間)
賞金:10万円

なお、結果発表が行われるのは、2019年10月20日(日)に開催される【IG ISLAND FES.2019】の会場。
受賞したら…目立っちゃいますね~! 盛り上がっちゃいますね~! やばいですね~!!

もちろん、フォトコンの応募期間中は石垣島にいて参加できるけれど、イベント当日は残念ながら帰路に……という方も参加できますので、ご安心を。

IG ISLAND FES.2019
イベント詳細

■開催日程:2019年10月20日(日)
■開催時間:15時開場 16時開演~21時終演
■開催場所:石垣市新栄公園多目的広場特設会場
〒907-0013 沖縄県石垣市浜崎町1丁目1-1

■入場方法:入場無料
■主催/八重山ダイビング協会
■後援/島ぽよ

※ご来場者数によっては入場制限がかかる場合がございます。

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▶IGフェス仕掛け人インタビュー!石垣島を愛する2人の男が“音楽×水中写真イベント”で盛り上げる!「IG ISLAND FES. 2019 by島ぽよ」の舞台裏

▶【IG ISLAND FES.2019】きゃりーぱみゅぱみゅが石垣島初上陸☆フェス出演アーティストラインナップを発表!

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シェルドライとネオプレーンの違いとは?ドライスーツのプロに、特徴や選び方を徹底解説してもらいました!

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完全防水システムを採用し、水温が低い環境でのダイビングを可能にするドライスーツ。素材や構造の違いから「ネオプレーンタイプ」「シェルタイプ」の2つに分類することができます。

今回は、国産ダイビングスーツメーカーとしてプロダイバーからも絶大な支持を得る、ワールドダイブ株式会社の高橋信弘さんから、それぞれの違いや長所についてお話を伺いました。

ネオプレーンタイプとシェルタイプのどちらを買うべきか、と迷っているダイバーの皆さん、ぜひ参考にしてください!

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ワールドダイブ株式会社 取締役 営業統括部長 高橋信弘さん

ドライスーツの役割とは?

ーーそもそも、ドライスーツはなぜ必要なのでしょうか?

高橋さん

皆さんご存じの通り「低水温下でのダイビングに適した防水スーツ」というのがドライスーツ(以下:ドライ)の大前提です。
そして、この水に身体を触れさせないこと、つまり、なるべく身体を冷やさないということが、疲れを軽減することにつながるんです。

なぜなら、寒くて震えるのは身体が熱を生み出そうとしているためで、体温を元に戻そうとかなりの体力を消費しているのです。
震えるほどの水温ではなくても、「ウエットスーツ(以下:ウエット)で1本潜ったあとに睡魔がくる」なんてときは、熱を作るために身体が疲れている証拠といえます。

そんな理由から、体力の消費を抑えるために、「日本では真夏以外はドライで潜る」というプロやベテランダイバーも珍しくはありません。
日帰りダイビングで早起きして、往復路に車の運転をする必要がある場合は、特に体力の温存が課題になりますからね。

ーーなるほど。確かに、ドライで潜ると身体が楽という感覚があります。ウエットとドライの切り替え時期の目安はあるのでしょうか?

高橋さん

弊社では、水温と気温ともに22℃以上ならウエット、どちらか一方でも22℃を切ったらドライの着用を推奨しています。

伊豆半島で考えると、7月中旬~9月中旬くらいの2ヵ月以外の10カ月間はドライがおすすめということになりますね。

特徴を徹底解説!その1
シェルタイプドライスーツ

オールシェルドライスーツ IC9000(ワールドダイブ)

オールシェルドライスーツ IC9000(ワールドダイブ)


ーーまずは、一般ダイバーにはあまりなじみのない、シェルタイプドライスーツの特徴から教えてください。

高橋さん

シェルタイプ(以下:シェル)の一番のメリットは、水中でスーツ自体の浮力がほとんど変化しないことです。

ネオプレーンタイプ(以下:ネオプレーン)は、ウエットと同様にゴムに気泡があり、スーツ自体が保温力を持っています。
ただし、水中でこの気泡は、潜降して水圧が大きくなるとつぶれ、浮上して水圧が少なくなると元に戻っていくため、スーツの浮力が大きく変化するのです。

その点、シェルは、素材自体が薄く気泡がないため、水中での浮力変化がほとんど生じません。

シェルドライスーツ

フロントファスナーを採用したシェルタイプ

高橋さん

私自身はシェルを使っているんですが、浅場でピタリと中性浮力をとれる感覚は、ネオプレーンでは味わえないものですよ!

ただし、シェルの素材は伸縮性がないため、大きめのサイズで作る必要がある点と、スクイズがきつめにかかる点を知っておかなくてはいけません。

結果として、ネオプレーンよりもたくさんエアを出し入れする必要があるので、ドライの操作に慣れていない方は少し戸惑うかもしれませんね。もちろん、ドライの基礎スキルが整っていれば、問題なく使いこなせるはずです。

ーー水中での保温力はどうですか?

高橋さん

スーツ自体に保温力を持たないため、厚めのインナーウエア(以下:インナー)を着て調節する必要があります。水温によってインナーで保温力を調整するのはネオプレーンも同じですが、その幅はかなり広いということになります。また、それによりウエイトの調整も大きく変わってきます。

冬場は水中でも陸上でも快適に過ごせても、梅雨時期などの湿度・気温が高い時期などは、陸上でちょっと暑いと感じることがあるかもしれませんね。

シェルは薄くて素材自体に断熱効果がないため、スーツ内の温度と水温に差が出て、スーツの内側が結露します。特に、内側の素材に吸水性がないと、びしょびしょになるくらい結露することもあります。

その点、弊社のスーツの内側にはジャージが貼ってあるため、その結露を軽減できるようになっています。

シェル専用のワンピースタイプのインナー

シェル専用のワンピースタイプのインナー

シェルタイプのココがポイント
<メリット>
  • 水中でスーツ自体の浮力がほとんど変化しない
  • 軽くて動きやすく、持ち運びもしやすい
  • 水圧による素材の収縮や膨張が少ないため、素材が傷みづらい
  • 厚手のインナーを着込めるので、水中で粘るフォト派向き
  • フロントファスナーの開閉が1人でできる

<デメリット>

  • 素材に伸縮性がなく、スクイズがきつめにかかる
  • エアを出し入れする量が多くなるので、ドライの基礎スキルが必須
  • スーツ自体に保温力がない
  • 厚手のインナーが陸上で暑く感じることがある
  • 素材が薄いため、スーツ内が結露することがある

特徴を徹底解説!その2
ネオプレーンタイプドライスーツ

DCD4(ワールドダイブ)

DCD4(ワールドダイブ)


ーー続いて、ネオプレーンタイプドライスーツの特徴としては、どのようなことが挙げられますか? こちらは一般ダイバーにもおなじみのタイプかと思いますが。

高橋さん

体型に合ったオーダーメイドの1着を作れる点が大きなメリットです。体にフィットし、素材自体に伸縮性もあるため、水中でのエアーコントロールがしやすいので、初心者からベテランダイバーまでおすすめできます。

また、生地やデザインのバリエーションが豊富なため、お気に入りのカラーでのコーディネイトや、コストを低価格に抑えたモデルを選ぶことも可能です。撥水性と耐久性に優れたソフトラジアル素材も人気ですよ。

背中に防水ファスナーが施されたネオプレーンタイプ

背中に防水ファスナーが施されたネオプレーンタイプ

高橋さん

さらに、素材のネオプレーンゴムの中には気泡があるため、スーツ自体に保温力があるのも長所です。

インナーはシェルほど厚みのあるものは必要ありませんので、水温に合わせるだけでなく、陸上の気温にも合わせてインナーを調整できます。

特に梅雨時期の気温が高めで水温がまだ上がっていない時期など、調整しやすいのは魅力的です。

ネオプレーンドライスーツ

ネオプレーンタイプはカラーバリエーションが豊か

ネオプレーンタイプのココがポイント
<メリット>
  • エアーコントロールがしやすく、初心者~ベテラン向き
  • カラーやデザインのバリエーションが豊富
  • リーズナブルなモデルをチョイスできる
  • スーツ自体に保温力があるので、薄手のインナーでも潜れる
  • 多少の体型の変化なら、サイズ調整修理ができる

<デメリット>

  • 水中でスーツの浮力が変化するので、こまめな浮力コントロールが必要
  • 背中ファスナーの開閉にサポートが必要
  • シェルと比較して重さがある

ズバリ! シェルとネオプレーン
どちらを選ぶべきか!?

ーーそれぞれの特徴を伺ったところで、ズバリお伺いします……シェルとネオプレーン、どちらを選んだらいいのでしょうか!?

シェルドライとネオプレーン

左がシェルタイプ、右がネオプレーンタイプ

高橋さん

なかなか難しい質問ですね……(笑)

一概には言えませんが、ドライでのダイビング経験があまりなくて、これから初めて購入するという方は、ネオプレーンが扱いやすいと思います。

体型にフィットしたものをオーダーできるので、水中で出し入れするエアの量が少なくてすみ、エアーコントロールがしやすいですからね。
また、カラーやデザインのラインナップが豊富なので、自分だけの1着をオーダーメイドしたり、リーズナブルな価格を優先したりと、選択肢が豊富なのも長所です。

薄手のインナーで潜れて、陸上での調整も可能なので、日本の気候には非常に適していると思います。
また、着用する際にファスナーを閉めればおしまい、という手軽さも魅力的です。

ーーシェル愛用者はどんなダイバーなのでしょう?

高橋さん

シェルは、テクニカルダイバーやベテランダイバーから支持されています。その理由は3つあります。特にスーツ自体の浮力変化がないため、深度コントロールをしっかり取るようなダイビングには最適です。

1つめは、素材が薄くて軽く、水中・陸上とも動きやすい点です。特にスーツ自体の浮力変化がないため、深度コントロールをしっかり取るようなダイビングには最適です。

2つめは、素材の変化がしにくい点です。ネオプレーンゴムは水圧を受けて気泡が収縮と膨張を繰り返すため、毎日のように潜水を繰り返すダイバーの場合は、ゴムがヘタって潰れてしまうのです。シェルの素材は気泡がないため、水圧の変化を受けず、素材の厚みが変化しません。なのでディープダイビングや大深度潜水に非常に有効です。

3つめは、厚手のインナーを着込める点です。インナーでの調整幅が非常に広いので、着込んで低水温にも対応でき、水温が高ければインナーを少なくして、ウエイト少なくして潜れるのも魅力的です。フォト派ダイバーやさまざまな環境で潜るテクニカルダイバーには、特におすすめです。

ーーなるほど、1着目はネオプレーンで、2着目はシェルという選択肢もありそうですね!

