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【「Dive in Japan!」vol.01:千葉県】ヒゲダイ君の待つ西川名でワイド&マクロに大興奮!(1/39)

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皆さんこんにちは! むらいさちです!

今回より、オーシャナさんで連載をスタートさせていただくことになりました。
連載タイトルは、「Dive in Japan!」。

「Dive in Japan!」とは?
うみカメラマン・むらいさちが、日本の海に面する39都道府県をすべて潜る!
説明的な内容ではなく、独自のファンタスティックな視点で、日本の海の素晴らしさを発信していきます。
そして、39都道府県潜り終わった時点で、写真展の開催・写真集の発売することを目指しています!(今は全く白紙状態ですが・・・)

 

今回は、記念すべき第一回目!

最初はどこにしようか迷ったのですが、やっぱり今住んでいる千葉の海からにしようと思いました。千葉は、内房外房と多くのポイントがあるのですが、今回は西川名へ。

「千葉の海って地味じゃないの?」と、思っているあなたにご紹介したいと思います!

DiveinJapan! _01

西川名ってこんなところ〜!

西川名は、千葉県館山市に位置するダイビングポイントです。
館山市には、お花摘みやいちご狩り、海鮮グルメを求めてたくさんの観光客が訪れます。

その秘密は、都心からのアクセスの良さ。
川崎から「東京湾アクアライン(川崎ー木更津、約50分)」を使えば、すぐ行けちゃいます。
(しかもほとんど渋滞しないです)

そして今回、僕が撮影した陸の絶景と言えば・・・夕景の富士山!
晴れた日には、東京湾越しに富士山が見られるんです。

「おすすめ陸の風景―東京湾越しの富士山―」

「おすすめ陸の風景―東京湾越しの富士山―」

また、今回お世話になった西川名オーシャンパークの二階には、こんな海専門の雑貨屋さんがあるのです。

お、おしゃれ・・・。

お、おしゃれ・・・。

お店の前の港にボートがあり、ここからポイントに向かいます。ポイントまでどこも5分ほどで、とても楽ちん♪

3-DSC02159

ヒゲダイ君の待つ、西川名の海へGO!

西川名の海は好きで何度も潜っている海なのですが、簡単に言えば「ワイドの海」

都市圏から近い海は、どうしても透明度がそこまで良くないのもあり、マクロなイメージですが、この海は全然違います。なんだか、どの魚も大きいのです。

その中でもアイドル的な存在なのが、ヒゲダイ君。

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これは、ボートに描かれたヒゲダイ君です。なんと近所に住んでいる“さかなクン“の作品とのこと。西川名にもちょくちょく顔を出してくれるそうです。
実際は、こんな子になります。

6-SM7_5163

エントリーするとすぐにヒゲダイ君がウロウロ。大きさも40-50センチくらいあって迫力満点!
アップにしてみると・・・。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ヒゲ見えます???

実は西川名では、V字谷という谷に、このヒゲダイが集まり、横一列に並んでいる姿が良く見られます。それが名物でもあります(イラストのイメージです)。

とういことで、V字谷に行って、並んでいるヒゲダイを見に行きましょう!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ち~ん・・・

この日は1匹しかおらず・・・。

このV字谷は奇跡の地形。流れなどが合うとヒゲダイはもちろん、1m以上もあるクエなどが、数匹のんびりしているのが見られます。

クエってとっても警戒心が強い魚で、見られても撮れない魚のひとつです。そのお魚が添い寝できるくらいの距離で見られちゃうのです。これが何とも不思議・・・(もちろん餌付けはしていません)。
ぜひぜひ、添い寝してみてくださいね。

このV字谷では、会えませんでしたが、周辺には不思議と逃げないお魚たちにたくさん会えました。

1mほどのクエもフィッシュアイレンズでこんなに近づいても逃げません、不思議・・・。

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ずっと近くをウロウロしていた、コブダイ。

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この子たちはV字谷で出会った、テングダイの群れ。

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これは昨年写したものですが、V字谷を埋め尽くしたイサキの群れ!すごかった!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ワイドだけじゃなかった西川名!

もう、透明度も良いし、魚たくさんだしワイドでも大興奮! 
でも、ここに僕が潜る以上、新たな西川名を見せなければ・・・。

普段、ワイドが楽しくてお魚と戯れて終わってしまうけど、よく見ると潮当たりが良いせいか、ソフトコーラルも多く、なんと言ってもキンギョハナダイの量がすごい!
それだけ栄養分の多い海ってことなのでしょう。

だったらマクロの目で見てみようと密かに心に決めて潜ってみると、そこには今までの西川名にはないイメージの世界が広がっていました!
まさに僕の大好きなさちカラーの世界でした!

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岩場は、どこを見てもキンギョハナダイがたくさん・・・。
可愛くて撮りやすい子を探して撮影撮影・・・。幸いこの時は流れが弱かったので、マクロ撮影に没頭。

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岩場には海藻やカイメンなどがぎっしり生えているので、お魚の背景もとても美しい!
もえ~~~♡

ギンポちゃんもこんなにファンタジックに!

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岩の奥には、お花もたくさん♪

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今まで僕もワイドにしか目がいってなかったのですが、西川名のマクロもやばいですね~。

ただ、流れている時もあるのでガイドさんに確認して、流れのあるときはワイドを存分に楽しみましょう!

近場の海で、ここまでワイド&マクロが楽しめる海は少ないので、侮れませんよー。

また外房の海に行くと、海の表情も変わりますし、千葉の海、ぜひ行ってみてくださいね!

「Dive in Japan!」は、youtubeチャンネル「うみさちTV」でも、ご紹介していきます。

西川名編、アップしました。(頑張って作りました><)
ぜひぜひ、この記事と合わせて、動画でもゆるっと楽しんで下さいね〜!

\チャンネル登録、お願いします〜〜〜〜〜!!!!!/

■お世話になったショップさん
西川名オーシャンパーク

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港の目の前にあるので、ボートまですぐ。ポイントまでも5分もしないで着いてしまいます。新艇「Aperitivo号」はダイビング専用船で、とても使いやすいです。潮当たりのいい海は、魚影が濃く、群れや大きなお魚にたくさん会えるし、地形も面白い! ぜひぜひアイドルのヒゲダイ君と記念写真を撮ってみてね。
あと、オーナーの石川夫妻を始めとしたスタッフがとても温かいので、スタッフに会いに行きたくて潜りに行くようなものです♪

そしてお店の2階には海雑貨店「Aperitivo」があり、ここの雑貨が超かわいいのです!
僕も行くと毎回大人買いしてしまうほど・・・。ダイバーの方なら誰でもハマるでしょう。雑貨店では、海を見ながらテラスでビールや軽食いただけます。
夕日を見ながらのビールは最高です!

編集部より
いよいよ始まりました、むらいさちさんによる「Dive in Japan!」。

この企画は、むらいさんがずーっと密かに胸に秘めていた野望をいよいよ実現しようと動かれたものです。本当は、どーんと任せろ!と日本各地に送り出したいところですが、、、資金ゼロ・・・。とはいえ、いつも作風同様ふるふわ〜♡なむらいさんの、いつになくアツイ思いに打たれ、協力をさせられています。

「Dive in Japan!」で、むらいさんが撮る作品、綴る文章からは、「海って楽しい!」が溢れ出しています。この「気合い」だけでまずは走り出した企画、ダイビングを盛り上げるものになるのでは!?と期待感だけはひとしおです。笑。

企業のみなさま、協賛お待ちしておりますm(_ _)mまた、むらいさんに潜りに来てもらいたいダイビングショップのみなさま、ぜひ、ご連絡ください。
オーシャナ編集部 editor@oceana.ne.jp

ちなみに、youtubeチャンネル「うみさちTV」もゆるく協力中です。むらいさんはとえいば、苦手なパソコン作業と悪戦苦闘しながら、毎週水曜19:00アップを目指して奮闘されています。
みなさん、チャンネル登録して、応援しましょう〜〜〜!

 

■「Dive in Japan!」にかけるむらいさんの熱い思いはこちらから↓

■むらいさちさんに関する過去記事はこちらから↓

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地味魚でも卵はまるで宝石!クジメの卵、その後の成長は?城ヶ島「梶の浜ビーチ」の見どころも紹介

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こんにちは。水中カメラマンの堀口和重です。
私が1月に書いた記事で、クジメの“美しい卵”をご紹介をしました。

その後もずっと気になっていたので、三浦半島の城ヶ島「梶の浜ビーチ」へ再び向かうことに。

前回もお世話になったseazoo miuraの戸井田静さんにガイドしていただき、撮影をしてきました。

クジメの卵のその後

以前ご紹介した卵ですが、時間も少し経ったということもあり、無事に孵化したようです。

その後は、大時化で飛ばされたりすることもあったようですが、また他の場所でも卵が見つかり、現在はその卵たちに稚魚の目が出ているところまで成長していました。

卵の中に稚魚の目が見える(撮影/堀口和重)

卵の中に稚魚の目が見える(撮影/堀口和重)

目の出た卵以外にも、現在、別の2ヵ所で卵が確認できています。

以前ご紹介したクジメの卵は紫色や水色でしたが、今回は別の色、黄色です。

水色や紫の卵にはその美しさに惚れ込みましたが、こちらもまた素晴らしい色合いです。

前回の記事でも書きましたが、産み落とされた日数により卵の色が変わってくるそうなので、この黄色も期間限定ですね。

そんな美しい卵の横では、クジメの親がダイバーに動じずに、卵をひたすら見守っている姿が見られました。

卵を見守るオスのクジメ(撮影/堀口和重)

卵を見守るオスのクジメ(撮影/堀口和重)

黄金色に輝く美しい卵(撮影/堀口和重)

黄金色に輝く美しい卵(撮影/堀口和重)

エントリーが楽チンな
梶の浜ビーチ

クジメの卵もまだまだ見られるのですが、「梶の浜ビーチ」の見どころはこの卵だけではありません。

実はこのポイントは、生き物たちが豊富でとてもおもしろいので、今回はそちらもご紹介していきたいと思います。

タンクを背負い、少しの距離を歩くとすぐにエントリー口にたどり着ける、快適なビーチポイント。

スロープを降りてもそこまで深くないので、波やうねりの影響が少ない日は軽器材の脱着もしやすいです。

エントリーして、テンションの上がるダイバーたち(撮影/堀口和重)

エントリーして、テンションの上がるダイバーたち(撮影/堀口和重)

このポイントは全体的に浅い場所なので、講習ダイバーなども多く活用しています。

逆に言えば、ファンダイビングとしては穴場であり、先ほども言ったように浅場のポイントなので、フィッシュウオッチング派やフォット派のダイバーはのんびりと潜ることが可能です。

海中の森

海の中は今の時期、海藻類が多く生え、そこを住処に隠れる生き物が多くいます。

大人気のダンゴウオも、今の時期ならエントリーしてすぐに出会えます。
きれいなワカメも生えており、ワイドでも楽しめるポイントです。

エントリー口から少し泳ぐと出会えるダンゴウオ。3月現在は稚魚も多い(撮影/堀口和重)

エントリー口から少し泳ぐと出会えるダンゴウオ。3月現在は稚魚も多い(撮影/堀口和重)

三浦半島の名物でもあるワカメ(撮影/堀口和重)

三浦半島の名物でもあるワカメ(撮影/堀口和重)

隠れている生き物を探せ

海藻の茂みに目を凝らしてみると、探せば探すほど擬態上手な生き物が出てくるのです。

カジメ類に巻き付き隠れているタツノオトシゴは、日本のダイビングポイントではトップクラスの個体数と言ってもいいくらい、たくさん見られます。

個体数がかなり多いタツノオトシゴ(撮影/堀口和重)

個体数がかなり多いタツノオトシゴ(撮影/堀口和重)

また、小さいものになるとまるで“糸くず”のような細さのコモンイトギンポの幼魚も、「梶の浜ビーチ」でよく見かける生き物のひとつです。

コモンイトギンポの幼魚(撮影/堀口和重)

コモンイトギンポの幼魚(撮影/堀口和重)

お昼休みも楽しみのひとつ

ちなみにワカメですが、今年は水温が高かった影響もあり、例年に比べると生えが少ないようです。

収穫にも影響しているようで、早ければ2月頭には収穫が始まるのですが、今年は育ちが少ないためかなり遅く、今月15日にやっと収穫ができるようになったそう。

そんな貴重なワカメですが、城ヶ島ダイビングセンターのすぐ近くにある食堂・梅一では、城ヶ島のおいしいワカメラーメンが食べられます。

お昼にはラーメンと地元の味のワカメで、体も気持ちも温まります。

薄味のラーメンですが、ワカメの風味が効いて食感も良いのでお勧めです。(撮影/堀口和重)

薄味のラーメンですが、ワカメの風味が効いて食感も良いのでお勧めです。(撮影/堀口和重)

まだまだ紹介しきれないくらい、「梶の浜ビーチ」にはたくさんの隠れ上手な生き物たちがいます。

さらに今週月曜日(3/18)には、スペシャルな生き物のアンコウも出ちゃったようで……とにかく驚かされています!

次の週末はどこに潜りに行こうかなと悩んでいたら、今が旬のダンゴウオからアンコウ、さらにはワカメ!?、と幅広く楽しめる城ヶ島「梶の浜ビーチ」をぜひリストアップしてみてください。

きっと楽しい週末になると思いますよ。

堀口和重さん
プロフィール

horiguchi_profile

伊豆の大瀬崎にある大瀬館マリンサービスにチーフインストラクターガイドとして勤務後、2018年4月にプロのカメラマンに転向。
現在は伊豆を拠点に水中撮影から漁風景や海産物の加工まで海に関わる物の撮影を行っている。
▶堀口和重写真事務所ホームページはこちら
▶堀口さんのFacebookはこちら

▼堀口さんのほかの記事もチェック!

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写真展「海で逢いたい」東京展vol.23、〜3月27日まで開催中。大崎へ急げ〜!

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写真展「海で逢いたい」東京展
〜3月27日まで開催中!

今年で23回目を迎える、写真展「海で逢いたい」。
2019年3月14日~3月19日には、神戸展が開催されました。
現在、2019年3月22日~3月27日の日程で、東京展が開催中です。
場所は、大崎のO(オー)美術館

「海で逢いたい」には、アマチュアの方が撮られた作品に加え、各メディアで活躍中の著名な水中写真家のみなさんの写真も並びます。
写真のみならず、雑貨等の作品もあるので、見ていてワクワクしてきますよ〜♪

搬入時の写真をお借りしました。
会場は、こんな様子です!

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入場料無料なので、海が好きな方は、ぜひ足を運んでみては?
〜3月27日までの開催なので、お急ぎくださいね〜!

写真展「海で逢いたい」東京展
開催概要

日程:2019年3月22日(金)~3月27日(水)
時間:午前10時~午後6時30分(最終入館は閉館の30分前まで)
最終日:午後3時まで
入場料:無料
会場:O(オー)美術館
電話:03-3495-4040
品川区大崎1-6-2 大崎ニューシティー2号館2F
アクセス:JR山手線「大崎」北改札・東口 徒歩1分

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【ハワイ動画レポートvol.4】シュノーケリングでハンマーヘッドシャークの群れの一員に!?

