はじめてバディダイビングをする方のための心得から実践マニュアルの短期連載です。
1.自己管理ができる
セッティングや解除ができることはもちろん、残圧、水深、時間を把握、管理できること。
そして、中性浮力やフィンキックなど、水中での動作に問題ないなど、“人の手を借りずに自分のことは自分でできる”ダイバーであること。
具体的な項目は、Cカード講習でマスターすべきスキルができていればOK。
本サイトのスキルチェック項目をクリアーできることが自己管理のできるスキルがあると考えてよい。
★チェックしてみよう!
2.無減圧潜水(減圧不要時間)を理解し、実践できる
ダイブプランとは、極端にいえば、減圧症にならないための計画。
減圧症のメカニズムや予防策など、理論と実践方法を知り、ダイブテーブルやダイブコンピュータを理解することが必須だ。
そして、無減圧潜水(減圧停止不要潜水時間)でダイビングすること。
なぜなら、潜水中に小さなトラブルが発生しても、浮上速度を守って水面に浮上すれば、大きなトラブルにはならないことが多い。
ところが減圧停止が必要だと簡単に水面へ回避できなくなり、抱えるリスクが大きくなるのだ。
減圧停止が必要な潜水を計画すべきではない。
3.ナビゲーションができる
ダイビングしても戻ってこられないようでは、バディダイビングはできない。
とは言っても、自分のレベルや海に合わせた計画を立てればよく、最初は、「行って帰ってくるだけ」といった、ちょっとしたナビゲーションができるだけでもバディダイビングは可能だ。
初めての海ならそれでも楽しいはず。
また、ナビゲーションというとコンパスとニラメッコというイメージもあるが、もし水中で迷ったり自信がなかったら、安全停止をしながら水面に浮上し、水面を泳いで帰ってくればよいだけ。
迷うことは恥ずかしことではなく、無理して自信がないナビゲーションをすることのほうが事故につながり危険なこと。
また、特定のダイビングポイントで潜り慣れてくれば、コンパスを見なくても地形でコースがわかるようになる。
これはナチュラルナビゲーションと呼ばれる立派なナビゲーション。
ガイドがまったくコンパスを見ないのは、自分の庭のように地形が頭に入っているからなのだ。
そういう意味でも潜り慣れた海ほどナビゲーションは容易になる。
※ナビゲーションの方法はまたの機会に
まとめ
基本的に、バディダイビングは、Cカードを持っていればしてもよいというルール。
ただ、本来は講習ですべて身につけているはずだが、実際には、なかなか3~4日間で身に付くものでもなく、今回紹介した3つの条件を意識しながら徐々にスキルアップしていけばよいだろう。
それに大事なのは、スキルより意識。
3つの条件が完璧にできなくても(特にCカードで身につけるべきスキル30)、できていないことを意識できていれば大事。
この記事をここまで読むような方は問題ないだろう。
Cカード取りたてのダイバーは、経験を積みつつ、無理のない範囲で楽しもう!
逆に、50本も100本も潜ったダイバーが、これらことができていないとちょっと問題かも(笑)。
それだけ経験を積んでいるのに、バディダイビングを経験したことのないのはちょっともったいない。
この経験にぜひチャレンジしてみてください!