高橋さん

ちなみに、適正ウエイトについては、弊社のネオプレーンと専用インナー“サーマルボディスムーサー”を着用した場合と、シェルと専用インナー“ボディ・ヒート・ガード”を着用した場合で比較して、ほとんど変わりません。

耐久性についてはシェルとネオプレーンぞれぞれ、1年間に30本ほどドライで潜るとすれば、きちんとメンテナンスをすれば5~10年間は使い続けられます。

スーツの性能には絶対の自信
ワールドダイブのこだわり

シェルドライスーツ

右は営業部第1課 セールスアドバイザー 金津俊夫さん


ーー最後に、ワールドダイブさんのスーツへのこだわりを教えてください。

高橋さん

ダイビングスーツ専門メーカーとして、ウエットとドライの品質には絶対の自信を持っています。

スーツの製造はすべて自社工場で、熟練スタッフが手作業で行っています。
さらに、それらのすべての商品は、企画開発から製造、メンテナンスまで一貫して自社で行っています。

メンテナンスを行うことにより、スーツの傷みや故障を製品開発にフィードバックしながら、より良いスーツ作りを目指しています。メンテナンスで戻ってきた製品から、たくさんの答えやヒントが返ってくる、そう考えていますね。

特にシェルについては、国内で製造からメンテナンスまで一貫してできるメーカーは非常に稀です。
弊社のアルティメイトクロスという特殊なゴムをラミネートしてある生地のドライスーツで、国内製造は弊社だけです。
日本人の体型に合わせて日本の海に合ったシェルドライスーツ作りを心がけています。

特徴を★で比較!
シェルドライvsネオプレーンまとめ

ワールドダイブさんに伺ったお話を基に、シェルとネオプレーンの特徴をオーシャナ目線でまとめました。
新しくドライを買おうと思っている方も、そろそろ買い替えを検討しているなんて方も、こちらを参考に自分に合ったドライスーツを選んでください!

【スーツ自体の保温力】
ネオプレーン ★★★
シェル    ★☆☆

ネオプレーンはスーツ自体に保温力があるため、水温がそれほど低くなければ薄手のインナーで潜ることができます。シェルはスーツ自体に保温力がないので、インナーを厚手にして防寒します。水底で被写体をじっと狙うようなフォト派ダイバーは、インナーを何枚も着込めるシェルがおすすめです。

【浮力コントロールのしやすさ】

ネオプレーン ★★☆
シェル    ★☆☆

ドライはスーツの中にエアを入れて保温するシステムのため、水中でのエアコントロール技術が必須です。初心者におすすめなのはエアを出し入れする量が少なく済むネオプレーンですが、中〜上級者でドライの基礎スキルがあれば、シェルでも問題はありません。

【水中での動きやすさ】

ネオプレーン ★★☆
シェル    ★★★

エアのコントロールに問題がなければ、動きやすいのは素材が薄くて軽いシェルです。適正ウエイトについては、素材が厚くインナーが薄手で済むネオプレーンと、素材が薄くインナーが厚手になるシェルとで、それほど変わりません。

【陸上での脱ぎ着のしやすさ】

ネオプレーン ★★☆
シェル    ★★☆

ネオプレーンは背中にファスナーが施されているタイプが一般的なため、ファスナーを開閉する際にバディのサポートが必要です。シェルはフロントファスナーが採用されているので1人で開閉ができますが、身体にフィットさせるために腹部や足のベルトを留める作業が必要です。

【デザイン性】

ネオプレーン ★★★
シェル    ★★☆

ネオプレーンは表生地と裏生地のバリエーションが豊富です。カッティングの自由度も高いので、ウエットのように好みの色やデザインでオーダーメイドが可能です。シェルはカラーやデザインが限られています。

【耐久性】

ネオプレーン ★★☆
シェル    ★★★

レジャーダイビングの範囲なら耐久性はほぼ変わらないと考えていいでしょう。1年に30本ほどドライで潜るダイバーであれば、きちんとメンテナンスをすれば、10年間で300本くらいまで使い続けられます。潜水頻度の高いプロダイバーは、水圧による素材の傷みが少ないシェルがおすすめです。ワールドダイブの“オール・シェル・ドライスーツ”は、1.5年で約800本のダイビングに耐えた実績を持っています。
※扱い方により、ピンホールが空くのはネオプレーンもシェルも同じなので、取り扱いにはご注意を。

【価格】

ネオプレーン ★★★
シェル    ★☆☆

バリエーションが豊かなネオプレーンは安価なモデルも販売されています。ワールドダイブ製品での定価の目安として、ネオプレーンは13〜32万円代。シェルは27〜36万円代。ネオプレーンの専用インナーは薄手上下が1万円代、厚手上下が2万円代。シェル専用インナーはワンピースとツーピース上下が3万円代です。
▶ワールドダイブのドライスーツ&インナーをチェックする

【総評】

  • 初心者であれば、浮力コントロールがしやすく安価なモデルも販売されているネオプレーンがおすすめ
  • ドライのスキルに不安がなく、「多少高価でもいいモノを大切に使いたい」と考えるならシェルを選ぶのも一案
  • 潜る頻度が多いベテランダイバーや長く潜るフォト派ダイバー、テクニカルダイバーには、シェルが重宝!
スキルやコストに合ったドライをチョイスしよう!

スキルやコストに合ったドライをチョイスしよう!

■supported by ワールドダイブ

ワールドダイブ

「あらゆる環境で快適なダイビングライフをお届けすること」をモットーに、国内生産にこだわり、自社工場でスーツを製造している総合スーツメーカー。設計、素材、装備、そして技術のすべてにおいて、現在得られる最上のクオリティで仕上げ、その名の通り世界の海で通用するスーツを作り上げている。

■本社
〒580-0024 大阪府松原市東新町4-7-21
Tel: 072-336-0645(代) Fax: 072-336-8211

■東京営業所
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-5 GEMINI-ONE4F
Tel: 03-5614-0036(代) Fax: 03-5614-0058

■アフターサービス部
〒869-1219 熊本県菊池郡大津町大林802-6
Tel: 096-294-0637 Fax: 096-294-0585

■熊本工場(株式会社ワーク)
〒869-1219 熊本県菊池郡大津町大林802-6
Tel: 096-294-0770 Fax: 096-292-1075

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千葉・波左間でダイビング!海底神社でコブダイの頼子と安全潜水祈願

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こんにちは。水中カメラマンの堀口和重です。

2019年は、強い台風に悩まされることの多い日本列島ですね。

先日の台風19号は各地に大きな被害をもたらし、今もなお浸水の被害や停電が続く場所があります。被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

私の住んでいる西伊豆町はたまたま被害はなかったのですが、伊豆の国市や三島市なども浸水が酷かったですし、海沿いでは道路がやられてしまった場所も……。

毎年このような台風が増えてしまったら、と考えると恐ろしいものです。

また台風と言えば、9月の台風15号で被害の大きかったのが千葉県の南房総です。
今回私は、10月頭に千葉の館山(波左間)へと撮影に行ってきたので、その時の陸上や水中の様子を紹介したいと思います。

台風15号と19号…
波左間の被害状況は?

9月の台風15号では、波左間海中公園のスタッフ・萩原さんの話では「被災地全体の中では、波左間海中公園は幸いにも被害が少なかった」とのことでした。

しかし、お店の窓が割れたり、浸水があったり、さらには船も1隻壊れてしまったそうで、私が撮影に伺ったときは修理中とのことでした。話を聞く限り、そのレベルで被害が少ないのか……と驚かされました。

さらに追い打ちをかけるように、今回の台風19号です。
前回の台風15号に比べると、南房総エリアでの風は弱かったようで、波左間は被害は少ないとのことで少し安心しました。

今回は陸上の被害が少なったようです。写真提供/オーシャンドリーム

今回は陸上の被害が少なったようです。写真提供/オーシャンドリーム

波左間海中公園の施設も無事のようでした。写真提供/オーシャンドリーム

波左間海中公園の施設も無事のようでした。写真提供/オーシャンドリーム

波左間名物といえばこれ!
コブダイの頼子と海底神社

さて、台風がらみで少々暗い話になってしまったので、気を取り直して水中の紹介をしていきたいと思います。

まず波左間の海ですが、潜る際は海辺の施設「波左間海中公園」を利用することになります。ポイントはビーチとボート両方ありますが、ボートがメインです。

施設の休憩所の隣がすぐボート乗り場なので、移動がとてもラクです。

ボートで10分以内に到着できる、メインポイントの「高根」には、御祭神の天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)が祭られており、日本で唯一の海底神社や鳥居もあるのです。

そしてここ、波左間の見ものの一つはやはりコブダイと言っていいでしょう。

海底神社とコブダイの頼子

海底神社とコブダイの頼子(撮影/堀口和重)

頼子(よりこ)という名前で親しまれているこのコブダイは、なんと30年ぐらい前から確認されているとのこと。

コブダイ自体、平均的に20年ぐらいの寿命ということで、とても長生きしているのがわかります。

頼子はかなり人馴れしており、この波左間のシンボルでもある鳥居と一緒に撮影もできるので、海外の方からの人気も高いようです。

ちなみにコブダイは頼子だけではなく、他の場所にも大きめの個体が数匹いるので、さまざまなシチュエーションで観察したり撮影したりすることができます。

頼子とは別個体のコブダイと海底神社(撮影/堀口和重)

頼子とは別個体のコブダイと海底神社(撮影/堀口和重)

砂地一面ウミエラ畑!?

コブダイもすごいのですが、波左間の「高根」でどうしても私が伝えたい光景があるのです。

それが、砂地一面に広がるヤナギウミエラ。

一面のウミエラ畑(撮影/堀口和重)

一面のウミエラ畑(撮影/堀口和重)

単体でポツリポツリと生えているのは見たことがあるのですが、写真のようにどこもかしもウミエラという場所はなかなか見かけない気がします。

ヤナギウミエラ自体、薄い紫色できれいなので、そこに隠れていたり住み着いていたりする生物も絵になり、ウミエラの美しさも引き立ちます。

ヤナギウミエラとシマウミスズメの幼魚(撮影/堀口和重)

ヤナギウミエラとシマウミスズメの幼魚(撮影/堀口和重)

ウミエラをホストにしているアカホシカクレエビ(撮影/堀口和重)

ウミエラをホストにしているアカホシカクレエビ(撮影/堀口和重)

ちなみに2年半前にも波左間を訪れたのですが、そのときはウミエラが生え始めたばかりだったようで、個体が小さくかわいいサイズでした。

そこからここまで大きくなったのです。

2017年の1月に撮影した小さいサイズのヤナギウミエラ。2年半以上でかなり大きくなりました(撮影/堀口和重)

2017年の1月に撮影した小さいサイズのヤナギウミエラ。2年半以上でかなり大きくなりました(撮影/堀口和重)

北限の可能性が高い
チンアナゴも登場!

この時期の波左間に潜ったのは今回が初めてなのですが、潜ってみるとどこでも目に付くのは南方種でした。

「高根」では、アジアコショウダイの幼魚がいたかと思えば、伊豆方面では個体数も少なくそこまで見かけないソメワケヤッコが岩の間で数匹、目に付きました。

また、ナノハナスズメダイも普通種のように泳いでいたり、かと思えば大きいサイズのモンハナシャコも出入りしており、ここがどこの海なのかと一瞬、考えさせられてしまいました。

幼魚から少し大きくなったナノハナスズメダイ(撮影/堀口和重)

幼魚から少し大きくなったナノハナスズメダイ(撮影/堀口和重)

大きめのモンハナシャコ(撮影/堀口和重)

大きめのモンハナシャコ(撮影/堀口和重)

さらには2個体しかいないのですが、伊豆などでも珍しいチンアナゴも確認されているのです。

もしかしたら北限ではないのでしょうか?

北限の可能性が高いチンアナゴ(撮影/堀口和重)

北限の可能性が高いチンアナゴ(撮影/堀口和重)

「高根」以外のポイントでも魚影が濃く、ソフトコーラルがたくさん生えている漁礁ポイント「ドリーム」もおもしろいです。また、定置網にかかったマンボウがイケスの中で見れたりと、飽きずに楽めるのが波左間の海の魅力でしょう。

まだまだ台風の爪痕が残り、大変な状態が続く千葉ですが、こんな時だからこそ、千葉の海を元気づけるためにも潜りに行ってみてはいかがでしょうか?