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写真提供:Ryoko Shewcraft

写真提供:Ryoko Shewcraft

アロハ! ハワイ島でリトリート開催中の小笠原愛よりハワイ島の海の魅力をお届けします。

前回のレポートでお届けしたWild Hawaii Ocean Adventuresのボートに乗り込み出会った迫力のコビレゴンドウ。また数日後、新たな出会いを求めて船に乗り込みました。
ハワイ島コナ沖の冬の海には、アラスカから出産のためにやってくるザトウクジラとの出会いも楽しみの1つ。

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ハワイ島ではザトウクジラと一緒に泳ぐことはできませんが、船で沖に出るとかなりの確率でザトウクジラを見ることができます。この日も2頭のザトウクジラが姿を見せてくれました。

クジラ2

そして今回狙うのは、ハンマーヘッドシャーク(アカシュモクザメ、英名:Scalloped hammerhead)。

コナ沖では、運が良い時では100頭以上の群れをなしたハンマーヘッドと泳げることもあるということ。しかもシュノーケリングで!

引き続き、コナ沖でのレポートを動画つきでお届けします。

ハンマーヘッドの群れに遭遇!
感動の中に「恐怖」との出会いも

午後1時過ぎ。

ケアウホウハーバー沖800mほどの場所に、願っていたハンマーヘッドシャークを発見。

船上から見る限り、数頭は確認できます。
その間にガイドさんから、泳ぎ方のレクチャーが行われました。

ガイドのJason

ガイドのJason

「ハンマーヘッドの群れと並行に泳ぎながら徐々にハンマーヘッドシャークの群れに近づき、混ざることができたら、群れの一員になりきって泳いでください

心構えをして入水すると、ぼんやりと遠くの方にハンマーヘッドシャークの姿が見えています。

だんだんと近づいていくと、8頭を確認。

ゆっくり並行に泳いで行くも、ハンマーヘッドシャークの泳ぐスピードの方が速いため、少しずつ姿が遠くなってきます。

と、その時!

ん?
ハンマーヘッドシャークがこっちに向かって戻ってきた。ラッキー!

8m程の距離まで戻ってきたら、Uターンして再び遠ざかっていきます。
今度こそ見納めかな……と思った瞬間、なんと再びこちらに向かって戻ってきました!

しかも今度は、Uターンすることなくグングンとこちらに近づいてきます。

嬉しい反面、真正面から向かってくるハンマーヘッドシャークを前に、本能的に怖さを感じ始めた私。

なにせ相手は自分の体より大きいサメ。
しかも8頭。

初めての状況に、もしも……のことが頭をよぎります。

怖くなって、ガイドさんの方を見るも、ガイドさんは特に焦った様子もなく写真を撮っています。

写真提供:Ryoko Shewcraft

写真提供:Ryoko Shewcraft

どうやら心配する状況ではなさそうです。

しかし、今度はその8頭がゆっくりと私たちの周りを回り始めたのです。
サメに囲まれる体験なんて、したくてもできないことなのでラッキーといえばラッキーなかもしれません。

が、私にとっては人生の中でNo.3に入るピンチな状況!

手に持っていたgoproで映像を撮ることもそっちのけで、保身態勢へ。

背後からの接近を防ぐため、立ち泳ぎで360度をくまなく目視。

その心配を横目にハンマーヘッドシャークたちは、何ごともなかったかのようにスーっと青の中に消えて行ったのでした。

ボートに戻り「怖かったです(涙)」と状況を話すと、キャプテンが状況の説明をしてくれました。

「彼ら(ハンマーヘッドシャーク)が最初に泳ぎ去ろうとした時に、正面からボートが2隻やって来たんだ。その音を聞いて、まっすぐ進むのをやめた彼らがUターンして、みんなの元へ戻って行った。人に興味があって近づいて行ったわけじゃなく、どこにいこうか迷った先に君たちがいたってだけだよ」

話を聞いて、ハンマーヘッドシャークが自ら戻ってきたのには、理由があったことに納得。

しかし、その理由を知らずにハンマーヘッドシャークに向き合っていた水中の気持ちはこの先一生忘れないと思う。
感動と恐怖が混ざった気持ちは、自然あそびをする中でとても大切で必要な気持ち。

この気持ちが、動物や自然との適切な距離を教えてくれてるのだと思う。

普段の生活ではなかなか感じることのできない「生きてる」感覚を思い出させてくれる自然。
彼らは「今」という時間に夢中にさせてくれます。

「今」に夢中になれる=「今」を生きているということ。

この感覚が好きだから、海も動物との出会いもやめられないのかもしれません。

引き続き、ハワイ島からレポートをお楽しみに〜!

ハワイから小笠原愛がお届けしました☆

ハワイから小笠原愛がお届けしました☆

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薩摩硫黄島&草垣群島を潜る!約7300年前の火山噴火でできた「喜界カルデラ」が生み出す圧巻の海中景観を見よ

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薩摩硫黄島に初ダイブ!

喜界カルデラの外輪山、硫黄島。
ちなみに、小笠原諸島の硫黄島とは別モノ。薩摩硫黄島とも呼ばれている。
「三島村・鬼界カルデラジオパーク」として、日本のジオパークにも認定されている地だ。

独特の様相を呈すこの島は観光地として人気だが、実は、ダイビングポイントとしても有名だ。
大物との出会い、濃い魚影などの迫力あるシーンに加え、美しいサンゴが輝く青く透明度の高い海が、多くのダイバーを魅了してきた。
この海中景観は、南の暖かい海から流れてくる黒潮の分流がカルデラに当たることで生まれる、複雑な海流が影響している。

今回は、“黒潮ガイド”木村さんが指揮をとり、黒潮流域をめぐるダイビングを案内する「Discovery Cruise」の薩摩硫黄島&草垣群島のツアーに参加させてもらった。
その様子をレポートしよう。

いざ、喜界カルデラの地・薩摩硫黄島へ!

およそ7300年前、薩摩半島の沖合50km南の海底で火山が噴火し、直径およそ20kmにもなる巨大なカルデラ、「鬼界カルデラ」が誕生した。

鬼界カルデラは、深いところで水深400〜500mにもなる。そして、外輪山として、竹島、硫黄島、ヤクロ瀬が海面上に顔を出している。
現在では、硫黄島と竹島は、民宿などもある有人島となっていて、鹿児島からフェリーに乗って、誰でも気軽に島へ遊びに行くことができる。

福岡での撮影を済ませ、福岡で木村さんと合流して車に乗り、船が出航する鹿児島県枕崎の港から、今回のツアー船「栄真丸」に乗船。枕崎から南におよそ50km地点にある鬼界カルデラがある薩摩硫黄島へと向かった。

鹿児島県枕崎市の港を3日分の氷をびっしりと積み込み、出航する「栄真丸」

鹿児島県枕崎市の港を3日分の氷をびっしりと積み込み、出航する「栄真丸」

薩南硫黄島の港内は港底から鉄分を多量に含んだ温泉が湧出し、海水との反応で赤茶色に変色していた

薩摩硫黄島の港内は港底から鉄分を多量に含んだ温泉が湧出し、海水との反応で赤茶色に変色していた

驚くべき透明度と迫力満点の魚の群れ

およそ3時間程で薩摩硫黄島に到着し、早速ダイビングの準備へと取り掛かる。
こちらのツアーでは完全にドリフトダイビングなので1本目は比較的に流れないポイント「ワンダーランド」にてチェックダイブ。

まず、エントリーしてびっくりしたのは透明度だった。

さすが黒潮の分流が当たっているだけあって透明度が高い。そして何より、鬼界カルデラが生み出した地形が美しく、ひたすら水中から壁を水面に見上げるような形で撮影に没頭していた。

次のポイントは、「ビッグドロップ」。

噴火で生まれたダイナミックな柱状節理が見られるポイントだ。

タカサゴやキンギョハナダイ、そして何より柱状節理の壁に群れるニザダイは迫力満点だった。
サンゴが美しいポイントもあった。そして、何より個人的に興奮したのはコガネスズメダイの群れの多さだった。

沖縄などでもこれだけの群れには出会ったことはなかった。

黒潮の分流のおかげで透き通った青い海が火山島の美しい地形を引き立てる

黒潮の分流のおかげで透き通った青い海が火山島の美しい地形を引き立てる

「ビックドロップ」に突如現れるダイナミックな柱状節理は圧巻だった

「ビッグドロップ」に突如現れるダイナミックな柱状節理は圧巻だった

「ビックドロップ」の柱状節理のドロップオフ沿いには多くの魚が群れていてニザダイも大きな群れを作っている

「ビッグドロップ」の柱状節理のドロップオフ沿いには多くの魚が群れていてニザダイも大きな群れを作っている

ベテラン船長や同船しているスタッフさんのフォローもあり、ドリフトダイブ時のエントリー、エキジットも難なくできた

ベテラン船長や同船しているスタッフさんのフォローもあり、ドリフトダイブ時のエントリー、エキジットも難なくできた

操船室で魚群探知機のモニターを見ながらエントリーポイントを確認している様子

操船室で魚群探知機のモニターを見ながらエントリーポイントを確認している様子

ドロップオフ沿いには多くのコガネスズメダイが群れとなっていた

ドロップオフ沿いには多くのコガネスズメダイが群れとなっていた

魚群探知機でエントリーポイント探し!?

そして、次のポイントへ向かっている時の事だった。

何やらガイドの木村さんとファンキー船長が操船室で話し合っていたので覗いて見た。
すると魚群探知機を見ながらエントリーするポイントを探している!!

“ガイドは、あらかじめ一番魚が群れているところ把握して、少し潮上でエントリー。潮に流されながら、魚がいる所に当てる”なんて、理想的じゃないか・・・!
Discovery Cruise」は初めて潜る場所へアタックする、というのがコンセプトだ。
ドリフトで潜るために重要な情報として魚探を駆使している。

このスタイルは贅沢だな〜。

無料で誰でも入浴することができる硫黄島南東側にある天然温泉「東温泉」

無料で誰でも入浴することができる硫黄島南東側にある天然温泉「東温泉」

この日は、薩摩硫黄島で宿泊した。
火山島といえば“やはり温泉!”と言うことで、天然露天風呂に無料で入れる東温泉へ。片手にビールを持ち、みんなで乾杯して旅の疲れを温泉に流した。

翌日は、草垣群島で感動!

翌日、早朝から準備を始めて薩摩硫黄島から西に70km程行ったところにある無人島、草垣群島を目指して出航した。
草垣群島に向かっている途中で突然、200頭以上のミナミバンドウイルカが現れて船の船首の周りを10分ぐらい遊んでくれた。

青い海から温泉の成分によって段々と変わっていくグラデーションは硫黄島ならではの光景

青い海から温泉の成分によって段々と変わっていくグラデーションは硫黄島ならではの光景

黒島付近で出会ったミナミバンドウイルカの群れは10分以上船の周りを遊んでくれた

黒島付近で出会ったミナミバンドウイルカの群れは10分以上船の周りを遊んでくれた

イルカが現れた黒島からもう少し行ったところでようやく現れた草垣群島、早速船長にお願いをして船を一旦止めてもらいドローンを飛ばして空中から撮影してみるとそこに写っていたのは美しく並んだ島々とエメラルドグリーンに写った海岸線だった。

普段は漁師もあまり来ないほどの無人群島「草垣群島」

普段は漁師もあまり来ないほどの無人群島「草垣群島」

さっそく、ファンキー船長が潮あたりの良さそうな群島の一番先端に船を近づける。
ガイドの木村さんと魚群探知機を始動させると操船室から「うっひょー!」という大きな声が上がった。
今船の下には巨大な群れがいて色んな種類の魚がいるとのこと。

「よし、入りますか!」
木村さんの一言でポイントが決まってダイビングの準備が始まった。

有名なポイント「サウスポイント」にエントリーして、さっそく出会ったのが壁のように群れていたタカサゴの群れやウメイロモドキの群れ。その周りには、群れにアタックするギンガメアジやロウニンアジ

水中でも群れが移動するたびに大きな音が響き渡った。

大きなタカサゴとウメイロモドキの群れが壁のように広がっていた

大きなタカサゴとウメイロモドキの群れが壁のように広がっていた

潮当たりのいい場所ではキンギョハナダイが流れてくるプランクトンを一斉に捕食していた

潮当たりのいい場所ではキンギョハナダイが流れてくるプランクトンを一斉に捕食していた

1ダイブ1ダイブの興奮が止まることはなく「これが日本の海なのか!」と感激しながら楽しい時間は過ぎていった。
また新たな“スゴイ”日本の海と出会い、そして、またひとつ好きなディスティネーションが生まれた。

今年も8月に再訪する予定だ。
その時は薩摩硫黄島で見られるという水中オーロラをぜひ見たいな。

撮影協力:Discovery Cruise

関戸紀倫
プロフィール

きりん プロフィール (1 - 1)のコピー

1988年7月6日、東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。
2011年よりダイビングインストラクターとして活動していくなか、2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある
!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。

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【告知】2019年4月10日(水)「パプアニューギニア・ダイビング・ナイト」開催のお知らせ!大人気のためお申し込みはお早めに

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2019年4月10日(水)に、銀座で「パプアニューギニア・ダイビング・ナイト」が開催されます。

毎回すぐに満席になってしまうこちらのイベント。

それもそのはず、このイベント参加費無料

・美味しい食事
・パプアニューギニアダイビングのトーク
・パプアニューギニアより豪華景品(抽選)

が楽しめるのです!!

▼2017年の「パプアニューギニア・ダイビング・ナイト」レポートはこちら

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今回は、昨年オーシャナで取材に行った自然写真家の関戸紀倫氏、オーシャナ社員の積田彗加(営業部スイカ)がゲストスピーカーとして登壇。

初めてのパプアニューギニアダイビングで見つけた魅力をお伝えします!

美味しい食事と共に、ぜひお楽しみください。

残席わずか!
お申し込みはお早めに

すでに申し込みがどんどん入っています!