■撮影協力/ダイビングショップ オーシャンドリームスーパースクーバ フィズ波左間海中公園

堀口和重さん
プロフィール

horiguchi_profile

伊豆の大瀬崎にある大瀬館マリンサービスにチーフインストラクターガイドとして勤務後、2018年4月にプロのカメラマンに転向。
現在は伊豆を拠点に水中撮影から漁風景や海産物の加工まで海に関わる物の撮影を行っている。
▶堀口和重写真事務所ホームページはこちら
▶堀口さんのFacebookはこちら

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ダイビング中、手軽にゴミが拾える「水中メッシュゴミ袋」を作りたい!〜うみカメラマン・むらいさちの挑戦〜

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muraisachi_messyu01

こんにちは!
オーシャナ編集長の山本です。

実は私、うみカメラマンのむらいさちさんと水中メッシュゴミ袋を制作すべく、プロジェクト進行中です。
慣れないモノ作りに四苦八苦しながらも、どうにか形になってきたので、みなさんにご紹介します〜!

エコバッグからはじまった
水中メッシュゴミ袋作り

この夏、オリジナルエコバッグを作り、地道に手売り販売を続けているむらいさちさん。
自分が使いたい、“小さくたためて、どこでもしまえるようなもの”を追求し、制作されたそうです!

この投稿を見て、思わず「私も欲しい〜〜!」と連絡したところ、「実はさ、水中で使うメッシュのゴミ袋も作りたいんだけど・・・」と、新たな思いを聞くことに。

私自身も、海洋プラ問題には、頭を抱える1人のダイバーです。
“何かしたい!”と思いながら、自分の微力さに打ちひしがれる日々・・・。

▶︎海の日に考えたい、海洋ゴミの源流と私たちの日常生活〜海洋ゴミに関するアンケート結果発表〜

ここは、手を組もうじゃないか!
ということで、むらいさちさんとプロジェクトを始めることになりました。

こんな水中メッシュゴミ袋が作りたい!
むらいさちさんの構想

勢いで、「一緒にやろう!」と手を組んだ私たち。
さぁ、いったい何から始めれば・・・。(苦笑)

まずは、むらいさちさんが思い描く理想の水中メッシュゴミ袋の姿はというと↓↓↓

「海に行って、水中とか、海岸でゴミを見つけることってあるけど、なかなかゴミ袋も持ってる機会って少なくて。やっぱり、入れるものがないと、拾うのを躊躇しちゃうじゃん。
軽量でコンパクトで、持ち運びしやすいもの・・・もっと言えば、ダイビングに行くときにいつでも身につけられるようなものが欲しいんだよね。
それが、ダイバーの通常装備になったら、ゴミを拾う機会も増えると思うんだ!」(むらいさち)

うんうんうん。
アイテムから行動を変えていく。

大好きな海を守りたい。
海、そして、地球環境を守りたい。
思いはあってもなかなか行動に移せずに悩んでいるダイバーの方も多いと思うんです。

私もむらいさんもそう。
この水中メッシュゴミ袋は、私たち2人(特にむらいさん笑)の“欲しい”を形にすることが、肝!!!

もちろん、大規模なクリーンナップイベントも大事です。
しかし、それに加えて、たくさんのダイバーが潜りに行くたび、ちょこっとずつでいいからゴミを拾うことが習慣化されたら、きっと物理的に海からゴミを取り除く量は増えるはず。

さらに、こういった行動がうねりとなって、多くの人に届けば、脱プラ行動の裾野が広がっていくんじゃないか!?と期待を新たにしました。

もはやコンセプトは決まった。

水中メッシュゴミ袋のコンセプト
1、水中でも、海岸でも、すぐにゴミが拾える
2、軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
3、ダイバーの通常装備に

 

とにかくコンパクトに持ち運べて、さっと広げて、ゴミを拾えるもの。
これを具現化するには・・・と、過日、日暮里のマックで頭を絞った私たち。

こ、これだ!

見づらくてすみません…本当にすみません……

見づらくてすみません…本当にすみません……

パタパタっと畳めて、BCに装着できるフックがつけられるDカン付き。
サイズはA4よりちょっと大きめがいいかな。

ど、どこで作ればいいんだ!?
救世主の登場!

やりたいことは、あるんです。
思いも、あるんです。

でも、これまでモノ作りをしたことのない私たち。

うーん、第一弾は、よくある「オリジナルグッズ制作」の会社にオリジナルデザインで作ってもらうしかないのかと、日々ググりまくっていたわけですが、思わぬ神の手が!

ダイビング器材メーカー・モビーディックの山城さんと打ち合わせの最中、「こんなの作りたいんですよね〜」とこぼしていたら、「制作会社の方、紹介しますよ」と!!!

はい、ここで救世主、デザインワークスの須藤さんと巡り合うことになります。
先ほどの落書きのようなラフ絵を送り、しばらくしてからご相談の日。

「はじめまして」とご挨拶するやいなや、「サンプルをお持ちしました」とお試し版を見せてくれました。

じゃーん!!

S__12714091

すでにできてるーー!!!?

泣いちゃうよね。
っていうか、泣いたよね。

さっそく、細かなところを相談していきます。

「やっぱりDカンじゃなくて、フックがいいな。大きめのもので」
「いや、フックを大きくすると、根元も大きくなってですね・・・」
「絞り口の強度は大丈夫かな?」
「絞りやすさとの兼ね合いですが・・・」

等々、私たちのわがままに、職人らしいこだわりで回答しつつ調整してくださる・・・。

ダイビングで使うことを前提にしているため、海水につかり、乾かすことを繰り返しても劣化しづらい素材をご提案いただきました。
特にここ、見てください!

S__12714085

開いたときに、マジックテープでメッシュ生地を傷めないためのひと工夫がされていました。

プロだ・・・プロフェッショナルだ!!
心強い味方を得て、俄然現実感が増してきました。

現在、細かな色選びや見積もりの段階に進んでいます。
目下、デザインをどうしようという、うれしい悩みを抱えています。

とはいえ、もう一つ、シビアな現実とも対峙せねばなりません。

「作りたい!」「変えたい!」という思い先行で走り出しましたが、初めての試みなので、元手となる資金がありません。
(注:ワタクシ山本編集長も個人としての参加です)

こ、これは、クラウドファンディングに挑戦するのか・・・
ダイレクトに予約購入者の方を募っていくのか・・・

考える事が、まだまだいっぱいあるぞ・・・

徒然なるままに、これまでの経緯を書いてしまいましたが、これがほぼリアルなやりとりです。(笑)
また、動きがありましたら、ご報告させていただきます☆

水中メッシュゴミ袋が、どうかダイバーの通常装備になりますように!!
(ツッコミ、応援等々、SNSでコメントお寄せいただけるとうれしいです♡)

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【速報】フリソデエビ探してたら、真横に超巨大生物!! 和歌山県・周参見(すさみ)でジンベエザメが出現

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フリソデエビ探してたら
真横にジンベエザメ〜〜!!

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先日、串本に大物が出没していることで話題になりましたが、なんと、和歌山県からまたまた速報が入ってきました!

今度は周参見でジンベエザメが出現です.
どうなっているのか和歌山の海。

周参見は南紀の中でも外洋に面しているため黒潮の恩恵を強く受けていて、“すさみブルー”と呼ばれる透明度の良さと年間を通して濃い魚影が魅力の海。
さらに、ギネスに認定された海中ポストも有名です。

目撃したクラブノアすさみの中西健二さんにそのときの様子を聞いてみました。

ーー

中西さん、周参見でジンベエザメは聞いたことないです! まさか初めてですか?

中西

そうですね、ダイビング中での遭遇は初めてです。

ーー

どういう状況だったのかぜひ教えてください。

中西

ほんとまさかの出来事でした。前日に「中島」というダイビングポイントでフリソデエビをみたという情報があがっていて、それを頼りに同ポイントに潜りました。フリソデエビを探しにいったのですが、なかなか見つけられず、あきらめてボートへ戻る途中ふと横を見ると……

すぐ横にジンベエザメ!!!!

フリソデエビ・・・じゃなくてジンベエザメ〜〜!!!!

ーー

いやいやいや(笑) フリソデエビ探しててジンベエザメいたって奇跡じゃないですか?

中西

フリソデエビ見つけるために、マクロな目になっていたので、何だかわかるまで時間がかかりましたね(笑)

ーー

絶対に、頭の情報整理が追いつかないですね(笑) うらやましい・・・・!! 
ありがとうございました。

■クラブノアすさみ

th_1

この夏、台風や冷水塊に悩まされていましたが、ようやくいい海になりました!
まさに今が旬です。
カンパチ、ブリなどの回遊魚やさまざまな幼魚が見られ、透明度もいい時期。ぜひお越しください!

〒649-2621 和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見4857-74
TEL:0739-55-4511
mail:susami@club-noah.net
HP:http://www.susami.club-noah.net/index.html
フェイスブックページ

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【抽選10組/20名】「ドルフィン・マン 〜ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ〜」一般先行試写会へご招待!

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一足先に見ちゃおう!
ドルフィン・マン試写会にご招待

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リュック・ベッソン監督「グラン・ブルー」のモデルとなった伝説のダイバー、ジャック・マイヨール。
彼の波乱に満ちた生涯を描いた映画「ドルフィン・マン 〜ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ〜」が、ついに2019年11月29日(金)より公開されます!

うわー、早く見たいですよね。

そんなオーシャナ読者のみなさまに朗報!
抽選で10組/20名の方を、試写会にご招待します〜!

一足先に、見れるなんてラッキー!
興味がある方は、ぜひご応募くださいね☆

「ドルフィン・マン 〜ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ〜」作品情報

1988年に公開されたリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』は“素潜り”の世界記録に命懸けで挑む青年が主人公の海洋アドベンチャー。
この主人公のモデルこそジャック・マイヨールだった。
彼は、上海在住の幼少期に、何度か佐賀・唐津を訪問。そこで海女の素潜りを見たことが将来へとつながる。
成長した彼は世界を放浪、フロリダでイルカに出会い運命が決定付けられる。
素潜りを極めるべく、インドでヨガに出会い、日本の禅寺で精神を鍛え、ついに1976年、49歳の時に人類史上初めて水深100mに達する偉業を達成。
それは“人間を超越した感覚”を経験した瞬間だった。その後『グラン・ブルー』の公開で脚光を浴びるが、晩年うつ病になり自ら生涯を閉じる。

監督:レフトリス・ハリートス
出演:ジャック・マイヨール、ジャン=マルク・バール、ドッティ・マイヨール

ドルフィン・マン公式HP

<ドルフィン・マン一般先行試写会>

■日時
2019年11月19日(火)
20:30会場、20:45開映、22:03終映

■会場
アップリンク渋谷
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階

JR渋谷駅ハチ公口から井の頭通り経由で約10分

■募集要項
試写会後にアンケートにご協力いただける方に限ります

■定員
抽選 10組/20名様

■応募方法
お名前、ご住所、電話番号、メールアドレスを
表記の上、以下のアドレスまで応募ください。
film@uplink.co.jp
※ご当選者様には当選ハガキが送られます

件名は下記でお願いします。
「【オーシャナ】『ドルフィン・マン』試写会応募」

応募の締め切りは11月6日(水)です。

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西伊豆・田子の「フト根」が今旬! 秋限定の“桜吹雪”をダイビングで見に行こう

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今、田子の「フト根」というポイントで密かにサクラダイのベストシーズンを迎えているのはご存じでしょうか?

サクラダイはまさに今産卵シーズン真っ盛り!
赤色のオスとオレンジ色のメスが、大量に乱舞します。

その光景はまさに、桜の花びらが舞っているかのよう
秋にしか見れない“桜吹雪”なんて、心惹かれない人はいないでしょう。

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こんにちは。
オーシャナ読者のみなさま!
久しぶりの登場、水中写真家のしげです。

前回の記事からかなり間が空いてしまいました……もう忘れてしまった方もいるかも?

楽しみにしてくれた方いましたら、泣きたくなるほど嬉しいです。
本当にお待たせしました!

さて、今回は、今ベストシーズンを迎える西伊豆・田子に潜ってきました。

サクラダイのオスがこんなに群れるのは秋から初冬までの間だけ!
今しか見られないこの景色、ぜひ見逃さないでくださいね。

サクラダイが群れるのはフト根

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田子で潜るならぜひ潜ってほしいポイントはここ「フト根」!

ボートで約10〜15分の外洋エリアにあります。
水深35m前後からそびえ立つトップが8mの根で、潮通しが非常に良いポイントです。

フト根には、ブイが設置されているのでロープ潜降をすることができますし、流れが強くなってきたら根やロープに掴まることができます。
ただスムーズに潜降する技術や中性浮力など、ある程度のスキルを身に着けてから挑戦することがオススメです!

根にはソフトコーラルがびっしり生え伊豆らしいカラフルな光景があり、そこにイサキやタカベなどの群れがぐちゃり! 
まさに、駿河湾の豊かさを感じることができるポイントです。

また、イサキやタカベを狙ってワラサやカンパチ、シイラなどが入ってくると、目の前で“捕食ショー”が繰り広げられ、圧巻の光景になります

サクラダイの群れが見れるタイミング

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このサクラダイのオスが群れている光景が見られるのは「フト根」の水深35〜40m前後のダイビングでギリギリ行ける水深です(深場なので初心者は厳しいです……)。

この「フト根」の深場にサクラダイのオスが群れるのは9〜11月(長くて12月)と、秋の間だけ。期間限定なのです。

また、時間帯も、午後はサクラダイのオスはメスを求めてせっせと求愛に勤しむため、群れにならず散らばってしまうそうです。
もちろん、サクラダイ自体は年中いるのですが、写真のようにギュッと小さくオスが固まって、撮影しやすくなるタイミングは少ないとのこと。

今回お世話になった田子ダイビングセンターの吉田さゆりさんも「秋の午前が確率は良いが絶対ではないし、それ以外にも集まっていることもあり、まだ群れるタイミングが完全にはわかっていない」とおっしゃっていました。

僕が潜ったタイミングは朝イチのダイビングでしたが、同じ午前中でも11時くらいがその日は1番集まっていたようです。
タイミングが難しいので現地のガイドと打ち合わせしながら潜った方が確率は上がるかもしれないですね

季節限定で一瞬しか見ることができない。
まさに、サクラが舞い散る光景と一緒ですね。

サクラダイのオスが群れるのは世界で田子だけ!?

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サクラダイはもともと日本の固有種ではないかと言われていました。
最近では台湾やパラオでも発見されましたが、それでも日本近海の種であることは間違いありません。

しかも、日本では沖縄などの琉球列島では確認されていません。
つまり、サクラダイが見られるのは、日本の中でも伊豆や和歌山などの西日本の沿岸のみ、限られた地域のみなのです

そのサクラダイ、しかもオスがここまで群れるのは田子くらいじゃないでしょうか?
僕が普段ホームグラウンドにしている大瀬崎もサクラダイは多いのですが、ここまで密集はしません。

田子独特の光景だと思います。

この田子ならではの景色を撮りに、海外からカメラマンが来たこともあるそうです。

浅場はキンギョハナダイ天国

「深場はちょっと……」とか「サクラダイが群れてるの見ても……」なんて思った方!

田子の海を侮ることなかれ!

サクラダイの群れは確かにすごいのですが、田子の海のすごさはそれだけではありません。

このキンギョハナダイの量を見てください!!
根が見えないくらいにキンギョハナダイがぎゅーーーっと固まってます。

しかも、ここ水深10m、比較的に浅いところで見られるのです!
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しかも、「フト根」は周りにキンギョハナダイの逃げ場がないので、ずっとこんな景色が目の前にあるのです。

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“360°キンギョハナダイに囲まれる”

そんな経験をしてみたい人は今すぐ田子に潜りに行ってみて下さい。

キンギョハナダイの群れで前が見えなくなってガイドを見失うなんてことがないように注意して下さいね(笑)。

魚影の濃さは日本トップクラス!

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サクラダイ、キンギョハナダイと続きますが、まだまだあります。
田子は、イサキやタカベ、メジナ、ニザダイ、スズメダイと伊豆らしい魚たちがぐっちゃり群れているのも特徴です。

とにかく、田子の魚影は伊豆でも随一、日本でもトップクラスの魚の密集度ではないかと思います。

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ちょっとうまくいきませんでしたが、ソフトコーラルとタカベを組み合わせてみようと挑戦。

あまり群れが良い位置に来てくれず苦戦しましたが、ぜひみなさん挑戦してみて下さい。
魚だけの群れの写真は多いですが、ソフトコーラルなどを絡ませられると一味も二味も変わった写真になってきます。

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もちろん不規則に動くイサキの群れなんかも良いですね。
この日は表層に青い潮が入っていて、水温も26度とホントに南国のような海でした!

ちなみにこの光景は安全停止中。
田子では最後の最後まで、魚に囲まれて潜ります。

 

おわりに

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「青い海で圧倒的な魚影に次々と囲まれる」

こんなすばらしい経験が東京から日帰りできる伊豆半島で見れます。
しかし、いつでもこんなベストな状態かというとそうではない。

秋だからこそ魚影が濃く海が青くなるんです。
今潜らないでいつ潜るんでしょうか!

ぜひ、ベストシーズンの田子の海、楽しんでみて下さいね。

 

■協力/田子ダイビングセンター

 

茂野優太さんのプロフィール

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「まだ見たことない世界を見てみたい」をモットーにダイビングに関わることは、なんでもこなす。
学生時代にダイビングにハマり、銀行員に就職するもダイビングの魅力が忘れられず、ダイビングの世界に。

▶茂野優太さんのブログはコチラ
▶ツイッターはコチラ

田子に関しては茂野さんのブログでも詳しくご紹介されています。
魚影抜群!田子のダイビングは魚も心も踊る一生忘れられない経験に!

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水納島&瀬底島でダイビング!沖縄本島・本部から潜りに行ける離島の魅力

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水納島_関戸紀倫_2019 (2)

平成31年4月26日に沖縄県が発表した平成30年度の沖縄本島への観光客数は、過去最高の999万9,000人を記録しました。

沖縄の魅力は語りつくせないほど多く、本土とは少し違った文化や美味しい食べ物などがあります。陸上には緑豊かなやんばるの森、そして海には沖縄本島を囲むサンゴ礁が広がり、その美しさを一目見ようと訪れる観光客も多いですね。

実はそんな僕も、2011年から約3年間ここ沖縄でダイビングのインストラクターとして、多くの観光客を海の中へと案内していました。

そして当時から大好きだったポイントが、沖縄本島崎本部沖に浮かぶ島「水納島(みんなじま)」「瀬底島(せそこじま)」だったのです。

今回は、自身のYoutube【Kirin Lifestyle Vlog】の動画撮影も兼ねて、ダイブブリーズの内山さんにお願いをし、本部から行ける離島・水納島と瀬底島へ撮影に行ってきました。

まるでどこか海外のような、美しい光景が広がる水納島

まるでどこか海外のような、美しい光景が広がる水納島

本部沖の小さなクロワッサン
サンゴの楽園・水納島

まず向かったのは水納島。島へは本部の港からボートでおよそ15分程で行くことができます。

瀬底島と伊江島に挟まれた、直径およそ500m程の小さな島。
上空から見ると島の形がクロワッサンのように見えることから、通称「クロワッサンアイランド」とも呼ばれています。

上空から見るとクロワッサンのような形をしている

上空から見るとクロワッサンのような形をしている

水納島の水中は美しい白砂が広がっていて、深場に行けばポツポツと根があり、その根の周りに多くの生物が集まっています。

ハナダイの群れ、スカシテンジクダイやキンメモドキの大群、さらにはユカタハタやカエルアンコウ、ハダカハオコゼなどおもしろい生物が多数。

深場で時間を使うか、浅場でサンゴを狙うか、すごく迷ったのですがやはりサンゴを選択しました。

僕が潜っていた5~6年前もサンゴはめちゃくちゃきれいだった印象ですが、潜る前にいろいろと内山さんに最近の島の近況を伺うと、「サンゴがものすごく成長してかなり美しい」とのこと。

5年ほど前に撮影した水納島「ポパイ」のサンゴ(撮影/関戸紀倫)

5年ほど前に撮影した水納島「ポパイ」のサンゴ(撮影/関戸紀倫)

早速、一眼レフを持って「ポパイ」というサンゴポイントへとエントリー。

みんなは深場へ行く中、僕と内山さんで浅場のサンゴの場所へ行き、じっくり撮影してきました。

いろいろな種類のサンゴが互いに抱き合うような感じでモリモリ群生していて、それはもう美しい光景でした。

「ポパイ」の浅瀬に群生している色とりどりのサンゴ

「ポパイ」の浅瀬に群生している色とりどりのサンゴ

どこまでも続くサンゴの群生。特に先端まで美しいエダサンゴが目立っていた

どこまでも続くサンゴの群生。特に先端まで美しいエダサンゴが目立っていた

また透明度が高いので、写真を撮るのには最高のコンディション。50分近く撮影していました。

本当に美しく、何本でも潜っていられるような絶景でした。

透明度も美しいので煽ったりして撮影するのもいい

透明度も美しいので煽ったりして撮影するのもいい

そして2本目は砂地へ。

「ポートサイド」というポイントの水深13m付近は“ハゼエリア”になっており、ダイバーに人気のヤシャハゼやヒレナガネジリンボウがいました。

それも数が半端ない。。。

あたりを見渡すだけで、ヤシャハゼは15匹くらいはいました!

しかもレンズが当たるんじゃないか!?というくらいまで寄れて、1人1個体、もしくは1ペアを独占しながら、思う存分撮影できます。

「ポートサイド」で出会ったヤシャハゼのペア

「ポートサイド」で出会ったヤシャハゼのペア

車で渡れる離島
迷宮のような地形が広がる瀬底島

そんな2ダイブを水納島で楽しみ、ランチ休憩後、お隣の瀬底島へ。

瀬底島も観光客に人気の島で、ハイシーズンは海水浴客などでにぎわっています。

瀬底島は沖縄本島とは橋でつながっているのですが、ビーチエントリーできるポイントはほとんどなく、基本的にはボートダイビング。

今回は港からボートで15分、瀬底島の「ラビリンス」というポイントへ向かいました。

ここも大好きなポイントのひとつ。見どころは地形です。

瀬底島「ラビリンス」では神秘的な地形に出会える

瀬底島「ラビリンス」では神秘的な地形に出会える

ポイント名の通り、入り組んだ地形や多くの水路があります。

水路の中ではアカマツカサやリュキュウハタンポなどの魚が多く群れていて、水面から差し込む光がとても美しかったです。

水路の中には美しい光のシャワーが。アカマツカサのシルエットがアクセントになる

水路の中には美しい光のシャワーが。アカマツカサのシルエットがアクセントになる

3本目にはもってこいの、のんびり&ゆっくりした浅場のダイビングが楽しめました。

今回は「ラビリンス」のみしか潜れませんでしたが、瀬底島は洞窟や水路のほかに、ドロップオフ、サンゴ、漁礁などさまざまな楽しみ方ができます。

水路や洞窟の外でアマミスズメダイやロクセンスズメダイが群れていたり、時折回遊魚などが姿を見せたり、ドロップオフから沖の方向に目をやると大物や群れが通ったりと、バリエーション豊富に楽しめます。

今回は久しぶりに本部の海に潜ることができて、本当に良かったなと思いました。

近年、冒頭でも書いた「過去最多となる観光客数」ということもあり、本部でもリゾート開発が進み、環境の面でも気にはなっていたのですが、自然の力はやはりとても偉大ですね。サンゴはちゃんと生きていました。

海の中はダイバーしか見ることができない世界なので、美しい自然を守っていくためにも、我々ダイバーが一丸となって発信していくことも大切なのではと感じています。(もちろん、ダイビングが環境に与えるリスクも考慮しなければならないことですが……)

本部半島へは那覇からは少し遠いのが難点ですが、それでも訪れる価値は十分にある場所です。美しい海を目にした時の感動は大きいですよ!