興味のある方はお早めに、下記の「イベント参加登録フォーム」よりお申し込みください。

■日程:4月10日(水)19時30分〜21時30分(開場:18時30分~)
■場所:シテ・ドゥ・タン ギンザ
■参加費:無料
■住所:〒104-8188 東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエック センター14階

ナビゲーター
- 鎌田多津丸(パプアニューギニアダイビング大使)

ゲストスピーカー
- 関戸紀倫 氏(自然写真家)
- 積田彗加 氏(スキューバダイビングと海の総合サイト・ocean+α(オーシャナ)

パプアニューギニア政府観光局HPより

パプアニューギニア政府観光局HPより

▼パプアニューギニアのダイビング情報もチェック

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まるでカプセル!?コウイカの不思議な卵や、孵化直前の赤ちゃんを観察するなら今がチャンス!@黄金崎

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こんにちは。水中カメラマンの堀口和重です。

今回の舞台は西伊豆町にある黄金崎。

黄金崎はユネスコの「ユネスコ世界ジオパーク」にも認定されているジオポイントのひとつで、美しい馬のような形をした岩肌の“馬ロック”が名所となっています。夕陽が当たると黄金色に輝き、とても素晴らしい景観です。

馬のように見える「馬ロック」。パワースポットとしても人気(撮影/堀口和重)

馬のように見える「馬ロック」。パワースポットとしても人気(撮影/堀口和重)

この黄金崎の海で見られる生き物がおもしろい生態行動をとっているので、私は3年前から時期になると撮影を続けています。

カプセルの中身

初めてここに訪れた時に驚かされたのが、コウイカの卵。

たかがイカの卵……と思っている人もいると思うのですが、連なって産みつけられているアオリイカやヤリイカなどの卵とはまったくタイプが異なります。

卵自体、単体で産みつけられていて、さらに成長しても周りの汚れが少ないので、卵の中が透明に澄み観察がとてもしやすいです。

卵の大きさは3センチ前後ぐらい。訪れた当初、中身のイカがはっきりと見えるカプセルのような卵に、目が釘付けになりました。
 

今シーズンのコウイカの卵。1月に産卵も確認されている(撮影/堀口和重)

今シーズンのコウイカの卵。1月に産卵も確認されている(撮影/堀口和重)

産むところは……

どのようなところに卵を産むかというと、細めのロープの塊やトサカなどに産みつけています。

コウイカ自体が中層を浮いて泳ぎ回るイカではない(基本低層にいる)ので、低いところに卵を産みます。

産卵後は砂を卵につけて、捕食者に見つかりにくくしています。時間の経過や、うねりなどの影響を受けると砂が取れる卵もあり、そうなると最初の写真のように観察ができるのです。

毎年卵が産み付けられるロープ(撮影/堀口和重)

毎年卵が産み付けられるロープ(撮影/堀口和重)

ロープに近づいてみると、卵が簡単に見つけられる(撮影/堀口和重)

ロープに近づいてみると、卵が簡単に見つけられる(撮影/堀口和重)

ソフトコーラルのトサカにも産卵する。撮影地:福岡県糸島(撮影/堀口和重)

ソフトコーラルのトサカにも産卵する。撮影地:福岡県糸島(撮影/堀口和重)

トサカをよく観察すると、卵を見つけることができた。撮影地:福岡県糸島(撮影/堀口和重)

トサカをよく観察すると、卵を見つけることができた。撮影地:福岡県糸島(撮影/堀口和重)

生態行動は迫力満点!

コウイカは全長40㎝前後。たまに「コブシメがいた!!」と言って海から上がってくるダイバーもいますが、伊豆では大体コウイカやその仲間のカミナリイカであり、沖縄にいるコブシメとは種類が違うのです。

観察できる時期は冬から春ごろで、産卵や求愛、オス同士の喧嘩などの生態シーンが見られます。

黄金崎の写真ではないのですが、山口県・青海島に撮影に行ったときには、交接や臨戦態勢に入った2匹のオスを捉えることができました。

オス同士の喧嘩は、ドロッと墨を吐いて威嚇したり、頭をぶつけ合ったりと迫力があります。

お互いに威嚇し合い、臨戦態勢のオス。撮影地:山口県青海島(撮影/堀口和重)

お互いに威嚇し合い、臨戦態勢のオス。撮影地:山口県青海島(撮影/堀口和重)

コウイカの交接シーン。撮影地:山口県青海島(撮影/堀口和重)

コウイカの交接シーン。撮影地:山口県青海島(撮影/堀口和重)

ハッチアウトも狙えるかも

下の写真は生まれたばかりのコウイカ、タイミングがわからないので難しいのですが、うまくいけばハッチアウトシーンにも出会えるかもですね。

生まれたてのコウイカの赤ちゃん(撮影/堀口和重)

生まれたてのコウイカの赤ちゃん(撮影/堀口和重)

黄金崎のコウイカのハッチアウトは、時期的にはそろそろピークとなります。

もう少しすると卵も孵化してなくなってしまうので、このイカのカプセルを見るなら今が旬!!となっています。

撮影協力/西伊豆黄金崎:黄金崎ダイブセンター、山口県:シーアゲイン、福岡県:糸島ダイブベース

堀口和重さん
プロフィール

horiguchi_profile

伊豆の大瀬崎にある大瀬館マリンサービスにチーフインストラクターガイドとして勤務後、2018年4月にプロのカメラマンに転向。
現在は伊豆を拠点に水中撮影から漁風景や海産物の加工まで海に関わる物の撮影を行っている。
▶堀口和重写真事務所ホームページはこちら
▶堀口さんのFacebookはこちら

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【BSAC連載vol.01】スノーケルインストラクター資格を導入した理由とその背景

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スノーケリングはダイビングに比べて誰でも手軽にできるイメージがあるが、実は危険も多く、きちんとした安全対策がまだ全国的に普及しているとは言い難い。そこでダイビング指導団体BSAC》が取り組んでいるのが、「スノーケルインストラクター」の普及だ。
BSAC》の大槻祥久さんと七尾慶一さんに、スノーケルインストラクター資格を導入した理由、現状などについてお話をうかがった。

beach and fins on sand

沖縄の現状がスノーケルインストラクターの
導入を始めるきっかけになった

ダイバーはもちろん、多くの旅行者たちから高い人気を誇る沖縄。ダイビングだけでなく様々なマリンアクティビティを楽しむ事ができるが、スノーケリングはその中でも、常にトップクラスで人気があるアクティビティの一つだ。
BSAC》では、そんな沖縄で以前からスノーケルインストラクターの普及に取り組んできた。

大槻さん

私は2005年から《BSAC》の仕事に携わっていますが、当時沖縄のダイビングショップでは、ダイバーは減少傾向にありました。その一方、沖縄本島の「青の洞窟」というスポットでのスノーケリングツアーがとても人気があり、年間何万人という方がスノーケリングを楽しんでいるという話を聞いていました。
ダイビングショップでも、もっとスノーケリングスノーケリングに特化したサービスを取り入れることによって、ビジネスの幅を広げていけるだろうということで、スノーケリングを教えるインストラクターの資格の導入と認定を考えるようになりました。

そんな中、久米島のダイビングサービス《イーフスポーツクラブ》では、「はての浜」でのスノーケリングツアーを盛んに行い、多くのお客様が来ていました。2011年にご縁があり、《イーフスポーツクラブ》の代表・久米浩二さんとお話する機会ができました。
当時はほとんどのダイビング指導団体がスノーケリングに特化した指導者の育成を行っていなかったので、「指導団体として何かできませんか?」というお話を久米さんからいただき、それからスノーケルインストラクターの導入とCカードの普及を《BSAC》として考えるようになりました。

大槻さん(左)、七尾さん(右)

大槻さん(左)、七尾さん(右)

当時の沖縄では、スノーケリングツアーについては、さまざまな業者が開催していて、スノーケリングのスキルを教えられるかどうかわからないような事業者も多かったという。しかし一方で前述の久米島の《イーフスポーツクラブ》では、独自にスキルの指導も行っていた。

七尾さん

イーフスポーツクラブ》では、スノーケリングツアーに参加される方に、「ラッコのポーズ」というスキルを教えていました。年配の方や泳ぎが苦手な方は、マスクに水が入ったり、トラブルがあったりしたときに咄嗟に上を向くことができません。しかしこの「ラッコのポーズ」を覚えることによって、上を向くことができるようになります。
こういったスノーケリング独自のスキルがあることに、ハンドブックを制作している時に、気づかされました

そこで安全にスノーケリングが楽しめる環境を整えるために、《BSAC》スノーケルインストラクターの導入は、まず沖縄を舞台に展開されることになった。

事故が起きたときの対応のためにも
スノーケルインストラクターの資格は大切

沖縄本島の「青の洞窟」のビジネスとしての成功を見て、「スノーケリングはもうかる」というイメージが定着し、業者の数はどんどん増えていた。
またダイビングショップでも、スノーケリングを取り入れる店が増え、はたから見ると「ダイビングよりスノーケリングは簡単だからだれでもできる」と、安易にやっているとしか見えない店も多かったという。

大槻さん

スノーケリング事業への新規参入は、資格がなくてもできてしまいます。しかし、万が一事故が起きたときに、バックアップできる団体がない状況では、引率者自身が十分な対応ができない事が予想されます。
そして万が一訴訟になってしまった場合は、引率者が賠償責任を負う可能性もあり、保険に加入されていない場合は被害者に十分な補償ができない場合が考えられます。

BSAC》では、比較的簡単にスノーケル事業は比較的簡単に始められる事から、知識や経験が不足している事業者が新規参入し、その店のスタッフが良くわかっていないまま営業を続けていることを問題視している。さらに、スノーケリング事故の中には訴訟にまで至っているケースもあるが、無保険のまま営業している事業者が存在しているという。

こういった現状を改善し、より多くの方たちにスノーケリングを安全、安心に楽しんでいただきたいというのが、スノーケルインストラクターが導入された大きな理由なのだ。

ダイビングよりも危険!?
スノーケリングに潜む事故のリスク

資格も経験もない引率者が開催するスノーケリングツアーに参加した場合、事故リスクが高まることは明らかだろう。実際、毎年数多くの事故が新聞やTVニュースなどでも報告されている。

こういったリスクを軽減するためにも、事業者がスノーケルの専門的な知識や技術を取得し、一定のレベルのスキルを参加者に教えられるようにすることは不可欠だ。スノーケリングもスキューバダイビングと同じように、始める前に器材の正しい使い方や基本スキルを学んでおくことで、安全に楽しめるようになる。

七尾さん

スノーケリングをする人の中には、器材の正しい装着方法や使い方をまったく知らない方も多いようです。マスクを正しくつけられている人でさえ、かなり少ないのが実情でしょう。
ストラップの位置が低すぎて、泳いでいる間にマスクの中に水が入ってしまう。また、スノーケルの取り付け方、くわえ方なども問題が多いです。
「ものを噛みながら、口で息を吸う」というのは、実は難しい行為なんです。

今のお子さんは鉛筆をかじることもないと思いますが(笑)、かじりながら吸う経験がないために、スノーケルがうまく使えないという方が増えています。マウスピースをしっかり固定できず、スノーケリングの最中に海水を飲んでしまったりするのです。

ものを噛むと『い』の口になります。そのまま呼吸をすると、海水が入ってきてしまうんですね。マウスピース回りを『う』の口でしっかりホールドする事で、海水の侵入を防ぐんです。また、スノーケルの位置や高さの調整をしないと、マウスピースをしっかり固定することができずに外れてしまったりする事もあります。

こういう基礎を“なぜ、そうするのか?”まで理解させなければなりません。

また暖かい沖縄の海でも、海の中に入ると体が冷えやすくなり、足がつりやすくなります。準備運動をせずにスノーケリングを開始してしまう人が多いと思いますが、アキレス腱を伸ばしたり、屈伸したりなどの簡単な運動をしてから海に入ると、より安全に楽しめます。

「くわえながら吸う」という基本的な動作が難しくなってきている

「くわえながら吸う」という基本的な動作が難しくなってきている

スノーケリング事故の特徴としては、周囲の人が気づかないうちに意識不明になる“ノーパニック症候群”で静かに亡くなっている状況があると《国際潜水教育科学研究所 潜水救急ネットワーク沖縄》代表の村田幸雄氏は、2019年1月1日に公表した「2018年潜水事故集計」において分析している。

「事前の安全講習会の受講の重要性を一般社会に、これまで以上に積極的に告知すべきと考えている」とも述べられており、まさに《BSAC》のスノーケルインストラクターは、これからさらに必要とされる存在であることがわかる。

ありがちなヒヤリハット
・浮力帯(ライフジャケットやスーツ)なしでスノーケリング
・フィンが外れて溺れてしまった
・ウエットスーツを着用せず水着のみで行方不明に
・波が高い場所
・単独で素潜り

「2018年潜水事故集計」(国際潜水教育科学研究所 潜水救急ネットワーク沖縄)より抜粋

スノーケルインストラクターが
増えていくことで、「海好き」が増えていく

日本は今、人口減少・少子高齢化が大きな問題となっているが、レジャー産業にも多大な影響を及ぼしている。

スキューバダイビング人口の減少、海遊び自体へのニーズの減少などの懸念事項があるが、スノーケルインストラクターが増えて、安全に楽しくスノーケリングが楽しめる環境が整っていくことで、大きなメリットが生まれてくる。

大槻さん

ダイビング人口の減少や“海離れ”という現象は近年大きな問題となってきています。
しかし、スノーケリングで子供の頃から海に親しんでいただくきっかけを作っていけば、その先にあるスキューバダイビングにも目を向けてもらえるのではないかと思います。一方で、スノーケリングをして怖い思いをすると、海が嫌いになってしまうこともあります。

「海を好きになって、親しんでもらう」ためにも、スノーケルインストラクターは重要な存在であると思います。

多くの人は、スノーケリングは海水浴の延長というイメージが強いかもしれない。
しかし海という大自然を相手にするだけに、リスクも当然ある。きちんとした指導ができるインストラクターと楽しめば、海が好きになり、いずれスキューバダイビングを楽しむ人も増えて、ダイビング業界の活性化にもつながっていくというわけだ。

次回は、実際にスノーケルインストラクターの養成を行っている現地サービスの声などを紹介します。

Sponsored by BSAC JAPAN

1953年に英国ロンドンで設立され、今では世界中に支部を持つダイビング指導団体。2014年には英国王室ウィリアム王子が総裁に就任。
「SAFETY FIRST(安全はすべてにわたって優先する)」を基本理念に、各プログラムの開発等も行っている。

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※通常オーシャナでは、シュノーケリング・シュノーケルと表記していますが、今回の連載では、BSACの表記に合わせ、スノーケリング・スノーケルで統一しています。

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八丈島のプロモーション動画、もう見た!?自然写真家・関戸紀倫&八丈島ダイビングショップ・アラベスクに映像制作への思いを聞いたら、とんでもない熱量だった

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関戸紀倫×八丈島ダイビングショップ・アラベスク
八丈島のプロモーション動画完成!

自然写真家の関戸紀倫さんと八丈島ダイビングショップ アラベスクの小金沢さんがタッグを組んで、プロモーション動画を作成したとのニュースをキャッチ。
その作品作りについてお電話&メールにてお話しをうかがったところ、とんでもない熱量が!笑

今回、4作品を作られたとのことですが、まずは、ダイビング動画をご覧ください〜!

ダイビング動画

え、かっこいい。
美しく壮大な島と水中の映像とその八丈島を楽しむダイバーたちが生き生きと映し出されます。
軽快な音楽で引き込まれますね〜〜〜。

水中業界で、未だ誰もやっていない事をやりたかった」と話すのは、八丈島ダイビングショップ アラベスクの小金沢さん。

小金沢さん

八丈島のみならず、自然の持つダイナミックな魅力や美しさが伝えられるようにすること。
また、撮影時には撮影を行うカメラマンの関戸さんの感性をいかに自由に引き出してもらえる環境を作るかということに気をつけました。

紀倫さん

この動画を見ている人が「ダイビングがしたくなる!」ような・・・、そんな映像になるように撮影、編集にこだわりました。

実は、この2人が初めて動画作品を公開したのは、2018年のこと。
こちらが2018年4月に公開された、記念すべき第1作目です!