まだ潜ったことがないという方は、ぜひ一度本部の海にも足を運んでいただきたいと思います。

■撮影協力/ダイブブリーズ

本部にあるショップ「ダイブブリーズ」の内山さん

本部にあるショップ「ダイブブリーズ」の内山さん

\水納島の記事はこちらもチェック/
▶天国みたいな島・水納島でダイビング!輝くサンゴと白い砂、グッと寄れる“あの被写体”まで、その魅力を紹介します

関戸紀倫さん
プロフィール

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1988年7月6日生まれ。
写真家で、ダイビングインストラクターでもあるフランス人の父と、日本人の母の間に生まれ、幼い頃から父に連れられて、ガラパゴス諸島やタイ、フィリピンなど自然豊かな処に訪れるうちに、自然が大好きになる。
2010年にダイビングを始め、翌年には沖縄でダイビングインストラクターとして活動をスタート。2013年からは、オーストラリアのダイビングクルーズにて働くことになり、そこで船内販売用の写真を撮り始める。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え、帰国前に念願の一眼レフを手に入れオーストラリアを放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに、世界で活躍中。
▶関戸紀倫さんオフィシャルウェブサイト
▶YouTubeチャンネル「KIRIN SEKITO」

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「IG ISLAND FES 2019」開催レポート!8000人が集結したフォトコン結果発表&きゃりーぱみゅぱみゅのライブの様子とは!?

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「IG ISLAND FES 2019」開催
レポートをお届けします!

2019年10月20日(日)、石垣市新栄公園多目的広場特設会場にて、初開催となるダイビング×音楽の融合イベント「YDA presents IG ISLAND FES. 2019 by 島ぽよ」が行われました。
フェスの見どころは何と言っても豪華アーティストによる無料ライブと前代未聞の賞金総額300万円もあるフォトコンテストでした。

残念ながら当日は、あいにくのお天気。
し・か・し!!!
雨にも関わらず、8000人もの来場者が訪れ、会場は熱気に包まれました!

私も、フォトコンテストの審査員&オフィシャルカメラマンとして、参加してきたので、その様子をレポートします。

「⼀般ダイバー部⾨」の
フォトコン開催中の様子は!?

「IG ISLAND FES. 2019」のフォトコンは、様々な部門があります。

▶︎【IG ISLAND FES.2019】賞金賞品総額300万円!!豪華すぎるフォトコンテストの詳細発表しちゃいます☆

中でも、ダイバーの方が一番関心があるのは、金賞50万の「⼀般ダイバー部⾨」でしょう!
「2019年10⽉12〜19⽇の期間中に⼋重⼭ダイビング協会(YDA)に加⼊しているダイビングショップを利用し撮影した石垣島の水中写真」というのが応募条件です。

私は、19日に石垣島入りだったので、フォトコンの撮影期間に一緒にみなさんと潜りにいくことはできなかったのですが、YDA加盟ショップのメグループの竹内さんにお話を聞いてみました。

「フェスの開催が決まってからの期間が短かったものの、メグループの場合、半数以上のゲストがフォトコン目的で来島されました!
もちろん、知らなかったゲストもいますが、みなさん、作品提出されていらっしゃいましたよ♪」

ダイバーの注目度の高さがうかがえますね!

いよいよ始まりを告げる
「IG ISLAND FES. 2019」

会場となった新栄公園に到着すると、メインステージの周りには、フードトラックがずらり!

会場に訪れた人は、ビールやタピオカドリンクを片手に、フードを食べながらフェスの開始を楽しみに待っている様子でした。

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いよいよ、15:45。
小雨の降るなか、涼しい風とともに「IG ISLAND FES. 2019」の幕開けです!
DJ ARAMICHI MANAMIさんやHighside Monkey(山田親太朗)さんのDJプレイ。

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盛り上がってきたところで、KAIKI(カイキ)さんによる生歌!!
そして、D51さんがステージに上がる頃には、ステージ前は超満員で大盛り上がりでした♪

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トリにきゃりーぱみゅぱみゅさんを残して、ここで、我ら審査員の出番です。(笑)
こんなフォトコンの結果発表&表彰式、未だかつてあったでしょうか!?

いよいよフォトコンの
結果発表&表彰式

「IG ISLAND FES. 2019」は、審査チームも豪華!審査員長に中村宏治さん、審査員には古見きゅうさん、MAAKO(まーこ)さん、そして私の4人でステージに上がって表彰式をさせていただきました。

舞台裏にいる時は「楽勝だぜ!」なんて少し調子に乗ってました(笑)が、「それではみなさまの出番です」と呼ばれた瞬間に一気に緊張感が走りました!

審査は、当日の午前中に審査員全員でしっかりと「あーだ、こーだ」言いながら審査をさせていただきました。

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応募総数、669点!

マクロ・ワイドとさまざまなバリエーションの作品が並びました。
撮影期間中のいいとは言えなかったコンディションのなか、「どうやって撮ったんだろう?」なんて審査員を驚かせるような写真が多かったです。
特に、人物部門などでは、今までになかった様な写真があったり、お笑い部門では審査員全員を笑わせる様な作品もありました。

どれもそれぞれに素晴らしく、順位をつけるのはすごく難しい作業でした。
しかし、4人で本当に悩みぬいた結果、最後には、自信を持って受賞者を決めました。

そしていよいよ表彰式の時がやってきました。

表彰式の司会を進行は、お笑い芸人で映画監督としても活躍されている品川祐さん、そして、やなわらばーの石垣優さんのお二人。
息のあったMCで始まりました。

まずは一般部門からスタート。
各審査員からの発表で、コンデジ部門、環境部門、一般部門、スキンダイビング部門、お笑い部門、人物部門の順で次々と受賞者が発表されていきました。

私は審査員として登壇中だったので、メグループの竹内さんに撮ってもらいました!

私は審査員として登壇中だったので、メグループの竹内さんに撮ってもらいました!

それぞれの金賞をご紹介しますね!

コンデジ部門金賞「うわぁー!見つかっちゃった!」(撮影:中尾圭吾さん、サニーサニー)

コンデジ部門金賞「うわぁー!見つかっちゃった!」(撮影:中尾圭吾さん、サニーサニー)

環境部門「なんくるないさー!」(撮影:村井俊介さん、サニーサニー)

環境部門「なんくるないさー!」(撮影:村井俊介さん、サニーサニー)

お笑い部門「あなたが落としたのはどっちのダイコン?」(撮影:黒川真帆さん)

お笑い部門「あなたが落としたのはどっちのダイコン?」(撮影:黒川真帆さん)

人物部門「ここが俺の“Another sky”」(撮影:鶴崎紀章さん)

人物部門「ここが俺の“Another sky”」(撮影:鶴崎紀章さん)

スキンダイビング部門金「見上げれば」(撮影:本田麻子さん)

スキンダイビング部門金「見上げれば」(撮影:本田麻子さん)

一般ダイバー部門金「あいこんたくと」(撮影:孫田みゆきさん、イエローサブマリン)

一般ダイバー部門金「あいこんたくと」(撮影:孫田みゆきさん、イエローサブマリン)

ところどころ入る品川さんのツッコミで会場が湧き、みんなが一つになって、とても楽しい発表になりました。

そして最後には、プロフェショナル部門を発表!
発表された作品は、こちらです。

プロフェッショナル部門金「聖地からお帰りのようです。」(撮影:大槻尚さん、うるまDIVING CLUB)

プロフェッショナル部門金「聖地からお帰りのようです。」(撮影:大槻尚さん、うるまDIVING CLUB)

石垣島らしいマンタ!
会場からは「オーーー!」と大きな歓声が上がりました。

まさに、金賞にふさわしい作品です。

プロ部門の応募作品には、「これは“分かる人にしかわからない”ながら、相当苦労されて撮影されたんだな」と思わせるような、審査員を驚かせる写真が多かったです。
熱い想いが込められていることを感じました。

そして、サプライズが!

一番多くの受賞者を出したダイビングショップに賞金50万円という項目が追加になったのです。
(本当に急遽、決まったらしいです。笑)

さらに会場は盛り上がり、みごと賞金を手にしたサニーサニーは、まさかの展開に大よろこび!
「この賞金の使い道は?」との質問に「これは社員旅行の資金にあてます!」と応じると、会場にいたスタッフさんも大よろこび!!

最後は受賞者全員で記念撮影を撮りました。

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なんか、大物アーティストさんのSNSとかで見るような写真。。。まさか自分がこんな写真に写るなんて。。。
来場者の皆さんもノリノリでとても楽しい表彰式となりました。

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▶︎IGフェス公式HP「総勢22名IG Island Fes.2019 Photo Contest受賞者一覧大発表!」

きゃりーぱみゅぱみゅが
石垣島にやってきた!

そして会場が大盛り上がりしたところでトリのアーティスト「きゃりーぱみゅぱみゅ」が登場!

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みんな「待ってた!」と言わんばかりにステージ付近に集まってきて、歌って踊って、会場は超満員!

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よく見てみると、一番前の列には小学生や中学生、そしてまだ5歳くらいの幼い子どもまでもが見られ、みんな上手に踊っています。
大人のみならず、多くの子どもたちも楽しんでいました!

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大成功の「IG ISLAND FES. 2019」
2020年も開催予定!!

今回は雨にも関わらず8000人もの来場者が訪れ、音楽フェスもフォトコン大成功に終わりました。

先ほどフォトコンのお話をうかがったメグループの竹内さんにも、フェスの感想も聞きました。

「いやぁ、最後のきゃりーぱみゅぱみゅさんのライブの盛り上がりはすごかったですね。会場がパンパンになりました!
フォトコンの結果発表&表彰式が、きゃりーぱみゅぱみゅさんのライブの前だったので、ダイバー以外の方々に水中の様子や素晴らしさを伝えられたと思います。
僕も以前から島民の方に海の中の素晴らしさをもっと知って欲しいと思っていたので、いい機会だったと思います。運営事務局の方々は大変だとは思いますが、ぜひまた来年も開催して欲しいです!」

今回は、様々な大物アーティストさんの力もあって、たくさんの人が会場に訪れてくれました。
音楽の力って、すごいです。

会場に足を運んでくれた島民の方々にも、改めて石垣島の海の良さ、海の素晴らしさが伝わったんじゃないか……と思います!

最後に……みなさん……

「IGフェス」は、2020年も開催予定!!

だそうです。

今年、入賞できなかった方や応募していない方なども、ぜひ来年応募して金賞を目指しましょう〜!

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スカイマーク、サイパン直行便運行開始!3,800円のキャンペーン運賃を見逃すな

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スカイマークより、2019年11月29日〜、東京(成田)ーサイパンを結ぶ直行便の運行を開始するニュースが届きました!

▶︎スカイマーク公式HP「東京(成田)ーサイパン2019.11.29(金)新規就航」

サイパンといえば、世界有数の透明度の高さを誇る海!
水中ももちろん、ビーチから眺めるだけでも、その美しさに感動しますよね〜!

広がる白い砂地が気持ちいい

私も今年3月、オーシャナ取材班の1人として、直行のチャーター便でサイパン取材に行ってきました。
(11月1日〜、オーシャナのマガジン&ヘッドラインで公開予定です♡)

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ダイビングはもちろんのこと、アフターダイビングも充実。
パワフルな自然に癒されるし、買い物も楽しめるし、美しい星空の下で飲むビールもサイコーでした。

何より……、やっぱり直行便は、気持ちも体もラクです。
わずか3時間半で、もう到着ですからね。
しかも、ダイビング旅は、マイ器材の持ち運びで大荷物なので、乗り継ぎがないのは、スバラシイっ!

これは、通っちゃう予感がします……。

就航記念キャンペーン運賃
サイパンスペシャルなら3,800円!?

私、思わず二度見しちゃったんですが、就航を記念して、キャンペーン運賃「サイパンスペシャル」が期間限定で販売されるんです。

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はい、東京(成田)ーサイパンの全便が、3,800円とのこと。

東京(成田)ーサイパンが、3,800円!!

スカイマークさん、ありがとう。
私の一晩の飲み代で、余裕で行けちゃいます(TT)

対象となる期間は、2019年11月29日〜2020年3月28日まで。
販売期間は、2019年11月1日〜2019年12月31日までです!

販売座席数に制限があるので、席の確保はお早めに♪
詳細は、下記をご覧ください。

予約開始は11月1日午前8時!
気になる詳細・購入方法は?

予約開始はとうとう明日!
片道3,800円のサイパンスペシャルは、争奪戦になること間違いないでしょう・・・!

明日を迎える前に、キャンペーン詳細と、成田-サイパン便の詳細をチェックしちゃいましょう!

<キャンペーン概要>

サイパン直行便を記念して、指定期間の販売・搭乗分が片道3,800円で購入可能!
燃油サーチャージ(3,000円)や、諸税が別途発生します。
予約変更・取消後の払い戻しは不可、お支払いも、予約完了後1時間以内となっているので、ご注意を!

<販売期間>

2019年11月1日(金)〜2019年12月31日(火)

<搭乗期間>

2019年11月29日(金)〜2020年3月28日(土)

<購入方法>

購入方法・詳細はスカイマーク公式ホームページをご覧ください。
https://www.skymark.jp/international/ja/

<運航ダイヤ>

運航ダイヤは、2019年11月29日(金)〜2020年3月28日(土)

SKY811便 東京(成田)発 → サイパン着 10:15 → 15:00
SKY816便 サイパン発 → 東京(成田)着 土曜日以外 16:35 → 19:30
土曜日 17:05 → 20:00

※表示時刻は全て現地時間
※サイパンは日本よりプラス1時間の時差

毎日就航で、土曜日だけ、サイパン出発時刻が30分遅いんですね〜!
サイパン着は15:00なので、到着してすぐナイトダイビングもできちゃいますね★★

サイパンスペシャル以外の運賃は?

サイパンスペシャルを購入できなかったら・・?
お得な割引運賃プラン、いま得たす得もあります。

搭乗3日前まで予約可能な”いま得”は8,600円〜
搭乗前日まで予約可能な”たす得”は12,600円〜
たす得は予約変更も可能です。

各運賃の詳細は、下記公式サイトからご確認ください♪
https://www.skymark.jp/international/ja/fare/index.html

ダイバー的に気になる、預け荷物の制限は?

th_HIROYUKI TOMURA - P3260008

ダイバーのみなさんは、器材、カメラなど、荷物のお預け、気になりますよね?

スカイマーク国際線で、無料で預けられる荷物は2個まで。
1個あたり重量は23kg(50ポンド)まで、3辺(たて・よこ・高さ)の合計が158cm(62インチ)以内の荷物が対象です。
超過した場合は、1個5000円追加で預けられます。

準備はいいか!?
販売開始は2019年11月1日8時から!

しつこいようですが(笑)、2019年11月1日8時に、販売開始です!

わずか3時間半で行ける南国サイパン。
サイパンスペシャルで行ける期間は11~3月と、ちょうど乾季で透明度が高くなる時期。
真冬の日本を離れて、サイパンの青い海に癒されに行ってみては!?

▶︎スカイマーク公式HP「東京(成田)ーサイパン2019.11.29(金)新規就航」

supported by スカイマーク

1996年に設立した、国内第3位の規模を誇る日本の航空会社。
この度就航する成田-サイパン線は、同社としては初の国際線定期便。
今後の国際線拡大にも期待だ。
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■過去ヘッドライン連載

0.【取材レポート】ここがすごかった! サイパン・テニアン・ロタの魅力10
1.アジ玉だけじゃない! 見どころが満載すぎる 、「ラウラウビーチ」の5つの魅力
2.神秘的な世界! マリアナブルーと光のコラボ ~サイパン人気№1ダイビングポイント「グロット」~
3.辛すぎる!? 階段ブルーとグロ筋のコラボ ~サイパン「グロット」を快適に潜るためのポイント~
4.体験ダイビングでいきなりサイパン全開! ~ビギナーにオススメのポイント「オレアイ」~
5.イチオシはマニャガハ島! アフターダイブにオススメのスポット&楽しみ方10 @サイパン
6.こんなドロップオフ見たことない! 〜テニアンの2大ポイント「テニアン・グロット」と「フレミング」〜
7.徹底! サイパン発テニアン・ダイビング ~行き方とスケジュール編&マリアナブルーマジック~
8.【ダイビング検証】ロタの海が世界一の透明度って本当?  ~メジャーで測ってみた結果~
9.サイパンの人気ホテルグループの価格&目的別ホテル3選
10.インスタ映えするロタ島のフォトジェニックシーン ~うみカメラマンむらいさちが撮影のコツを伝授!~
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The Marianas 〜Best of Saipan, Tinian & Rota〜

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現役ガイドに聞いた!
サイパン・テニアン・ロタのおすすめポイント

日本からも近く、「マリアナブルー」と呼ばれる神秘的な青い海と抜群の透明度でダイバーを惹きつけて止まない北マリアナ諸島。マリアナの島々では、夢のような癒しのダイビングを楽しむことができる。

その海を知り尽くした、現地の日本人ガイドたちにサイパン、テニアン、ロタのおすすめダイビングポイントを教えてもらった。その結果をコメントとともにランキングで紹介しよう。

テニアンはサイパンを拠点に遠征するという点から、サイパンランキングに含む。
さあ、ガイドおすすめの観光情報と合わせてLet’s Check!

>>続きはこちらから

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Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
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浮遊系生物だけじゃない!山口県青海島の秋の海は、フォト派にうれしいマクロ生物たちの宝庫だった

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こんにちは。水中カメラマンの堀口和重です。

富士山も初雪が観測され、秋も後半に差し掛かり、冬を迎えようとしていますね。朝が急に寒くなったりと、気温差が激しくなってきましたので、皆さん風邪をひかないようにお気を付けください。

さて、話は変わり、私が今年の5月に伺った山口県・青海島(おうみしま)ですが、今月もまた撮影に行ってきました。

5月に潜ったときは珍しい浮遊系生物が次から次へと現れ、盛り上がりが絶頂を迎えていましたが、シーズンが変わり、今回撮影で伺ったときは浮遊系生物もかなり落ち着いていました。

キアンコウの幼魚

2019年5月には珍しいキアンコウの幼魚が現れて、盛り上がりを見せた(撮影/堀口和重)

▶<G.W速報>山口県青海島でキアンコウの稚魚&幼魚に多数遭遇!珍しい浮遊系生物に会うなら今がチャンス?

それならばと、「この時期、普通に見られる生き物は何がいますか?」と青海島で20年以上ガイドを続けているシーアゲインの笹川さんに尋ねたところ、「普通に見られる生き物は、太平洋側に比べると少し少ないかもね……」とのこと。

そんなお話なら、「まぁ少しでも被写体がいて、何かいいシーンが撮れたらラッキーかな」と、正直少々低いテンションのまま、青海島のメインポイントのひとつ「船越ビーチ」へと向かいました。

船越ビーチで
秋の海に舞うアカササノハベラ

すすきが揺れて秋の景色となった船越(撮影/堀口和重)

すすきが揺れて秋の景色となった船越(撮影/堀口和重)


「船越ビーチ」の春は、一面に海藻が生え乱れ、その美しさに感動したのですが、秋に入るとちぎれた海藻がほんの少し残り、剥げてしまったような感じ。当たり前ですが、秋の海は少し寂しい感じがします。

しかし、海中の光景を見ながら移動していくと、おもしろいシーンにたくさん遭遇することができました。

まず、遠くに魚がいたのですが、見たことないような色合いなのです。近寄ってみると、普通種であるアカササノハベラだと気が付きました。

どうやら繁殖期のようで、婚姻色が強く出ています。

山口県青海島_堀口和重_アカササノハベラ

婚姻色が出ているアカササノハベラのオスと小柄のメス(撮影/堀口和重)

しかも動きがとても活発。
よーく見ると、自分の縄張りがエリアが決まっているようで、そこに入っているメスに嚙みつくような求愛を繰り返しています。

これはシャッターチャンスだと思い、カメラを向けようとした次の瞬間に2匹が猛スピードで上昇。

なんと産卵を始めたのです。

あまりの急展開に呆気にとられた自分でした。

その後、もうワンチャンスあるかなと気を取り直し、求愛を何カットか撮影しました。しかし大抵のメスはオスの求愛に対してOKサインをなかなか出してくれないので、産卵までは撮影することはできなかったのです。

山口県青海島_堀口和重

メスをかじりアピール中(撮影/堀口和重)

産卵もいいシーンですが、アカササノハベラの婚姻色は色合いが美しいので、それだけでも観察していて楽しいですし、撮影してもらえたらなと思います。

船越ビーチで見た、
自由奔放なコウイカの仲間

「船越ビーチ」ではアカササノハベラだけではなく、こちら生き物の生態行動にも目が離せませんでした。

その生き物小型のコウイカの仲間。

小型のコウイカの仲間は最初、3匹でした。

警戒が解けるまでゆったりと観察を始めると、イカも外敵ではないと思ったようで、オスがメスに向かって腕を上げ、求愛行動を始めたのです。

青海島のコウイカ

メスにアピール中のオス(撮影/堀口和重)

このときにもう1匹いた個体は離れていきました。そのままペアになったところをジッと見つめていると、体を斜めにして何かを探すような仕草を始めたのです。

オスを無視して何か餌を探しているのかなぁと思った瞬間、メスが変わった行動に出ました。

岩の間のくっついているサンゴの仲間に、数ミリの穴が開いていたのですが、そこに腕を入れています。この行動、なんと小型のコウイカの仲間が産卵をしているところなのです。

コウイカの仲間の産卵

小型コウイカの仲間の産卵シーン(撮影/堀口和重)

メスを見守っている感動的な場面に遭遇できた……と観察していたのですが、この数分後、その気持ちを裏切られるような行動をこのオスがとり始めました。

しばらく見ていると、卵を産み終わったようで、メスは一休みに入ります。するとこのオスは頑張ったメスに見向きもせず、最初に離れていったもう1匹のイカの後を追いかけ始めました。

そのイカはメスだったようで、なんと求愛を始めたのです。

産卵を終えたメスが疲れて休憩中に入った矢先、別のメスのところに行くと考えると「まったくこの男は…」と思ってしまいますね(笑)