(もしかして・・・気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、オーシャナ入社前の営業部すいかちゃんがモデルとして参加しています。笑)

紀倫さん

1作目となる「南国の島 東京八丈島 旅動画」の公開後に小金沢さんとお話ししていて、「また何かやりたいね!」という一言がきっかけでした。

小金沢さん

自然写真家の関戸紀倫さんとお話をしている時に、“自然に触れたい、旅に出たい”という、気持ちを持つ方の背中をスッと押せるような動画を作りたいと思ったんです。
1人でも多くの人に届くといいな。

紀倫さん

第1作目は「旅動画」でしたが、今回は「ダイビング」をメインとした映像作りをしました。
これから八丈島に行く方、次はどこに行こうか悩んでいる方、ダイビングに行きたいけどしばらくは我慢しなければいけない方・・・などなど、いろいろなダイバーの方に見てもらい、八丈島を知ってもらい、そして誰でも気軽にダイビングの気分を味わってもらいたいですね。

前述の通り、今回公開されたのは、全4作。
オープニング動画、ダイビング動画、アラベスク紹介動画、アクティビティ動画のラインナップです。

紀倫さん

ダイバーの方にはもちろんですが、これを機にノンダイバーの方にダイビング、そして八丈島を知ってもらえればとも思います。

オープニング動画

アラベスク紹介動画

アクティビティ動画

最後に、八丈島ダイビングの魅力を聞きました!

小金沢さん

一番のオススメはダイナミックな水中造形!
そこには、たくさんのアオウミガメが暮らし、ユウゼンなどの固有種が泳ぐ豊かな海がある事を感じて欲しいです。

紀倫さん

個人的には1ダイブであれほどのカメを見れるダイビングポイントはそんなにありません。
是非とも海亀に会いに行ってみてください!

みなさん、まずはじっくり動画をご堪能を。
はぁ、八丈島行きたいっ!

■Special Thanks

関戸 紀倫(せきと きりん)

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1988年7月6日生まれ。
写真家で、ダイビングインストラクターでもあるフランス人の父と、日本人の母の間に生まれ、幼い頃から父に連れられて、ガラパゴス諸島やタイ、フィリピンなど自然豊かな処に訪れるうちに、自然が大好きになる。
2010年にダイビングを始め、翌年には沖縄でダイビングインストラクターとして活動をスタート。
2013年からは、オーストラリアのダイビングクルーズにて働くことになり、そこで船内販売用の写真を撮り始める。
2014年10月にクルーズ船の仕事を終え、帰国前に念願の一眼レフを手に入れオーストラリアを放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに、世界で活躍中。

八丈島ダイビングショップ アラベスク

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八丈島一筋でガイドをしてきた小金沢昌博さんが2015年9月に設立したダイビングショップ。
居心地のいいお店は女性にも大人気。白で統一した店内は、天井吹き抜けの広々とした空間が広がり、まるでカフェにいるかの様なおしゃれな雰囲気。ウエットスーツのまま出入りできるつくりになっているなど、使い勝手も◎。脱水機があり、女性ゲストにも大評判の各種アメニティやフリードリンク、タオルの貸し出しなど、嬉しいサービスも豊富!

■過去記事も合わせてチェック!

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海やダイビングの安全を祈願!今年も伊豆・大瀬崎で「大瀬神社例大祭(大瀬祭り)」が斎行されました

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こんにちは。水中カメラマンの堀口和重です。
今回は西伊豆の大瀬崎から、駿河湾の春の訪れを告げる“お祭り”のニュースをお届けします!

伊豆ではソメンヨシノが各地で咲き始め、もう満開の姿が見られ始めています。
暖かくなり、天候にも恵まれた昨日4月4日、伊豆の大瀬崎では毎年恒例となる大瀬神社例大祭(大瀬祭り)が斎行されました。

このお祭りは、大瀬神社に「大漁」や「航海の安全」を祈願するものです。
参拝には、江梨・内浦・西浦・静浦・沼津・戸田などの漁港から、遠いところでは蒲原や由比などからも船がやってくる、歴史のあるお祭りです。

大瀬崎参拝にくる船(撮影/堀口和重)

大瀬崎参拝にくる船(撮影/堀口和重)

女装するお祭り!?

大瀬祭りの中でも一番の見ものであり、おもしろいのが、化粧をして白塗りし、長襦袢を着て女装した漁師や地元の青年たちが、踊り船に乗り踊る姿が見られるところです。

大瀬崎の湾内を「ちゃんちゃらおかしー、ちゃらおかしー」のお囃子に合わせて乗員が踊り、大漁旗を掲げた踊り船が船団パレードして、湾内をぐるぐると回ります。

(撮影/堀口和重)

大瀬崎の岬に踊り船が集まる(撮影/堀口和重)

船に乗っているのは女装した男性(撮影/堀口和重)

船に乗っているのは女装した男性(撮影/堀口和重)

地元の美味しい味覚の振る舞いも!

大瀬崎の浜では、大瀬崎商業組合の方々(現地のガイドさんたち)が、干物やみそ汁などを出して振る舞いをしています。

甘酒、そして地元のアジやキンメの干物などが食べれるのは、とてもうれしいですね。

甘酒を振る舞う(撮影/堀口和重)

甘酒を振る舞う(撮影/堀口和重)

知ってるあのガイドさんも
女装しているかも?

踊り船だけでなく、大瀬崎の浜でも、女装した青年たちが太鼓のリズムに合わせて踊る姿を見ることができます。

ちなみに大瀬崎の現地ダイビングスタッフも、「勇み踊り」に参加しています。

セットの上で勇み踊りを踊る(撮影/堀口和重)

セットの上で勇み踊りを踊る(撮影/堀口和重)

大瀬館マリンサービスの熊谷さん(撮影/堀口和重)

大瀬館マリンサービスの熊谷さん(撮影/堀口和重)

白塗りされていて誰かわかりづらくなっていますが、普段お世話になっているガイドさんの女装姿を探してみるとおもしろいですよ!

大瀬館マリンサービスの熊谷さん(右)と、ココモ大瀬崎の新長さん(左)(撮影/堀口和重)

大瀬館マリンサービスの熊谷さん(右)と、ココモ大瀬崎の新長さん(左)(撮影/堀口和重)

 

今年のお祭りは、天候にも恵まれ、ベストコンデションの中終わりました。
興味のある方や、普段から大瀬崎で潜っている方は、ぜひ来年はお祭りに参加してみてくださいね!

ちなみにダイビングは、午前中は船が湾内を回るので潜水禁止、午後からが潜水可能となります。

※大瀬崎の海の情報やお祭りの詳細は大瀬崎商業組合まで

堀口和重さん
プロフィール

horiguchi_profile

伊豆の大瀬崎にある大瀬館マリンサービスにチーフインストラクターガイドとして勤務後、2018年4月にプロのカメラマンに転向。
現在は伊豆を拠点に水中撮影から漁風景や海産物の加工まで海に関わる物の撮影を行っている。
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今年も開催☆ダイバーの祭典「マリンダイビングフェア2019」初日に潜入してきました!

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年に一度のダイバーの祭典!
マリンダイビングフェアとは?

2019年4月5日(金)~7日(日)まで、ダイバーの祭典「マリンダイビングフェア2019」が池袋サンシャインシティにて開催。

2019年で27回目を迎える「マリンダイビングフェア」は、国内外のダイビング&ビーチリゾート情報、さらにダイビング器材、水中カメラなど、海やダイビングに関するさまざまな最新情報が手に入るイベントです。

たくさんの海外エリアから現地ダイビングガイドやスタッフが来日! なかなか会えないガイドさんとも会えるチャンス。

ダイバーだけでなく、「海が好き」な方ならどなたでも楽しめますよ~!

初日を迎えた本日、オーシャナ編集部が潜入取材してきました!
現地よりレポートをお届けします。

水中デジカメゾーン

今年も各メーカーからたくさんの商品がラインアップされていました!

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ダイビングギアメーカーゾーン

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日本全国ダイビングゾーン

日本全国のダイビングエリアからダイビング業者が出展。

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フェア限定のお得情報もいっぱい!

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沖縄ゾーン

沖縄ゾーンで大人気、イリオモテヤマネコのゆるキャラちゃん。

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ゆるキャラと戯れる取材班。

海と島の旅ゾーン

海外のガイドさんたちが集う、海と島の旅ゾーン。
キャンペーンなどお得情報もたくさんなので、今年のダイビング旅行の予定が新たに立っちゃいそう!?

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オーシャナにもたびたび登場している関戸紀倫さん

オーシャナにもたびたび登場している関戸紀倫さん

マリングッズソーン

ラッシュガードやサンダルなど、夏前に新調しておきたいアイテムもたくさん。
カメラ、器材、海アイテムの購入を考えている方は、ぜひ!

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他にも「地球の海フォトコンテスト2019」の作品発表や、ダイビングスクールゾーン、楽しいイベント盛りだくさんのステージなど、さまざまなゾーンがありました。
小さなお子さんの姿もちらほら。友達や家族で回っても楽しめますね!

見どころは?

水中写真&ダイビング器材関連のセミナー専用ルームが登場!
プロカメラマンやメーカーの担当者のセミナーがなんと無料で受講できちゃいます。

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スライドを使用してセミナー中のむらいさちカメラマン

また、今年から会場のレイアウトが変更。
去年までは会場の流れが一方通行でしたが、今年からは自由に行き来できるようになりました。歩きやすい~♪

一方通行ではないので、自由に行き来できます♩

自由に行き来可能!

もちろん、毎年恒例のお楽しみも!

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インドネシアブースで至福を味わうオーシャナ編集長・山本

おなじみのワインの試飲も…

おなじみのワインの試飲(この後、ほろ酔いで取材敢行)

かわいいリゾートアイテムを装着してハイチーズ☆
インスタなどSNS用の写真もばっちり撮影できますよー!

人魚にもなれる〜!(人魚?)

人魚(?)になった営業部のスイカ

抽選でゲット!

スタンプラリーでグッズゲット!

ハッシュタグをつけてinstagramを投稿すれば航空券が当たったり、スタンプラリーでオリジナルグッズゲットなどなど、今年もお得な情報が盛りだくさん! 詳しくは公式ホームページよりチェックしてみてくださいね。

マリンダイビングブースで、編集長の後藤ゆかりさん、西川重子さんとパチリ!

マリンダイビングブースで、編集長の後藤ゆかりさん、西川重子さんとパチリ!

明日からの土日はさらに盛り上がりをみせるマリンダイビングフェア。
ぜひみなさん、足を運んでみてください!

マリンダイビングフェア2019
たくさんの“おみやげ”を持って帰ろう!

■明日以降の日時
4月6日(土)10:00~17:00
4月7日(日)10:00~17:00

■入場料
無料

■会場
池袋サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO文化会館C、Dホール(東京都豊島区東池袋3の1)

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【BSAC連載vol.02】スノーケルインストラクターがいることのメリット

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安全で楽しいスノーケリングができるように「スノーケルインストラクター」の普及に努めているダイビング指導団体《BSAC》。
連載2回目では、スノーケルインストラクターがいることによってユーザーやショップにもたらされるメリットについて、《BSAC》の大槻祥久さんと七尾慶一さんにうかがってみた。またスノーケルインストラクターを導入している沖縄のショップにも、話を聞いた。

Diver take children to snorkeling, see under sea life

スノーケルインストラクターがいる
ショップを利用することで、より海が楽しくなる

スノーケリングは、どこでも、自分たちだけでも、楽しめると思っている人が多いだろう。しかしトレーニングを受けたスノーケルインストラクターに引率してもらうと、安全であることはもちろん、より楽しくスノーケリングができる。

七尾さん

《BSAC》のスノーケルインストラクターの中には、ほかの方たちを連れて泳ぐ「リーダーシップ」というトレーニングがあります。この内容は、連れて行っている人をどういう監視下において、どんなところを注意して見ていくかを学ぶので、安全管理の仕方をきちんと身に着けることができます。またレスキュートレーニングも含まれるので、万が一溺れてしまったときなどに、早期に適切な対処ができます。

基本的にスクーバダイビングのファンダイブと同様のスタイルで、コース取りをして皆で回るようにトレーニングをしています。

実際の講習の様子

実際の講習の様子

大槻さん

事業者の方はもちろんですが、一般の方でもスノーケルインストラクターの講習を受ける方がいらっしゃいます。以前お話しを聞いた方はお父さんで、お子さんを安全に海で遊ばせるために講習を受けられました。スノーケルインストラクターのトレーニングを受ける事で、ご自身で家族や仲間をより安全に引率できるというメリットもあります。

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残念ながら現在国内で営業されているのスノーケリング事業者の中には、マスク・フィン・スノーケルなどの装備についての知識が乏しかったり、スノーケリングのスキルをよく理解していなかったりする人もいるという。

「スノーケリングツアーを開催する人たちは、当然海に対する知識やスノーケリングのスキルを習得しているはず」と、参加者の皆さんは信じているだろうが、プロであってもそうではない人がいるのが現状だ。こういった事態を改善するためにも、《BSAC》のスノーケルインストラクターコースはとても有意義なものだ。

(写真提供:やーるーや)

(写真提供:やーるーや)

どんな生物が見られるのか?今日の海況はどんな具合?危険な場所はどこ?など、海のことをよく知るインストラクターに同行してもらえば、よりスノーケリングの楽しみ方が広がり、海が好きな人が増えていくことだろう。

さらにスノーケルインストラクターが引率する場合、終了後にCカードを受け取る事ができるショップがある。(カード認定を受ける事ができるショップは、BSAC Japanに直接お問い合わせください)
キレイなカードなので、旅の思い出にもなることだろう。

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沖縄を訪れた修学旅行生のグループは、みんなでうれしそうにカードを手にしていたという。またスノーケリングを体験することで、次のステップとしてスキューバダイビングに興味をもつ人もいることだろう。

大槻さん

スノーケリングを体験したから「すぐにスクーバダイビングを始めよう」とはならないかもしれませんが、マスクやスノーケルなどの器材に慣れておくことで、ダイビングを始めるハードルは低くなっているはずです。
スノーケリングの次は、体験ダイビングかな?と思いますが、あるショップのお客様で「青の洞窟」でスノーケリングをして、「すぐダイバーになりたい!」という方もいらっしゃいました。

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スノーケルインストラクターを導入することで、
ダイビングショップにもいろいろなメリットが

スノーケルインストラクターを導入して、スノーケリングを安全に楽しみたいという客層を取り込むことができることは、ダイビングショップにとって大きなメリットだ。エンドユーザーに対して「スノーケリング専門の知識を持ったインストラクターが在籍している」いうことをアピールすることで、安心感や満足度を高め、ほかの事業者との差別化を図ることもできる。

石垣島の海

また、経営面でのメリットもある。ダイビングインストラクターより年間の資格維持費が安いため、事業者側としては経費を抑えることができる
またノンダイバーから講習を受けることができるため、スキューバダイビングのインストラクター取得と比べてトレーニング期間も短く、ダイビング用の重器材も必要無いため、ハードルも低い
さらにBSACメンバー賠償責任保険に加入できるので、万が一のときにも事業者は賠償責任リスクを回避し、被害者も十分な損害賠償を受ける事ができる。

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人口の減少、若者の海離れなど、ダイビングショップにとっては厳しい現状があることは否めない。しかしスノーケルインストラクターを導入することで、今までと違った新規の顧客を取り入れられるようになる。

大槻さん

現在は沖縄が中心ですが、伊豆半島にも熱海や南伊豆など、スノーケリングが盛んな場所はたくさんあります。沖縄以外のエリアでも、スノーケルインストラクターを普及させていきたいですね。

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スノーケルインストラクターを導入した
現地ショップの声

沖縄には《BSAC》のスノーケルインストラクターを導入して、ビジネスとして大きな成果を出しているショップがある。久米島の《イーフスポーツクラブ》と石垣島の《やーるーや》の2ショップに話を伺ってみた。

イーフスポーツクラブ
BSACインストラクタートレーナー
CEO 久米浩二さん

スノーケルインストラクターの必要性を考えるには、やはり“スノーケルの事故をなくし快適に海を楽しむこと”が大前提になります。

現在、スノーケリング器材を販売することは自由です。購入した方々は、我流で使っていることがほとんどでしょう。
しかし、スノーケルインストラクターから、器材の確かな使い方と基本的な知識を学んだ方たちが増え、その方がさらに誰かに伝えることで、“安全にスノーケリングを楽しむ”という裾野が広がっていくことでしょう。ひいては、事故の減少にもつながると考えています。

海遊びの入り口として、“安全、快適、安心なスノーケリング”を提供し、そこから始まる水中世界のステップへとつなげていくビジネススタイルの確立を目指しています。
我流でやっている方々の中には、スクールを拒否される方もいらっしゃいます。その方たちの一部が、沖縄で死亡事故につながっているケースも多いように見受けられます。
それを解決するため、スノーケルスクールの意義をもっと、今後広げていく必要性があると考えています。

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マリンサービス やーるーや
BSACインストラクタートレーナー
代表 青井 秀樹さん

15年前ショップ開業時、当店に勤務していたスタッフの多くは無資格でした。
周囲のほとんどのお店はそんな事は気にせずに運営されていましたが、私は「これではいけない」と、当時加盟していたダイビング指導団体のダイブマスターのランクをスタッフ全員に認定しようと決めました。

ところが実際のトレーニングは、当店の事業内容と関係のないダイビングの知識や技術を身につける期間が長く、その分無駄な負担も大きかっだと思います。
また逆に、自分自身が経験してきた中で身につけた「伝えないといけない事」はトレーニング中に習う事がなく、認定後に再度スタッフ研修をしないといけないといった状況でした。

そんな矢先、BSACのスノーケルインストラクターのお話を頂いて導入する事に。導入後は負担が減っただけでなく、これまで以上にお客様から安心感を頂けるようになりました。充実した保険面でのサポートも助かっています。
今では石垣島の同業他社からのトレーニングの依頼も数多く引き受けています。

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Sponsored by BSAC JAPAN

1953年に英国ロンドンで設立され、今では世界中に支部を持つダイビング指導団体。2014年には英国王室ウィリアム王子が総裁に就任。
「SAFETY FIRST(安全はすべてにわたって優先する)」を基本理念に、各プログラムの開発等も行っている。

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※通常オーシャナでは、シュノーケリング・シュノーケルと表記していますが、今回の連載では、BSACの表記に合わせ、スノーケリング・スノーケルで統一しています。

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“奇跡の海”に潜るということ~インドネシアの秘境・ラジャアンパッドで見た風景

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オーシャナの皆様、はじめまして。井口仁と申します。
石垣島を拠点に世界各地の海を潜り、水中写真家としても活動をしています。

今回は、インドネシアはラジャアンパットに行ってきました。そう、奇跡の海です!
どんな海が、空が、陸が見られたのか、レポートをご紹介します。

奇跡の海・ラジャアンパッドを潜る

インドネシアのジャカルタからソロンへ国内線で移動。
空港に降り立つと、東南アジア特有の風が肌を湿らせ、「南国に来たなぁ」と実感する。

今回、ラジャアンパットを取材するにあたり、まだまだ日本での認知度が高いとは言えないラジャアンパッドの魅力を充分にお伝えすることができるだろうかと不安を感じていたが、そんな不安を一蹴するにこやかな現地スタッフの笑顔に迎えられた。

3月某日。現地の季節は雨期。
これも不安要素の一つであったが、現地のスタッフ曰く「ここ最近は乾期のような気候が続いていますよ」とのこと。

自然と対峙し、自然の魅力をありのまま伝えることが現地のスタッフとしても、もちろん取材に入る者の心構えでもあるのだが、やはり晴れを期待してしまう。

さて、ここからが本番だ。

今回お世話になったのはダイブドリームインドネシアさん。
“無駄に長いブリーフィング”で有名な唐澤さん率いるクルーズ船HATIKU号に乗り込み、愛機を組み立てながら、ワクワクと緊張の交差を楽しんだ。

ラジャアンパッド01_井口仁

まずは歴史のお勉強?

今回のラジャアンパッドクルーズでは、HATIKU号に乗り込んでから最初のダイビングまで、帆船のスピードでゆっくりと過ごす時間があった。

日本からの長旅の疲れ、固まった筋肉と緊張をほぐすには充分な時間だ。

そして、そんな時間も飽きさせない工夫と配慮が随所に見られた。

まずは馴染みの薄いインドネシアやラジャアンパッドの歴史的背景。“無駄に長いブリーフィング”唐澤氏の真骨頂だ。

内容はここでは割愛するが、大学の講義の一コマを超える時間を、参加者の皆さんと和気あいあいと過ごすことで、これから始まる1週間の船旅を快適なものにしてくれた。

ラジャアンパッド02_井口仁

1本目からラジャアンパッドの魅力に圧倒される

夕刻に近づいた時、今回のダイブクルーズの1本目「ヤムスロープ(YumSlope)」にエントリー。

各ポイントに適したレンズを選択できるように、ホワイトボードにはポイント名の後にⓌとⓂの印がつけられている。

カメラ派にはピンとくるⓌワイドとⓂマクロの印だ。

1本目はⓂマーク。
ラジャアンパッドの固有種や、日本にもいるお馴染みの生物が、これでもかと言わんばかりに溢れていた。

人気のテールスポットブレニーはラジャアンパッドのアイドルだ

人気のテールスポットブレニーはラジャアンパッドのアイドルだ

ラジャアンパッドを語るうえで、
やはりワイドな水中風景は欠かせない

朝、カランカランと鐘の音。

「アサゴハンデスヨー」

ここが船の中であることを忘れるほどの快適な空間で気持ちの良い朝を迎え、目の前に広がる“奇跡の海”にエントリーする。
ポイント名は、「ソリドウォール(SoridoWall)」。

なんという贅沢な時間だ。
ここではⓌマークの指示通り、16-35mmレンズを付けてファインダーを覗いた。

「・・・・・・・・・」

もう、言葉にはできない。

海全体が「これがラジャアンパッドです」と主張していた。

溢れる色彩。生命のパワーを感じる

溢れる色彩。生命のパワーを感じる

濃いプランクトンのせいだろう、そこには様々な種の魚たちが群れを成して押し寄せた

濃いプランクトンのせいだろう、そこには様々な種の魚たちが群れを成して押し寄せた

警戒心の強いナポレオンも人の影響が少ないために、とても自然にそこにいる

警戒心の強いナポレオンも人の影響が少ないために、とても自然にそこにいる

岩陰で休んでいるウォビゴンシャーク。ここでは人間も水中の一部かのように生物たちの生活に溶け込むことができた

岩陰で休んでいるウォビゴンシャーク。ここでは人間も水中の一部かのように生物たちの生活に溶け込むことができた

ハナダイとハナゴイも独特の色彩で僕らを歓迎してくれた

ハナダイとハナゴイも独特の色彩で僕らを歓迎してくれた

これがラジャアンパッドだ!

ラジャアンパッドの代表的なポイント「パッセージ(Passage)」は、とても遠いことから、近年では他の船はあまり行かなくなったとのこと。

しかしだ。

燃料代やクルーズ全体のタイムスケジュールなど、大人な事情を丸めてポイ。

それは、このHATIKU号の船員たちがプロフェッショナルであることを証明していた。

そこは光と影の競演

そこは光と影の競演

光のカーテンと水面に反射するブルーに包まれた

光のカーテンと水面に反射するブルーに包まれた

青の洞窟と呼ばれるポイントは多くあるが、ここのそれは荘厳な雰囲気

青の洞窟と呼ばれるポイントは多くあるが、ここのそれは荘厳な雰囲気

自分の呼気すら消し去る無音の世界がそこにはあった

自分の呼気すら消し去る無音の世界がそこにはあった

ブラックマンタ

「ラジャアンパッドで潜ってきましたよ」

これを言うためにはやはりブラックマンタをおさえなければならないのだが、洋の東西を問わず、過去・現在、そして未来もガイドたちが口にするであろう「自然なものですから……」

それはもちろんわかっているが、期待せずにはいられない。

ブラックマンタが出現するポイント「マンタサンディ(MantaSandy)」でひたすらピグミーシ―ホーズを観察し、空振り濃厚の中でエキジット時間が近づいてきた。

ラジャアンパッド全体がそうであるように、ここでも気持ちよくドリフトで流されてエキジットに備えた。

その時、黒いあいつが現れた。

ラジャアンパッド13_井口仁

戦闘機を連想させるフォルムと体色。

漫画で表現する「どん!!」でも「しゅん!!」でもなく、とても静かでとても滑らかに、僕らの上をくるっと回り、そしてまた濃いプランクトンの海に消えていった。

この海で見た、一生覚めない夢。
また来ることで夢の続きを楽しめる

日本を出国してから、機内泊を含めて8泊9日。今回のラジャアンパッドクルーズは6日間、ナイトダイブを含めて20本も潜ることができた。

世界のどんな海でも見ることができないラジャアンパッド特有の色をファインダー越しに覗き、そして身体全体でそれを吸収し、心地よい疲れと共に瞼を閉じる。

まるで夢の中でも潜っているような感覚で、カランカランという鐘の音で目覚めると、目の前には夢より美しい海が広がっている。

ラジャアンパッドで過ごした時間は、海の中はもちろんだが船の上での時間もまた特別なものだった。

船内にはゆっくりくつろげるスペースが確保され、クルーズを通じてまるで昔からの友人のように意気投合した仲間と歓談を楽しんだ。

誰ともなく、真っ赤に焼ける空に気づいてデッキに集まる。

果たして、自分がダイバーでなければインドネシアのこんな秘境に来ることが一生のうちであっただろうか。

これを読んでいる方もまたダイバー。世界中には、ダイバーでなければ見ることが出来ない景色がたくさんたくさんあるが、このラジャアンパッドはそんな中でも特別な魅力を持つ、まさに奇跡の海だった。

ラジャアンパッド14_井口仁

撮影/井口仁
※使用機材:
Canon5DmarkⅣ
Canon100mm F2.8L マクロIS USM
Canon EF16-35mm F2.8LⅢ USM
SEA&SEA MDX-5DmarkⅣ
SEA&SEA YS-D2

井口仁さんのプロフィール

オーシャンスタジオ井口仁さん

元プロラグビー選手という異例の経歴を持ち、現在は水中写真家と並行し、石垣島でダイビングサービスOceanStudio(オーシャンスタジオ)を経営する。
カメラ派が過ごしやすい環境にこだわった施設内には、ダイビング専用プールやクラブハウス、そして石垣島の古民家風宿泊施設とレストランが併設され、自らが操船するボートで、その日最高のポイントを目指して今日も舵をとる。
OceanStudio(オーシャンスタジオ)
宇宙宿
がじゅまるのブランコ
▶井口仁さんの日々の作品は公式Instagramでも!→公式Instagramはこちら

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記念すべき第10回目を迎えた「ガイド会ライブ2019」。約250名が大盛り上がり!(動画もあるよ)

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ガイド会ライブに約250名が集結!

2019年4月6日(土)、毎年恒例ガイド会ライブに行ってきました〜!
今年でなんと第10回目となるこのガイド会ライブ、2019年は約250名もの参加者が池袋に集まりました!

ガイド会とは
ガイド会は、普段触れることの少ない世界中の海の様子を、現地のガイドが自分自身の言葉で解説しながら、様々な形態の企画展やメディアを通じて、海中の案内だけでなく自然界をフィールドとする「ガイド」という職業を、より理解してもらおうと活動を続けている団体。
ガイド会ライブは年に一度世界中からメンバーがあつまるイベントである。

昨年の様子はこちらから。

今年集まったガイドは総勢32名!
入場シーンをタイムラプスで撮ってみました。
伝わるでしょうか・・・この盛り上がり。

さて、ガイド会ライブといえばフォトバトルを楽しみにしてる方が多いのではないでしょうか。
2019年は、このフォトバトルを見て「あの海に行ってみたい」と思ってもらいたいとのことで、エリアで分けた4名1組の8チーム対抗フォトバトルとなりました。

毎年お題が決まっているのですが、今年のタイトルは自由。
それぞれのチームでタイトルを決め、それに合わせた写真を1人1枚選出し、スライドショーで発表という形式です。

特別審査員は、阿部秀樹さん、尾崎たまきさん、鍵井靖章さん、古見きゅうさん、むらいさちさん、吉野雄輔さんという水中写真家の皆さん!

そして始まったチーム対抗フォトバトル。
写真だけでなくマイクパフォーマンスも面白すぎる!笑
まさにライブ!
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果たしてどのチームが優勝するのか・・・。

と、その前に、今年もあります抽選会!

各チームの発表に合わせて、それぞれのチームと協賛企業から豪華賞品が抽選でプレゼントされました!
最新機材からダイビング無料券(お弁当付きも!)など、ダイバーには嬉しい賞品が盛りだくさんでした。

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フォトバトルの写真に感嘆をあげ、抽選に一喜一憂する会場の様子

そして今年の優勝チームは・・・!!

チーム「ドラえもん」!!!

左からスローライフマリンサービス・木戸 泰成さん、宮古島ダイビングサービスアクアストーリー・國廣 哲司さん、Maldivian Stars・前井 馨さん、BIG BLUE DIVING・大村 健さん

左からスローライフマリンサービス・木戸 泰成さん、宮古島ダイビングサービスアクアストーリー・國廣 哲司さん、Maldivian Stars・前井 馨さん、BIG BLUE DIVING・大村 健さん

テーマは「夢」。
ご覧ください、ダイバーの皆さんの夢を叶える作品です。

最後はガイド会会長であるエスティバンの川本さんによるスライドショーもあり、盛りだくさんなガイド会ライブでした。
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世界中のガイドとあえて、フォトバトルも楽しめて、豪華賞品も当たっちゃう・・・。
こんな楽しいイベント行くしかないですね。

来年も期待してます!

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【「Dive in Japan!」vol.02:北海道】ウトロでクリオネと流氷ダイビング!(2/39)

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皆さん、こんにちは。
むらいさちです!

Dive in Japan!」ということで、日本の海に面している39都道府県を潜り歩くこの連載。
2回目となる今回は、北海道に行ってきました!

DiveinJapan!02

場所は知床半島のウトロ、季節は2月下旬。
・・・といえば、そう流氷ダイビングです!