ちなみに新たに求愛されたメスですが、オスの求愛はどうでもいいかのように相手にせず、別の場所で産卵し始めたのでした。

コウイカの仲間の産卵

別の小型コウイカの仲間の産卵もスタート(撮影/堀口和重)

人間の世界でこんなことがあったら大変なことになってしましますが、そこはイカの世界。ハーレムを上手く作り、次の世代を効率良く増やしていくようですね。

そんなおもしろい生態行動が見られるのが「船越ビーチ」です。

マクロが尽きない
紫津浦ビーチ

また、外洋に面した「船越ビーチ」とは逆側の内湾の海、「紫津浦ビーチ(しつうら)」はマクロ生物が予想以上に多かったです。

カクレエビなどクリーニングをするエビたちは、スナイソギンチャクの周りに住み着き、体を掃除して欲しい生き物たちが寄ってくるとクリーニングをしてあげます。

今年は個体数が多いと言われる、透明でキレイなボディのオドリカクレエビを少し距離を保ちながら観察していると、警戒していない魚たちが寄ってきて、クリーニングをしている場面に遭遇しました。

オドリカクレエビ

クリーニング待機中?のオドリカクレエビ(撮影/堀口和重)

オドリカクレエビ

クツワハゼをクリーニング中(撮影/堀口和重)

また、「紫津浦ビーチ」ではアイドルの魚も多く、砂地に出れば、こんなにも個体数が多いのかと驚かされるほどのミジンベニハゼに出会えます。

人への警戒心も少ないようで、近くまで寄ることができました。

ミジンベニハゼ

隠れ場所はさまざま。ブンブクの殻や瓶、板など(撮影/堀口和重)

さらに、少し赤みのかかった個体や、中には透明な個体もいるとのことで、ミジンベニハゼだけを観察していても飽きることがありません。

ミジンベニハゼ

少し赤みのかかった個体が元気よく泳ぐところも見ることができる(撮影/堀口和重)

このほかにも、砂地にはクロイシモチの幼魚やビードロカクレエビ、浅場に戻るとヒメタツなどの生き物がおり、マクロ好きなフォト派ダイバーにとっては被写体の宝庫となっています。

今年の紫津浦ビーチは
ハナハゼもいっぱい

ブリーフィング中に「ハナハゼが今年は多いですよ」とお話をしていただきました。

ハナハゼと言われても、正直、私自身も伊豆ではたくさん見ている普通種なので「なんだハナハゼか…」っと思ってしまいましたが……。

群れに会った瞬間、そんなふうに思っていた自分が恥ずかしくなりました。

群れの規模は大きく、最低でも50匹以上はいそうな群れが、いくつもあるです。個体も成長しきっているような感じで、それぞれが大きく、ヒレをキレイに広げる個体も多いので、とても撮影がしやすかったです。

もちろん、ハナハゼには心の中で謝りましたよ(笑)

ハナハゼ

ハナハゼに申し訳ない気分になりました(撮影/堀口和重)

いかがでしたでしょうか? 魚たちの生態行動や、マクロ生物の魅力が満載の秋の青海島。
潜ってみた結果、予想以上に生き物も多くとても楽しい海でした。

「浮遊系生物がすごい青海島」というイメージが強いですが、それだけではない、「マクロ生物がすごい青海島!!」にも、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

■撮影協力/シーアゲイン

\山口県青海島のダイビング情報はこちら/
▶「今日は海がキレイ過ぎてダメだ…」透明度が高くないほうがおもしろい!?山口県青海島で一味違ったダイビングを

▶自分で貝殻を作る“特殊能力”を持つタコ⁉謎多きアオイガイの仲間がクラゲに乗って、山口県青海島に登場!

▶<G.W速報>山口県青海島でキアンコウの稚魚&幼魚に多数遭遇!珍しい浮遊系生物に会うなら今がチャンス?

堀口和重さん
プロフィール

horiguchi_profile

伊豆の大瀬崎にある大瀬館マリンサービスにチーフインストラクターガイドとして勤務後、2018年4月にプロのカメラマンに転向。
現在は伊豆を拠点に水中撮影から漁風景や海産物の加工まで海に関わる物の撮影を行っている。
▶堀口和重写真事務所ホームページはこちら
▶堀口さんのFacebookはこちら

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「ダイビングは私にとって精神安定剤」転勤人生の中でも自分らしく生きる!

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「私がダイビングをする理由」というテーマでエッセイを大募集中〜!
応募作品の中から、編集長の心に響いた作品を連載形式でお届けします。

今回は、転勤人生の中でダイビングを生きがい楽しむ、「Annie」さんのストーリーをどうぞ。

テーマ「私がダイビングをする理由」

夫の転勤、変わる環境……
この生活を楽しむ方法は?

いつも突然舞い込んでくる、夫の転勤。

せっかく見つけた仕事、知り合えたお友達、ようやく慣れた土地など…すべてを「リセット」してくる……。
新しい土地に慣れるのも、ゼロからの仕事探しも、年齢を重ねるごとに半端なく大変で、「堪えるのだ……」と痛感する日々。

ダイビングだって同じだ。
ようやく行き慣れたポイントも「あの時が最後になるなんて…」と器材を引越し用に梱包しながらしみじみ思わねばならないわけで。

実は去年の春まで7年間、オランダに住んでいた。
もちろん「夫の転勤」だ。

もともと海外旅行も好きではないし、英語も苦手。友達や仕事どころか言葉も人種も異なる世界に凹む日々。
「逆にこの環境を私らしく楽しむ方法はないのか?」と考えた時に出てきたのはやはり「ダイビング」だった。

国境を超えても変わらないダイビング

国境を超えても変わらないダイビング

4.トラックの間を慎重に進む沈船内部@紅海

トラックの間を慎重に進む沈船内部(エジプト・紅海)

ダイビングは最高だ。

日常会話はちんぷんかんぷんでもブリーフィングならば何となく分かる(気がした)し、何よりもハンドシグナルは世界共通なので海中での意思疎通は陸上よりストレスフリー
好奇心が止まらなくなりオランダの海にも潜ったが、透明度15cm(Max)が続いた時には本気で「人はなぜ海に潜るのか?」を考えた。

すぐ隣のバディすらまったく見えない透明度。人はなぜ……(オランダ・北海)

すぐ隣のバディすらまったく見えない透明度。人はなぜ……(オランダ・北海)

ダイビングは私にとって、精神安定剤のようなもの
私らしさを見失わずにいさせてくれるので、いつまた突然異動になっても、受け入れられる気がする

潜るポイントが変わるだけなのだから。

カリブ海に浮かぶ小さな島

カリブ海に浮かぶ小さな島

今ではもう「夫の転勤=ダイビングポイントの移動」と思ってこの生活を楽しんでいる。

今日のダイバー

ペンネーム:Annie
ダイビング歴:20年/930本
プロフィール:気がつけば20年。本数は増えてもスキルは上がらないファンダイバー。

いろんなところで潜れるのは羨ましい!って思っちゃいますが、環境が変わるのってストレスですよね……
それでも変わらないものは「ダイビング」。

透明度が悪くても、魚がいなくても、潜ることによって自分らしさを取り戻す
素敵なダイビングライフを!

 

ダイバーの数だけ、物語がある。
ぜひ、あなたのストーリーを聞かせてください。

「私がダイビングをする理由」というテーマで、エッセイ募集中です!

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「日本の海」水中フォトコンテスト2019入賞作品発表。審査員の中村宏治さん、堀口和重さんから熱い総評も届きました!

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Photo by NPO Japan Diving Experience

Photo by NPO Japan Diving Experience

以前、オーシャナでも紹介した『「日本の海」水中フォトコンテスト2019 ~世界がまだ知らない日本のダイビング~』

日本のダイビングの魅力を世界中にもっと発信したい! そんな思いから、日本政府観光局(JNTO)主催で2019年8〜9月、ダイビングフォトコンテストが開催されました。

このたび、多数の応募の中から、入賞作品が決定! 

審査員を務めた中村宏治さん、堀口和重さんから(オーシャナだけ特別に!)コメントもいただきました~!!

ハイレベルな作品が多かったという今回のフォトコン、ぜひ入賞作品を見てみてくださいね。

「日本の海」水中フォトコンテスト2019結果発表!

見事、金賞に輝いたのはこちらの2名の方々です。
審査員の中村宏治さん、堀口和重さんらも「非常に素晴らしい作品!」とコメントをお寄せくださいました。↓↓コメントをチェック

金賞

Ayako Okada (Suō-Ōshima, Yamaguchi)

Ayako Okada (Suō-Ōshima, Yamaguchi)


Tomoyuki Ogawa (Suō-Ōshima, Yamaguchi)

Tomoyuki Ogawa (Suō-Ōshima, Yamaguchi)

▼入賞作品を全部見てみよう!

審査員の中村宏治さん、堀口和重さんから総評

水中カメラマン
中村宏治氏

中村宏治氏

中村宏治氏プロフィール
世界中の海を潜ってきた水中カメラマン。国内以外に海外映画でのカメラマンとしての実績を誇る。テレビ番組の出演や講演なども多数行っている。日本水中映像株式会社代表取締役会長。2013年英国自然史博物館の要請でWildlife Photographer of the Year 2013の審査員を務める。

日本政府観光局主催の『「日本の海」水中フォトコンテスト2019 ~世界がまだ知らない日本のダイビング~』。

いくつもの水中フォトコンテスト審査員を担当してきたが、日本政府行政機関が参画する水中フォトコンテストを審査するのは初めての体験。どんな作品が応募されてくるのか、正直言って不安でした。

しかしいざ蓋を開けてみると、相当数の作品応募があり、中身の濃い審査が出来たと思います。

特に気に入った作品は、何と言っても金賞の岡田彩子さんと小川智之さんの作品。
岡田さんの作品は、海底の巣穴に棲む小さな魚が主人公ですが、その周辺を取り囲む様々な環境生物たちが、色彩豊かに奥行きのある構図で撮影されており、水中写真の新しい可能性を感じることができました。

また、小川智之さんの作品はタチウオという食用魚が見せた夜の捕食を捉えた作品で、迫力満点な生態写真でした。真っ暗な海中で鏡のように光を反射するタチウオ成魚を、破綻無く捉えた生態写真は賞賛に値すると思います。

金賞2点、両方が山口県周防大島で撮影された作品でしたが、素晴らしいものは素晴らしいと言う信念で、迷わずに金賞に選ばせて頂きました。

また、このフォトコンテストの大目標である日本の海の魅力を世界に紹介すると言う観点からも、瀬戸内海という人間生活環境に近い海にもこのような煌びやかで、ドラマチックな水環境が存在することを広く知らしめる良い機会だと思います。

受賞作品以外にも素晴らしい作品を数多く見かけ、日本の水中写真の歴史の長さと、それを楽しむダイバー層の厚さを感じることができました。

水中カメラマン
堀口和重氏

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堀口和重氏プロフィール
数々のフォトコンテスト入賞歴を持ち(Nature’s Best Photography ASIA 2016フォトコンテスト OCEAN部門 では日本人唯一の入賞者)、現在は水中カメラマンとして活動。ダイビング雑誌やウェブサイト、新聞などに、記事や写真を提供する。関東から西日本まで幅広いエリアでフォトセミナーも開催。近年は訪日ダイビングツーリズム促進を目的として、NPO法人「Japan Diving Experience」としての活動も行っている。

今回、「日本の海」水中フォトコンテストにたくさんの作品を応募していただき、ありがとうございます。

日本の離島や海が美しい地域の作品、また見るのも難しい生態シーンをとらえた作品など、想像を超える素晴らしい写真が多く、選考は良い意味で困難となりました。

どれも素晴らしい作品でしたが、目を引いたのは金賞の作品2枚。今回、同じ瀬戸内海からの選出となりましたが、まったく異なる作品となり、驚かされました。

小川智之さんのタチウオの写真は、その瞬間に出会ってもイメージ通りに撮るのは極めて難しいと思います。そこをとらえることができた優れた技術、そしてそこまでの苦労が感じられました。岡田彩子さんの作品も、ニホンアワサンゴを背景としてバランスがとれた、素晴らしい作品だと思います。

この水中フォトコンテストの入賞・入選の作品を通して、日本各地に素晴らしい場所があると知ってもらえること。さらにその場所に訪れたい!と思ってもらえたらうれしいです。

\堀口和重さんはオーシャナでも好評連載中/
▶おもしろ生物ネタたっぷり!堀口和重さんの記事一覧はこちら

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競技性が魅力の水中写真選手権大会。3回目のチャレンジでついに銅メダル獲得へ!