「北の海に流氷が流れ着いているその時に、南の沖縄ではサンゴ礁の上をお魚が泳いでいる」国なんて、そうそうありません。

日本の海のすごさは、この海の多様さだと思うんです。
Dive in Japan!」と言うからには、まず北の流氷の海を覗いてみないことには始まらないと思い、一路ウトロへ向かいました!

ウトロってこんなところ!

女満別空港から、レンタカーで走ること1時間半。
斜里町ウトロに到着します。

北海道東部にある知床半島は、世界自然遺産としても知られ、多くの野生生物が暮らしている地です。
冬になると、ロシアのアムール川から流氷が流れ着き、海が真っ白に染まるんです。
その流氷の下を潜る「流氷ダイビング」は、世界でも珍しいダイビングスタイル!!

そして今回、僕が写した陸の絶景は、プユニ岬から見た、ウトロの街並みと海を埋め尽くす流氷です。
日本にいるとは思えないほどの素敵な景色でした。

おすすめの陸の風景―プユニ岬からのウトロの街と流氷―

おすすめの陸の風景―プユニ岬からのウトロの街と流氷―

今回潜ったのは、ウトロの港の中。
ただ、流氷の接岸状況によって潜る場所は変わってきます。

ドローンで上から撮影してみました。
真ん中に三角形に空いた穴が、エントリーホールになります。分かります?

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知床半島は、野生生物の宝庫でもあります。森では、とてもかわいいエゾフクロウに出会うことが出来ました♪
海だけじゃなく陸も楽しめるのも魅力です!

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はじめての流氷ダイビングにドキドキ
不安要素を取り除こう

ワールドダイブさんのシェルドライ「IC7200-PRO」と専用のインナーウェア+ヒートベストでマイナス1度の水温に耐えることができ、レイアリングの大切さを学びました

ワールドダイブさんのシェルドライ「IC7200-PRO」と専用のインナーウェア+ヒートベストでマイナス1度の水温に耐えることができ、レイアリングの大切さを学びました

さて、いよいよ流氷ダイビングスタートです!

期待で胸がワクワクしつつも、とにかく寒いのが苦手な僕。
水温はマイナス1度。

「寒くてちゃんと写真が撮れないのでは?」という不安も大きくありました。そのため今回は、できうる限りの寒さ対策をしました。
「ワールドダイブ」さんのシェルドライを着て、中には専用のインナーウェアを着用。秘密兵器として、フィッシュアイさんで今度発売になる、ヒートベストを着こみ、靴下も厚いものを2枚重ね履き・・・という、万全の対策をしました。

結果から言うと、「寒くなかったです」。
通常、流氷ダイビングは、15分~20分ほど。
そのくらいの時間ならば全く問題無いでしょう。

僕は取材なので、長めに潜らせていただきましたが、それでも問題ありませんでした。
インナーのレイヤリングさえちゃんとしていれば、どんな寒い海でもちゃんと潜れるということを身を持って実感。準備を整える大切さに気づかされました。また、寒いのが苦手な僕でも快適に潜れたことで、自分自身にも自信がつきました。(笑)

しかし、末端の手先足先はどうしても冷えてしまうので、ここをもうちょっと改善すればもっと快適に潜れるでしょう。

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チェーンソーで氷の上に空けた穴からエントリーになります。
必ずガイドさんと潜るのと、体にロープを付けているので、迷うことはまずありません。安全に安心して潜ることができます。

皆さん同様僕も、寒さと水中でのロストが不安要素でしたが、実際潜ってみると海の中も光が入って明るいですし、安全管理も徹底されているので不安なく潜ることができました。

いよいよワクワク☆ドキドキの
流氷ダイビングへエントリー!

完全なる泥棒スタイルですが(笑)、フェイスガードのあるフードはとても温かかったです

完全なる泥棒スタイルですが(笑)、フェイスガードのあるフードはとても温かかったです

いざ、エントリー!
どんな世界が見れるのか、かわいい生物達に会えるのか、もうワクワクと緊張のドキドキが止まりません(表現が昭和ですね・・・)。

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エアーを抜いて、そっと海の中に入ると、こんな世界が広がっていました。

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とても静かだ
最初の印象はそんな感じでした。
なんだか息を吐くのもはばかられるほどの静けさ、それは寒さと緊張のせいもあったのでしょう。

自然が作り出すなんとも不思議な世界に、言葉を失い、ただただ見つめていました。

ガイドの西村さんの後に続き、いろいろな形の流氷を巡りました。
地形ダイビングともまた全然違う感覚、どちらかというと美術館を見て回っている気分です。同じものが一つとしてない、自然が作り出すアート作品を鑑賞しているよう!
この独特な世界を見られたことに、感謝しながら潜りました。

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流氷の間を通り抜けたり・・・、まるでアトラクション!?

場所によって、流氷の色が違ったりもしました、それはアムール川で凍った時の栄養素の違いもあるそうです。

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この氷の中には、多くの植物プランクトンが閉じ込められいて、流氷が解けるとそれを食べに多くの動物性プランクトンをはじめとした生物たちが集まり、この豊饒な北の海を作り出しているそうです。
なので、この流氷はとても大切なものなのです。

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北の生物たちに出会う

今回3日間ダイビングをしたのですが、本数を重ねるごとに寒さにも慣れ、自分自身にも余裕が出てきました。そうすると、そこに住む生物たちにも目が行くようになります。
今回は港内だったのでそこまで生物が多くはなかったのですが、それでも北の海ならではの生き物に出会えました。

砂に馴染みすぎる、アイカジカ

砂に馴染みすぎる、アイカジカ

さらに砂になじむ子、カズナギ

さらに砂になじむ子、カズナギ

岩には、ケヤリ達も多く見られました

岩には、ケヤリ達も多く見られました

ウミウシも数種類見ることが出来ました、エダウミウシ

ウミウシも数種類見ることが出来ました、エダウミウシ

流氷の天使クリオネとの出会い

流氷ダイビングで、会いたい生物のダントツ1位といえば、皆さんご存知クリオネちゃんですよね!

僕も会えるのをとても楽しみにしていました。
普通に潜っていたらきっと気づけないけれど、ガイドさんが指さす方をじっと見ていると、ヒラヒラと泳ぐクリオネ君の存在に気づきます。

一度目に入るようになると、自分でも探せるようになります。
幸いにこの時、毎回のダイビングで見ることができました。

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いや~これがね「超かわいい!!!」、と言いたいのですが、とにかく写真が撮りずらい被写体で、とても苦労しました・・・。なんせ透明ですし、思った以上に動きが速いのです。
しかも、ヒレをヒラヒラして泳いでいるので、両ひれを広げている瞬間を撮るのがとても難しく、とにかく何枚も何枚もシャッターを切ってやっと撮影できました。

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まさに「流氷の天使-さち風仕立て-」と、いったところでしょうか(笑)。
これが撮れていた時は、本当にうれしかったです。粘って頑張りました!

そしてよく見ると、内臓の部分にピカチュウのような生き物の顔が見えます(笑)。
そして個人的にお気に入りの一枚があります、それは・・・、

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コマネチ!

はい、失礼しました・・・。
でも、まさに流氷の天使です。本当にかわいく、癒されます。
この子を見るだけでも潜る価値がありますよ。

Dive in Japan!」Vol.2は、北海道の流氷ダイビングをお伝えしました。
色々あるダイビングスタイルの中でも、かなり特殊なスタイルです。だからこそ、見られる独特の世界。

本当に楽しかったです。日本の海はやっぱりすごいです!!
そして、すっかり流氷ダイビングにはまってしまいました、来年もまたぜひ行きたいと思います!

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流氷の向こうに沈む夕日がとても美しかったです、

今回のアイス

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「道の駅うとろ・シリエトク」の3色ソフト。
こけもも・バニラ・モカの3つの味が楽しめます♪

Dive in Japan!」は、youtubeチャンネル「うみさちTV」でも、ご紹介中〜!
流氷ダイビングの模様をアップしています。
まずは、前編です。(後編もお楽しみにー!)

ぜひぜひ、この記事と合わせて、動画でもゆるっと楽しんで下さいね〜!

\チャンネル登録、お願いします〜〜〜〜〜!!!!!/

お世話になったショップさん

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ガイド会会員でもある西村浩司さんが率いる「ロビンソンダイビングサービス」。
北海道札幌市にあり、通常は札幌周辺の海や湖に潜っています。

流氷がやってくる冬の時期の1か月だけ、ウトロにて流氷ダイビングの受け入れを行っています。スタッフの皆さんは、流氷ダイビングを長年行っており、とても安心して潜ることができます。不安なことがあれば遠慮なく相談してみましょう。地元の素材を使った、美味しいランチも大人気!

取材時も、皆さん温かく受け入れてくださって、とても楽しく潜ることができました。ありがとうございました!また行きますね~。

■「Dive in Japan!」にかけるむらいさんの熱い思いはこちらから↓

■むらいさちさんに関する過去記事はこちらから↓

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【BSAC連載vol.03】スノーケルインストラクターになるには?講習内容と受講者の声

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ダイビング指導団体《BSAC》の「スノーケルインストラクター」は、沖縄を中心に徐々に普及してきている。
連載3回目では、スノーケルインストラクターになるためのトレーニングについて、《BSAC》の大槻祥久さんと七尾慶一さんにうかがってみた。またスノーケルインストラクターコースの受講生の方たちにも話を聞いてみた。

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スノーケルインストラクターに必要な期間

《BSAC》のスノーケルインストラクター講習は、実技、座学などを含めて、6日間程度の期間(受講スケジュールや保有資格によって前後する)が必要だ。

ただし、6日間に集中して講習を受ける場合もあれば、ダイビングショップでスタッフとして働きながら、ショップにいるインストラクターから仕事の合間に講習を受けて進捗していくパターンもある。
人によっては、期間中に全てのトレーニングをクリアできない人もいる。

(写真提供:やーるーや)

(写真提供:やーるーや)

内容は器材について、スノーケリングのスキルなどの基本的なことから、海で何かトラブルが起きたときの対処法、お客さんへのプレゼンテーションなど多岐にわたる。

七尾さん

スノーケルインストラクターの講習では、「事故を起こさない」ためのスキルと知識を身に着けることが一番重要です。そのための海況の判断など、実践的なことも学んでいきます。

スノーケリングはダイビングと違って、水面を泳いでいる人たちを立体的に見ることができないため、トラブルの発見が遅くなってしまうこともあります。お客さんたちのスノーケルやマスクに水がたまっていないか?など、細かく安全をチェックすることはとても重要です。

講習中の七尾さん

講習中の七尾さん

器材の正しい使い方、安全に泳ぐためのスキル、そして何か起きたときに対処できる方法。これらをきちんとゲストにレクチャーできて、見守ることができるスノーケルインストラクターがいれば、とても安心してスノーケリングを楽しむことができる。

スノーケルインストラクター講習の内容

6日間で行われるスノーケルインストラクターの講習内容は、以下のようなサンプルスケジュールになっている。

【1日目】
・BSACスノーケルインストラクターコース セオリーレッスン(座学)
スノーケルインストラクターコース規準の様々な条件や活動範囲を知る。
・CPR-AED  ・セオリーレッスン(座学) ・CPR-AED認定
まず心肺蘇生法を学ぶ。救急蘇生法は、自分一人でできるようになることが基本。【2日目】
・BSACスノーケルインストラクターコース セオリーレッスン(座学)
インストラクターとして、海洋・気象についての知識を学ぶ
・ファーストエイド ・セオリーレッスン(座学) ・ファーストエイド認定
ケガ(切り傷、骨折、脱臼など)をしたときの対処法、陸上での救助法を学ぶ。【3日目】
・BSACスノーケラーコース  ・セオリーレッスン(座学)
講習の概要を知り、ガイドマニュアルを使った講習の仕方を学ぶ。
・BSACスノーケルレスキュー
スノーケリング中でのトラブル対処法を学ぶ。

【4日目】
・スノーケルレスキュー ・緊急フローチャート解説
スノーケリング中におぼれた場合の救助方法を学ぶ。
・セオリーレッスン(座学)
お客様へのプレゼン方法、時間のコントロール方法などを学ぶ。

【5日目】
・セオリーレッスンプレゼンテーション
ガイドマニュアルを使った講習の仕方を学ぶ。
・スキルレッスンプレゼンテーション
スキルのデモンストレーション方法、失敗したときの修正方法などを学ぶ。
・リーダーシップトレーニング
実際に人を連れて泳ぐ方法や、離れてしまったり、トラブルが起きてしまったときの対処法などを学ぶ。
・泳力などの一部評価
スノーケリング、スキンダイビングのスキルを評価。

【6日目】
・インターンシップ ・スキルプレゼンテーション ・SIE(評価コース)
生徒役とインストラクター役に分かれ、実際の講習を行う。

 

(写真提供:やーるーや)

(写真提供:やーるーや)

スノーケルインストラクター受講生の声

実際にスノーケルインストラクターの講習を受けた方に、受講してみた感想をうかがってみた。
また、これからスノーケルインストラクターを目指す方にもコメントをいただいた。

イーフスポーツクラブスタッフ
BSACスノーケルインストラクター
中島清徳

様々な講習を重ね、近年スノーケルの事故が多発している実態を知りました。
原因の多くは、正しい知識が一人一人に理解されていない事だと思います。インストラクターとして、スノーケルを通じ海の知識や準備の仕方、危険回避の方法等、海で遊ぶ上で必要な知識とスキルを今後はしっかり伝えていきたいです。
また、スノーケルではこのような事を伝える場が少ないとも感じています。皆さまが安全で楽しい時間を過ごすためにも、私たちがお伝えした事を多くの方々に共有してもらうことが、とても重要なことだと思います。
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イーフスポーツクラブスタッフ
BSACスノーケルインストラクター
三原千穂

スノーケルインストラクター講習を受けてよかったと思うのは、自分自身も正しいスノーケルの使い方を1から学べたこと、そして、仲間の講習を見てお互い高め合えたことです。今までは気づけなかった、マスクバンドの位置など細いことにまで気づけるようになりました。
一方で、様々なお客様がいる中で“どのように分かりやすく楽しくスノーケルの使い方を伝えられるか”また“表現力や強調性を出していくこと”が大変でした。
スノーケルを使った事故が年々増えているので、スノーケルインストラクターとして、自分が学んだ正しいスノーケルの使い方を安全に正しくお客様に伝え、しっかりと周りを見て行動できるインストラクターになっていきたいです。
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マリンサービス やーるーやスタッフ
BSACスノーケルインストラクター
富井奈々香(指導歴1年)

学校で学んだことから石垣島へ移り、最初は覚えることも多くついていくのがやっとでしたが、経験を積みながらアシスタントをしていました。
ある日、インストラクターコースを受講しようという事になりました。今までの実務の中で理解出来ていた事は多くあったものの、実際にトレーニングを受けてみるととても大変で……、途中投げ出したい気持ちにもなりましたが、諦めずに最後まで頑張って無事合格する事が出来ました。
インストラクターとして今活動していて、あの時の苦労が無かったら今がないと思うくらい内容が濃かったので、今では私のバイブルとなっています。
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マリンサービス やーるーやスタッフ
BSACスキンダイビングインストラクター
金井 愛里(指導歴7年)

学校で2年間勉強して卒業してから《やーるーや》で働きはじめました。
実際に働き出すと、プロフェッショナルを求めるショップの方針についていくのが大変なことも多くありましたが、実務経験(アシスタント1年)を積んだ後、インストラクタートレーニングに挑戦!
厳しいこともいっぱいあって大変でしたが、今は取得してよかったと思います。
お客様の引率や、講習中に安全を正しく伝えることが、自分が長くこの仕事をしていく上でとても大事な事と知り、今では胸を張って海で仕事ができます。
また知らない世界をたくさん見ることが出来て今はとても楽しいです。BSACのインストラクターとして活動することに誇りを持っています。

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海洋専門学校 ドルフィン専攻2年生
武田 玲奈(アウトフィッター就職希望)

2019年3月、研修生として《やーるーや》さんにお世話になりました。スタッフの先輩方はとてもキビキビと動いていて、お客さんへの丁寧な講習とガイドする姿にあこがれています!

実は、ここにに来るのは2回目。
自分では、はっきりと覚えていなかったのですが……なんと、子どもの頃にも来ていたことを研修前に両親から聞かされました。本当に偶然だったのですが、その頃の楽しかった体験が今の私の人生に大きな影響を与え、今またここに来た事が本当にすごいと思っています。

そして私は学校を卒業後、職業として海を案内できるインストラクターになりたい、その為にこの職業に就きたいと思っています。
自分がそうだったように、子供達にも楽しい経験をしてもらい、また海に戻って来たいと思ってもらえるようなインストラクターになりたいと思っています。DSC02339

マリンサービス やーるーやスタッフ(2018年10月退社)
BSACスキンダイビングインストラクター(指導歴5年)
土屋あかり

現在は引退していますが、《やーるーや》で過ごした時間はとても有意義でした。
ショップに務めてガイドをするならインストラクター(資格を取得する必要がある)が必要と聞いて、「普段やっている業務に必要なの?」と最初はよくわかりませんでした。しかし、取得をして所属していたころ、海に携わり高い価値観で過ごした日常。「引退するまで事故なく過ごすことが楽しい思い出になるので、絶対に安全を売りにしていく」とオーナーが常に言っていた言葉が今も心に残っています。
今は地元に戻り陸の企業に勤めています。引退するまできついこともあったりましたが、インストラクターとして活動できたことを誇りに思います。
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これからスノーケルインストラクターを
目指す方へのメッセージ

最後に、七尾さんと大槻さんにこれからスノーケルインストラクターを目指す方に、メッセージをいただいた。
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大槻さん

本国イギリスの《BSAC》との理念でもある「セイフティ・ファースト(安全第一)」を、スノーケルインストラクターの皆さんにも普及していっていただきたいと思います。
また昨年の国際サンゴ礁年は、《BSAC》もオフィシャルサポーターを務めさせていただきました。スノーケリングで、サンゴを傷つけてしまうことがないように、環境保全への意識もインストラクターには伝えていってもらいたいと思います。

七尾さん

これからスノーケルインストラクターを目指す方に伝えたいのは、「教え方ひとつで、お客様が楽しいと感じてくれるかどうかが決まる」ことです。ダイビングだけでなく、その他のマリンスポーツやスノーボードでもそうですが、楽しいと思えるスポーツは、最初は失敗がつきものです。その失敗が「嫌な体験」にならないように、安全に楽しくスノーケリングをするスキルを教えていっていただきたいと思います。

Sponsored by BSAC JAPAN

1953年に英国ロンドンで設立され、今では世界中に支部を持つダイビング指導団体。2014年には英国王室ウィリアム王子が総裁に就任。
「SAFETY FIRST(安全はすべてにわたって優先する)」を基本理念に、各プログラムの開発等も行っている。

BSAC UK本部

BSAC UK本部

※通常オーシャナでは、シュノーケリング・シュノーケルと表記していますが、今回の連載では、BSACの表記に合わせ、スノーケリング・スノーケルで統一しています。

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大瀬崎から世界の海まで、どこへでも潜りに行きたい!注目の若手水中写真家・茂野優太さんの新連載がスタート

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こんにちは。水中写真家しげです。

僕は水中写真家と名乗ってはいますが、
水中写真家としての実績はほぼ皆無……

そんな僕に編集長からオーシャナで「連載」書いちゃいなよ!と誘っていただき、今月からオーシャナで「連載」として記事を書かせていただくことになりました。

素直にうれしい!
死ぬ気で頑張っちゃいますよ!!

連載のテーマはあれこれ悩みましたが決めました!
タイトルは水中写真家・茂野優太の「GO DIVE!~大瀬崎から世界の海まで~」です。

このタイトルには大瀬崎のような身近な海から世界の果てまで、どこへでも潜りに行きたい。
世界中の海に敬意を持って向き合い、紹介したいという思いから決めました。

世界は広いということ

連載をするにあたって、僕が水中写真家になろうと思った理由を紹介させて下さい。

僕が初めて海に潜ったのは学生時代でした。全青春をダイビングに捧げたといっても過言ではないほどダイビング漬けの学生生活でした。あやうく留年しかけたほど……

しかし、そんな僕も周りの環境に影響されリクルートスーツを着て就職活動に奔走し、なんとか内定をもらえた金融機関に就職しました。
金融機関の仕事は楽しいこともありましたが、日々積み重なるノルマや忙しさに精神的に辛いことの方が多かった。

会社がすべてで気持ちよりも収益や効率優先で自分が否定されているように思え、本当に辛い日々でした。

そんな苦しい状況で助けられたのが、SNSに流れて来た1枚の水中写真でした。

たぶん、こんな感じだったであろうイメージ写真

もう、どんな写真だったかも覚えていません。そんなに上手な写真じゃなかったのかもしれません。

でも、SNSに流れて来たその1枚の水中写真を見たときに、ふっと心が軽くなったんです。
”ここだけが世界のすべてじゃない!もっと広い世界があるんだ”と。

僕もそういう写真が撮りたい。と本気で思い、
会社を辞め、水中写真家を目図すことを決心しました。

僕は「写真には人生を変える力がある」と本気で信じています。

この連載も1人でも多くの人に届くように。
もしかしたら、誰かの人生を変えられるようにと願い、全力で取り組んでいきます!

ホームグラウンドは大瀬崎

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大瀬崎先端のソラスズメダイ

連載タイトルに“大瀬崎から世界の海まで”とあるので気づいた方もいるかと思いますが、僕にとっては伊豆半島・大瀬崎の海がホームグラウンドです。

みなさんもCカード講習やスキルアップなどで1度は訪れたこともあるのではないでしょうか?

僕もこの大瀬崎の海でCカードを取りました。
以来、この海をホームとし、年間200本は大瀬崎でダイビングをしています。

ホームグラウンドの海は大瀬崎!

ホームグラウンドの海は大瀬崎!

さて、この連載を始めるにあたって、僕を突き動かす原動力となったのものは「まだ見たことない世界を見てみたい。」この思いが1番強いです。

普段潜り慣れている大瀬崎も素晴らしい海ですが、まだまだ世界には僕の知らないすごい海があったり、魅力的なガイドの方がいたり、新たな発見だらけです。そんな景色を自分の中で消化して、皆さんに届けたい。

すでにオーシャナではセブ島リロアンやバリ島のトランバンの記事を書かせていただきましたが、ここでも新たな発見がありました。

セブ島の最南端リロアンには夢幻の色がある!?背景にこだわってもっと魅力的な水中写真を

背景のウミシダの色合いに魅せられた一枚

▶セブ島の最南端!ダイビング天国・リロアンには夢幻の色がある!?背景にこだわってもっと魅力的な水中写真を

バリ島トランバンでダイビング!早朝ワイド、日中マクロと”真逆の顔”を見せる「沈船リバティ号」の魅力

色鮮やかなホヤに乗るクロスジリュウグウウミウシ

▶バリ島トランバンでダイビング!早朝ワイド、日中マクロと”真逆の顔”を見せる「沈船リバティ号」の魅力

この2つの取材では、皆さんにとっては当たり前かもしれませんが、水中は想像以上にカラフルで色に溢れているということを身をもって体験してきました!

珍しい被写体を狙うだけじゃなく、シチュエーションや写真の背景を意識すると、こんなにも見え方が変わるんだと。

そしてふと、リロアンとトランバンの海を潜って思ったことがあります。
大瀬崎の海も気づいてないだけで、想像以上にカラフルなんじゃないか。

そう思って改めて大瀬崎の海を潜ってみると……

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トゲトサカに隠れるウミタケハゼの仲間(撮影地/大瀬崎)

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ミゾヤギに着くガラスハゼ(撮影地/大瀬崎)

めちゃくちゃ多くの(非常に多彩な)色合いがあったんです!!
ピンクやオレンジといったこんなにカラフルな世界が、いつも潜っている大瀬崎にあることも気づけていなかった。

これは、ほんの一例に過ぎません。
他にも、生物たちの生態行動の美しさだったり、透明度の良くないグリーンの海がふと美しく見えたり、まだまだ身近な海にも気づけていない発見がたくさんあるんです!

“見たことない世界”は、目の前にもたくさんあります。

だから僕は、大瀬崎のような身近で誰でも安心して潜れる穏やかな海をベースに、伊豆中、日本中、そして世界中を潜り歩きます。

そこで見つけた新たな発見や気づきをオーシャナで発信したいと思いますので、どうぞ応援よろしくお願い致します。

再び、大瀬崎の海に戻ってきたとき、目の前の景色がどんな風に見えるのか?

今から楽しみです!

茂野優太さんのプロフィール

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「まだ見たことない世界を見てみたい」をモットーにダイビングに関わることは、なんでもこなす。
学生時代にダイビングにハマり、銀行員に就職するもダイビングの魅力が忘れられず、ダイビングの世界に。

▶茂野優太さんのブログはコチラ
▶ツイッターはコチラ

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【ランキング】2019年3月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事

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こんにちは、オーシャナ編集部です。

4月です。学校や仕事などで新生活が始まった方も多いのではないでしょうか?

オーシャナ編集部も新年度を迎え、心機一転!!(部署もメンバーは一切変わりませんが気持ちだけw)
2019年度もみなさんよろしくお願いします!

さて、今日は2019年3月の人気記事ランキングをご紹介。拡散&いいね、よろしくお願いします~(^^♪

海のニュース・記事・コンテンツ 人気ベスト10

第10位:【「Dive in Japan!」vol.01:千葉県】ヒゲダイ君の待つ西川名でワイド&マクロに大興奮!(1/39)

うみカメラマン・むらいさちさんによる連載「Dive in Japan!」。なななんと!日本の海に面する39都道府県をすべて潜るという壮大な計画がスタートしました~! 第1回目となる千葉・西川名の海をご紹介します。

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第9位:レッドシー(紅海)ダイビングの魅力〜色とりどりの魚群にドロップオフに群生するハードコーラル、そして……便器!?〜

エジプトでも人気を誇るリゾート地、シャルム・エル・シェイク。ヨーロピアンを中心として、世界中から多くのダイバーがレッドーシー(紅海)を楽しむために訪れています。自然写真家・関戸紀倫さんが華やかな海を取材してきました!

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第8位:奄美大島でザトウクジラの親子と1年ぶりに再会⁉ 奇跡のような“ロマンチック体験”に感動!

水中写真家・上出さんによる、奄美大島のザトウクジラのレポート。実は今回、1年ぶりにクジラの親子と再会を果たしたそう。こんな大海原で再び巡り会うなんて、そんなことあるんですね。ロマンチック~~!

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第7位:【かわいい動画付き】天使の輪がある⁉赤ちゃんダンゴウオが須崎で大人気。期間限定のキュートな姿を見に行こう!

ダイビングサービスむらい。の村井ちゃんが、旬の海の情報をお届け! 今回は伊豆の須崎で見られている、期間限定♡天使の輪があるダンゴウオの赤ちゃん。かわいい動画も♡キュンキュンキュン~♪

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第6位:バリ島トランバンでダイビング!早朝ワイド、日中マクロと”真逆の顔”を見せる「沈船リバティ号」の魅力

水中写真家のしげちゃんが、バリ島・トランバンを取材してきました! マクロの宝庫と言われているこの海、でも実は朝と昼でまったく違う顔を見せるんですよ……。二面性、ときめきます!!

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第5位:神秘の国・エジプトでレッドシー(紅海)を潜る!ダイビング旅の前に抑えておきたい陸と海の基本情報

エジプトといえばレッドシー(紅海)。ダイバーが憧れる世界屈指のダイブサイトで、抜群の透明度を誇る美しい海です。いつかは行きたいレッドシーの、基本情報をご紹介!

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第4位:【360度動画付き】早春の熱海でちょっぴり“ディープ”なリフレッシュダイビング!3年ぶりのダイビング体験記

3年ぶりにダイビングに挑んだライター三浦さんによる、熱海でのリフレッシュダイビング。3年ぶりだって言ってるのに、オーシャナ編集部から「360度動画撮ってきて」との指令が。迫力満点の沈船、ご覧ください~!

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第3位:薩摩硫黄島&草垣群島を潜る!約7300年前の火山噴火でできた「喜界カルデラ」が生み出す圧巻の海中景観を見よ

硫黄島に自然写真家・関戸紀倫さんが初ダイブ! 約7300年前の海底噴火で誕生した「喜界カルデラ」の外輪山となる硫黄島。火山によって作られた海中景観は、ワイルド&魚影豊かな秘境でした!

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第2位:手軽に水中写真を楽しみたいなら中古iPhoneだ!? 防水スマホケース「エムパック+Dive」を相棒に、目指せ“水中インフルエンサー” 〜プロローグ編〜

水中写真がド下手なオーシャナ編集部・伏見が、スマホ&「エムパック+Dive」で水中撮影に挑戦! 初心者でも、普段使い慣れているiPhoneなら、もしかしたら上手に写真が撮れるかも!? まずは準備に挑んでみましたー!

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第1位:手軽に水中写真を楽しみたいなら中古iPhoneだ!? 防水スマホケース「エムパック+Dive」を相棒に、目指せ“水中インフルエンサー” 〜実践編〜

水中写真がド下手なオーシャナ編集部・伏見が、スマホ&「エムパック+Dive」で水中撮影に挑戦! プロローグ編でいろいろ準備をし、いざ出発! SNOWもInstagramも音楽再生も、海の中でぜーんぶ楽しんできちゃいました~♪

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▼過去のランキングもチェック
▶【ランキング】2019年2月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事
▶【ランキング】2019年1月に人気だった海やダイビングのニュース・コラム・おもしろ記事

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【360度動画付き】西伊豆の“あの岬”の沖に巨大根が! 魚群が湧き出す土肥の「サク根」

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“岬”と聞いて連想するものは、「海沿いの景勝地」「息をのむ断崖」「火サスのクライマックス」「翼くんとゴールデンコンビ」と人それぞれあるでしょう。ただ、ダイバーに限定して問えば、「その先の海を潜ってみたくなる場所」ではないでしょうか。

そんなわけで、「愛と希望にあふれた岬の沖にあり、それでいて、まだメジャーではない冒険心をくすぐるダイビングポイント」をリサーチしたところ、ヒットしたのが西伊豆の聖地。あの“恋人岬”の沖に、知る人ぞ知るボートポイントがあったのです。

さっそく現地サービスにアポをとり、カメラマンの杉森雄幸さんと共に、水中取材へ突撃しました!