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「私がダイビングをする理由」というテーマでエッセイを大募集中〜!
応募作品の中から、編集長の心に響いた作品を連載形式でお届けします。

今回は、2019年9月に開催された第17回アジア水中写真世界選手権のワイドアングル部門で第3位に輝いたという、「白山貴浩」さんのストーリーをどうぞ。

テーマ「私がダイビングをする理由」

カメラマンとしての幅を広げたい…
その思いで始めた水中写真にいつしかハマる日々

海や水中写真がすごい好きというわけではない。

器材の準備はしんどいし、今でも深いところや洞窟や沈船などは、暗いしドキドキして息苦しいし、なんか怖い……

スキューバダイビングを始めたきっかけは、職業カメラマンとしての幅を広げるためだった。

それまで頑張っていたスポーツをケガで断念し、何か別のものを探していたことも理由かもしれない。

初めての海洋講習は真冬の1月、水温は7度。風が強く、海上に雪が降っていた。

インストラクターから最初に教わったダイビングスキル(?)は、手鼻をかむこと(笑)

それでも、苦労して見た海の中の世界は予想以上。

魚たちが目の前で泳いでる! 私のことなんて目もくれないほど、気ままに優雅にのんびり生活していた。

おっと、カメラで撮るために潜ったのを忘れるところだった。

しかし、水中写真はそんなに簡単に撮れるはずがない。

そこからは、トレーニングの日々。休みがあれば年中、海へ行った。

th_水中写真あるある一枚目はストロボ確認

少しずつ写真が撮れるようになってくると、さらに欲が出る。

せっかく撮った写真なので、周囲の友人に見てもらって喜んでもらえるのはとても嬉しかった。

さらにフォトコンテストに応募してみると、いきなりとんでもない賞をもらってしまってしまったので、私は当然のように調子にのってしまった。

JPC全国展フォトコンテストで文部科学大臣賞

JPC全国写真展で文部科学大臣賞を受賞

総合写真展で内閣総理大臣賞

総合写真展で内閣総理大臣賞を受賞

考えてみると、これがその後のダイビングとの関わり方を決めてしまったのかもしれない。

水中カメラはどんどん大きくなっていった。

水中写真選手権大会で銅メダル獲得!
表彰台を日本人で埋め尽くすのが夢

あるフォトコンテストの表彰式の場で、私に声をかけてくれた人がいた。

「水中写真の世界大会に出てみませんか?」

話を聞くと、フォトコンテストとは違い、指導団体CMAS主催の「水中写真世界選手権」というものだった。その場で潜ってその場で評価される競技らしい。

調子に乗っている私は楽勝だろうと思って参加してみることにした。

結果は、まったくダメダメだった。

英語ができないせいで超複雑なルールを理解していなかったせいもあるが、海外の海や生物の生態・種類、そして写真の「好み」が日本のそれとはかなり違っていた。

だが、2019年9月、3度目の挑戦で水中写真世界選手権で、日本人として初のメダルを獲得することができた。

ワイドアングル部門で3位を受賞した写真

ワイドアングル部門でメダルを獲得した写真

日本チームのみんなをはじめ、競技中には海外の選手達にも優しくしてもらった。

現地のバディさんと

現地のバディさんと

競技中一緒のボートだったチームと

競技中一緒のボートだったチームと

何よりたくさんの友人に応援してもらった。

これがわかっただけでも、ダイビングをやっていて本当によかったと思うことができる。

この競技、世界一になるまでは続けていきたいとは思いながらも、長期の休暇や自費での参加など、たくさんのエネルギーを使うため、なかなか参加しようという選手はいない。

そもそもダイビングも写真も、誰かと競ってやるものでもないという考え方もある。

それでも、これまでのダイビング人生で、自分なんかよりはるかに技術の高いマニアックな水中カメラマンたちとたくさん知り合ってしまっているので、さらに欲が出てきてしまう。

世界中のほとんどのカメラマンが日本製のカメラを使っているのと同様、表彰台を日本人ダイバーで埋め尽くしてみたい。

ぜひ、非力で怖がりの私と一緒に世界へチャレンジしてみませんか。

今日のダイバー

名前:白山貴浩
SNS:Facebook/https://www.facebook.com/takahiro.shiroyama2
ダイビング歴:12年/880本

決められた時間、決められたエリアで水中写真を撮るという水中写真世界選手権。
プロもアマチュアもない、全員が同じコンディションで撮影を行うという競技性が非常に魅力的です。

次回はさらに上位を目指して、がんばってくださいね!

素敵なダイビングライフを!

ダイバーの数だけ、物語がある。
ぜひ、あなたのストーリーを聞かせてください。

「私がダイビングをする理由」というテーマで、エッセイ募集中です!

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【前編】弾丸ダイビングならサイパンがおすすめ!3泊4日でここまで楽しめた!

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オーシャナ読者のみなさまこんにちは!
オーシャナ営業部こと弾丸ダイビングトラベラーのスイカです。

なかなか長い休みが取れない…。
でも旅行に行くならいっぱい潜りたい…!
なんなら陸もがっつり楽しみたい…!

そんなことありませんか??
私はあります。むしろそんなことばっかり。
だから思いっきり詰め込んできました。
3泊4日で弾丸サイパンダイビング!!

日本から3時間ちょっと!
待ちに待ったサイパン直行便就航だ!!

ダイバー、マリンリゾート好きなら一度は聞いたことがあるであろうサイパン。
日本から直行便で3時間半で行ける北マリアナ諸島最大の島です。

私の周りでもサイパンや同じ北マリアナ諸島のテニアン、ロタで潜ったというダイバーは多く、さらにオーシャナの記事やインスタで見かけて綺麗だなあ、行ってみたいなあ、と思ってたんです。

そこに舞い込んできたマリアナ政府観光局さまからのサイパン取材依頼!
しかも直行でサイパンに飛べるスカイマークのチャーター便で行ける…!だと…!?

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ただし、日程は3泊4日。
これは詰め込みまくるしかないと弾丸ダイビングトラベラーの血が騒ぎました。

そこで計画したのは以下のアクティビティ
・ダイビング8本
(定番のグロット、ナイトダイビング、テニアン島遠征は外せない!)
・タポチョ山登山
・お買い物
(お土産屋さんとストリートマーケット)
・絶景ポイント巡り
・チャモロ料理など現地の食べ物
・夕日と星空をビーチから眺める
・夜は飲みたい

これらを3泊4日で実際楽しめたのか!?
それでは、一足先に直行便でビューンとサイパンに行ってきます!!

弾丸サイパン1日目
到着後のトラブルにも負けず空港を出る

1日目の予定は朝から移動で、サイパンには14:30に到着。
弾丸ダイビングトラベラーとしては、やっぱり到着日に潜りたい。
しかも、いけるなら2本!

ということで、
「到着後すぐに2本潜りたいです~!!!」
MSCサイパンの山口仁さん(通称:トシさん)に事前にお願いをしていました。

はい、お気づきでしょうか。
時間的に、1本目は夕方、2本目は夜になります。

サイパンのナイトダイビングってあまり聞いたことがなかったので、新鮮!!!
俄然、テンションが上がります。

とにかく着いたらスムーズに入国して、すぐにトシさんと合流することを目指し入国ゲートへ向かうも、そこには長蛇の列が…!

なんと、入国から勝負は始まっていたのです。
ですが、焦らずESTA申請済みレーンの方に向かうと、ファストパスさながらスムーズに入国が出来ました。
サイパンではESTAがなくても入国出来るのですが、ESTAを取得していると格段にスムーズに入国出来るので取得することを強くオススメします。

しかしここでトラブルが…。

預け荷物が壊れてしまい、保険の手続きに手間取り結局一番最後に空港を出ることに…涙

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社長に借りたスーツケース。保険入ってて良かった…。

まあ、旅にはトラブルはつきものなので気を取り直して空港を出ると・・・いい天気!暑い!!

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寒い日本から来たのでこれだけでテンション上がります。
そしてトシさんとも無事合流し、いよいよダイビングに向かいます!
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ラウラウビーチのサンセットダイビングと
ナイトダイビングでテンション上がりまくり

この日は2本とも、アクセス重視でラウラウビーチに潜ることに。
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ラウラウビーチはアジ玉、ウミガメ、マクロ生物など見どころいっぱいなのに、穏やかで初心者にも安心なビーチと聞いていたので1本目から期待が高まります…!

エントリーしてすぐ、透明度の高い水中に夕方の柔らかい光が入る様子に癒されます。

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ラウラウ名物のアジ玉は毎年2月頃から出ていましたが、去年の台風の影響か今年はまだ見られていないのだとか。

しかし、一本目でいきなりウミガメとマダラトビエイ!
そしてミクロネシアの固有種である、オレンジフィンアネモネフィッシュに出会えたので大満足!

サイパンナイトダイビングで
マクロをのんびり楽しむ

2本目もそのままラウラウビーチで暗くなるのを待ってナイトダイビングをすることに。
さて、夜のラウラウビーチはどんな感じなのか・・・。
ライトとiPhoneを手に暗い海の中へエントリーしました。
明るい時にはあまり見られなかったアカマツカサが泳ぎ回っていて、光をあてると赤い色が鮮やかに見えます。

そして、よくよく探すと小さな生物たちも…。

エビ!

エビ!

カニ!

カニ!

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ヤドカリ!

甲殻類祭りです。

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か、かわいい…!

透明度が高いラウラウビーチ、明るい時は光やワイドな光景に目がいきがちでしたが、こうしてみるとマクロな生物もたくさんいてゆっくり楽しめることがよくわかりました。

1日目、弾丸で2本ダイビングとはどうなることやらと思いましたが大満足で終えることができました。

大満足ポーズ

大満足ポーズ

ノリノリで終えた1日目。

2日目以降は果たしてどうなるのか…!?

後編へ続く

■写真提供:戸村裕行

supported by MSCサイパン

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1972年に設立されたMSCサイパンは、これまで無事故の老舗ダイビングショップ。

オーナーの山口仁さん(トシさん)は、サイパン歴25年。
海も陸も何でも知っているのはもちろん、面倒見がよい、頼れるサイパンのお兄さん的存在です!
また、NMDOA(北マリアナ諸島ダイビング事業者組合)の代表でもあり、NMDOAを通してサイパンのダイビングの安全や発展に力を注いでいます。

Address:PO box 501142 Saipan MP 96950
TEL:+1(670) 233 0670
URLhttp://www.mscsaipan.com/

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NMDOA(北マリアナ諸島ダイビング事業者協会)
スカイマーク

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