幸せの鐘の音に包まれ
甘酸っぱいエントリー

恋人岬沖をダイビングフィールドとしているのは、西伊豆の玄関口となる土肥(とい)のセントラルスポーツアウトドアビレッジTHE101」。大型ダイビングプールを整備したスキルアップフィールドとして知られていますが、超人気ラブスポットの沖にポイントを隠し持っていたとは、さすがの懐の深さです。

取材班を迎えてくれたのは、総支配人でチーフガイドの早川泰夫さん。恋人岬の沖には上級者向けの2大ポイントがあり、「『サク根』では魚群が360度の全方位から湧き出てくる」とのこと。

それはすぐに体験するしかないと、西伊豆きっての快適施設で準備を済ませ、ワゴンで数分の八木沢港へ。漁船で10分ほど南進すると、白波にちゃぷちゃぷと洗われる巨大根のトップが出現しました。

恋人岬

ボートのエンジンを切ってエントリーの準備をしていると、やにわに「コーン♪」と軽やかな鐘の響きが。真正面に構える岸壁に恋人岬の見晴台があり、そこに設置された“ラブコールベル”はカップルで3回鳴らすと永遠の愛が叶うのだとか。

早川さんと杉森さん、私と、忘却の彼方へしまいこんでいた淡い恋の思い出に胸を詰まらせながら、男三人、いざ海中へ!

色彩ハジケる
ソフトコーラルジャングル

エントリー後は、海面から海底70mへと落ちていく根を目視しながら潜降。

岩肌にはウミトサカやイボヤギ、イソギンチャク類がびっしりと群生し、巨大な岩全体が極彩色に塗り上げたアートのよう。周囲にはキンギョハナダイやスズメダイが舞い、表層を見上げればマダイやメジナがゆったりと旋回しています。

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中層を泳ぎながら鮮やかな根を眺めているだけで、地形派ダイバーは大満足すること間違いなし。

各所に「オキノスジエビのクレバス」「水深20mでスジハナダイ&ナガハナダイ」など生物派が泣いて喜ぶ見所が点在しているので、なんでも早川さんにリクエストしてみましょう。

タカベとイサキの“湧き×2”をゲット!

そして忘れてはいけないのが、早川さんから確かに聞いた“魚群が湧き出る”とのフレーズ。それは、根の北側で突如として現実となりました。

ドロップオフに到着するや眼前を覆い尽くしたのは、黄金色の鱗を輝かせるタカベの群れ。プランクトンを追って海底から表層へと上っていく大集団はまさに“湧き出す”という表現そのもの。しばらくするとイサキの群れも通り過ぎ、迫力の“湧き×2”を堪能できました。

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“湧き×2”を360度動画で体感しよう!

今回は3月下旬の水温16℃での取材だったため、“湧き×2”で終わったものの、春から秋にかけてはキンギョハナダイやサクラダイの大群が乱舞し、夏にはイナダやカンパチといった大物回遊魚の群れも登場するとのこと。

最高のコンディションなら “湧き×100”くらいはいけそうなポテンシャルを感じることができました。

春〜秋の「サク根」はこんなに“湧いて”いる!
キンギョハナダイは根の全体を覆うほど 写真提供/小松毅(イワシダイバーズ)

キンギョハナダイは根の全体を覆うほど 写真提供/小松毅(イワシダイバーズ

深場を覗けばサクラダイがスクランブル

深場を覗けばサクラダイがスクランブル 写真提供/小松毅(イワシダイバーズ

「サク根」ポイントマップ

水深70mから水面へとそそり立つ巨大根の周辺を潜る。回遊魚が現れるのは北側のドロップオフで、シイラやツムブリが登場することも。過去にはニタリやハンマーヘッドの目撃例もある。流れが強いこともあるので上級者向け。

※マップ画像をクリックすると拡大します

※マップ画像をクリックすると拡大します

■Supported by セントラルスポーツアウトドアビレッジTHE101

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国内最大級のダイビングプールと施設をはじめ、沈船が鎮座するビーチポイント、バリエーション豊かなボートポイントを擁す伊豆半島トップクラスのダイビングリゾート。ユーモアとおもてなし精神にあふれた総支配人の早川泰夫さん(写真右)ほか、頼れるスタッフがワクワクドキドキなダイビングを提供。スノーケリングにシーカヤック、SUPと、ファミリーで楽しめるアクティビティも充実。

Address:静岡県伊豆市八木沢1342-1
TEL0558-99-0911
▶お問い合わせフォームはこちら
URLhttps://www.central.co.jp/lp/the101/

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フリーダイバー・木下紗佑里さん、BSACスノーケルインストラクター&スキンダイビングインストラクター取得!〜知識・技術を得て意識が変わりました〜

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フリーダイバー・木下紗佑里さん
BSACスキンダイビングインストラクター取得!

フリーダイバーの木下紗佑里さんが、BSACスノーケルインストラクター&スキンダイビングインストラクター資格を取得されました!

まずは、受講した感想を問いかけると・・・、
講習を受け、“スノーケリングを教えたい”っていう気持ちが高まっています。こんなに変わるんだ〜って、びっくりしてます!」と目を輝かせました。

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木下紗佑里さんといえば、2018年7月にバハマで開催されたフリーダイビングの世界大会「Vertical Blue 2018」で、FIM種目(フリーイマージョン)で、世界新記録97mを樹立されたフリーダイビングの現役選手です。
同大会では、総合順位でも準優勝という快挙を果たされています。

講習を受けた石垣島で自在に泳ぐ木下さん

講習を受けた石垣島で自在に泳ぐ木下さん

なぜ、BSACスノーケルインストラクター&スキンダイビングインストラクターの資格を取得しようと思ったのか、そして、講習で学んだことや感想を聞きました。

今回取得した資格は・・・
「BSACスノーケルインストラクター」と「BSACスキンダイビングインストラクター」の2つです。それぞれ、指導者としてのスキルを身につけるもので、受講者にCカードを発行することが可能となります。

BSACスノーケルインストラクター▶︎安全で楽しいスノーケリングプログラムを開催することができる。
BSACスキンダイビングインストラクター▶︎「BSACスノーケルインストラクター」からのステップアップ資格。安全で楽しいスキンダイビングプログラムを開催することができる。

 

スノーケリングほぼ未経験!?
木下紗佑里さんとスノーケリングの関係

ーーまずは、BSACのスノーケルインストラクターとスキンダイビングインストラクターを受講しようと思ったきっかけを教えてください。

木下さん

ずっと水泳をやっていて、そこからフリーダイビングの競技をぱっと始めてしまったんです。スキューバダイビングは数回したことがあるんですが、実は、スノーケリングの経験ってないんです・・・。

2年くらい前に、地元のスイミングスクールで、泳げる子どもを対象にしたスノーケリング教室やリゾートへ行く前に道具の使い方を教える教室を開催したんですが、なんかちょっとうまくいかなかったんですね。

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ーー自分でやるのと教えるのとでは、勝手が違ったんですね。

木下さん

私自身は、道具を使えるし、潜ることもできる。
けれど、道具の使い方に関する基本的な知識や泳げない人や海が怖い人に対して教える方法が自分の中にないことに気がづきました。
また、競技で潜っているために、「海で遊ぶ」ということも知らないなぁと。

だから、スノーケリングを本業としてやっている団体から、ちゃんと知識を得たかったんです。

講習の様子

講習の様子

木下さん

また、フリーダイビングのインストラクター資格は海外で取ったんです。
海外の資格とはいえ、もちろん日本でも活動できるんですが、ゲストの皆さんが安心してもらえるようなものがないのが、不安でした。
看板を持って、フリーダイビングのインストラクターとしてやる以上は、知識も資格も保険もあったほうがいいと思ったんです。

ーーその点、BSACには海に慣れていない方から教えることができるスノーケリングのプログラムに加え、次のステップとしてスキンダイビングのプログラムも用意されています。これから海で遊びたいと思っている方から、木下さんのようにフリーダイビングの世界を目指す方まで、一から教えることができるのは強みですね。

さらに、インストラクターが賠償責任保険に加入していることは、教える側にとっても教わる側にとっても非常に重要なことでしょう。

いざインストラクター講習開始
毎日が発見の連続!

ーー今回、沖縄・石垣島のシュノーケリング専門店「やーるーや」の青井さんが講習を受け持ってくださいましたが、どういうところが難しかったですか?

中央左が木下さん、中央右が青井さん

中央左が木下さん、中央右が青井さん

木下さん

やっぱり私、ちゃんと知らないことがすごく多いなって実感しました。
器材に関する知識をあまり知らなかったんです。

海洋実習に入ってからは、自分のやってきたことである程度、対応できたんですけど、まず最初に座学でつまずきました。
ゲストに器材の説明をし、装備をしてもらうところが特に難しかったです。

座学の様子

座学の様子

ーー例えば、どういうところでしょうか?

木下さん

スノーケリングって、ライフジャケットを着けますよね。
私は、ライフジャケットを着けて泳いだことさえ、ほとんどなかったので・・・そんな状態からのスタート。(笑)

でも、青井さんは丁寧に、お客さんに装着してもらう手順、装着してもらう理由、ライフジャケットの基本的な構造などをしっかりと教えてくれました。
もちろん、「何でか知ってる?」って、いっぱい突っ込まれながら!

ライフジャケットにも、ボート用、釣り用、スノーケル用など、種類があり、どれでもいいわけじゃないんです。
スノーケリングに適しているのは、泳いだ時に外れないように股の下にちゃんと股掛けが付いているものということも、はじめて知りました。

器材装着

講習の様子

ーーフリーダイビングとは、使用する器材はも異なりますよね。

木下さん

フリーダイビングでは、スノーケルも使わないんです。
マスクに付けず水面に浮かせた状態で使い、口から離して潜っていきます。だから、左右どちらに装着してもいいと思っていたんです。
でも、スキューバダイビングのレギュレーターとの兼ね合い、また、スノーケル自体が左に付ける構造になっていることから、左でなくてはならないんですね。

フリーダイビングとスキンダイビングはスキルのほか器材の扱いも異なる

フリーダイビングとスキンダイビングはスキルのほか器材の扱いも異なる

木下さん

あと、マスク・・・。
いつも使っているフリーダイビング用のマスクって、プラスチックなんです。
レンズ部分が湾曲していて、内容積が少ない。フリーダイビングにはすごく適しているんですが、すごく壊れやすいし、歪んでいるので見づらいんですね。
だから、スノーケリング初心者には全然向いていないんです。やっぱりガラスのものがいい。

どういう目的で、どういう構造で作られているのかまで、ちゃんと理解したうえで、解りやすいように説明するーーーそして、ゲストに情報をいっぱい伝えすぎても、「?」になっちゃうので、必要最低限のことだけを分かりやすく伝えることについても、丁寧に教えてもらえました。

講習の様子

講習の様子

相手に合わせたインストラクション・
プレゼンテーションの大切さ

ーー勉強になったのは、どういった点でしょうか?

木下さん

カリキュラムの内容はもちろんですが、青井さんの長年の経験からくる技術も教えてもらえました。

いつも私が相手にしている生徒さんやお客さんは、基本的に泳いだり潜ったりできる人ばかりだったのですが、スノーケリング、そして、初心者となってくると、見るべきポイントが変わってきます。
「はじめてスノーケリングの道具を着けて、はじめて海に行きます」っていうお客さんも想定して教えてもらったのが、すごくよかったです。

講習の様子

講習の様子

木下さん

例えば青井さんは、「手をちょっと触ってみて、震えているか確認する」「差し出した手をギュっと握り返す時は恐怖を感じている」など、そういうところまで目を配っています。
こういう部分は、やっぱりできるようになりたいなと思いました。

私は、泳げるし潜れるので、逆に、潜れない人、泳げない人、海が怖い人の立場になって気を使っていく余裕が必要なんだな、と痛感しています。

ーー相手のスキルによって、対応していくことが必要なんですね。

木下さん

普段やっている世界が違うので、相手によって変えられるこちら側の技術がないといけないなと気づかされました。

私、水中で、マスクやスノーケルを取りたくなっちゃうんですけど、「教える立場のインストラクターが取ったり、外したりしたら、それをゲストが真似しちゃうから、真似してほしくないことはやっちゃいけない」という、インストラクターとしての姿勢についても学ぶところが多かったです。

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木下さん

フリーダイビングをする上でも、スノーケルとかスキンダイビングは、みんな通ってくる道だと思うんです。
一番最初にちゃんと教えてもらってからフリーダイビングをするのと、いきなりフリーダイビングをするのでは、意識が変わってくると思います。

私自身も、フリーダイビングで接するお客さんに対して、スノーケリング、スキンダイビングの基本的なことを教えられるようになったと思えることを誇りに感じています。

インストラクター資格を取得して
“教えたい”気持ちに火がついた

ーー晴れてインストラクター資格を取得されました(おめでとうございます!)が、今後、どういった活動をされていきたいですか?

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木下さん

実は、受ける前は、スノーケルインストラクターとスキンダイビングインストラクターの資格を取っても、あまり使うことはないんじゃないかなと思っていたんです。

前述の通り、2年前にスノーケリングがなかなかうまく教えられなくて、自信がなくなっていたんです。敬遠していた部分もありました。

しかし、ちゃんと知識を得て、胸を張って教えられるようになった今、「ぜひ、やりたい!」という風に変わりました。かなり!
今回、基礎から勉強し、資格をしっかりもらえたことで、プロとしての自覚が芽生えてきたように思います。

ーー知識、技術を得たことで、意識が変わったんですね。

木下さん

かなり!!!(笑)

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木下さん

海に一歩踏み出せない人にも胸を張って教えられるようになった。
海の楽しさを伝えられるようになった。
この自信を胸に、幅広く活動していきたいと思っています。

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木下さん

もちろん、フリーダイビングを一生懸命やりたい人にも私の経験を教えていきたいですが、そこまでいかなくても、夏にどこかの海でライフジャケット着けてスノーケリングをしてみたい人が増えたら、すごくうれしいと思うんです。
そのお手伝いがしたいなとも思っています。

当面は選手での活動がメインになるので、講習はそんなにできないと思いますが、機会があれば、特に泳ぐのが苦手な方や、子どもたちにも教えていきたいです。

ーーありがとうございました。これからの活動も応援しています!

Profile
木下紗佑里さん

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1988年長崎県生まれ。幼少期から競泳に励み、日本女子体育大学へ進学。その後、スイミングスクールのインストラクターを経て、2013年にフリーダイビングと出会い、選手として活動を始める。2015年に世界選手権でアジア人初の優勝、2016年にはCNF種目でアジア人初の世界記録72m(当時)、2018年にFIM種目(フリーイマージョン)で世界新記録97mを樹立している。

■「木下紗佑里さん」に関する過去記事はこちら

■「BSACスノーケルインストラクター&BSACスキンダイビングインストラクター」に関する過去記事はこちら

■Sponsored by やーるーや

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沖縄県石垣島のスノーケリング・スキンダイビング専門店。
2003年にオープンした、沖縄のスキンダイビングのパイオニア的存在のショップだ。

2008年3月就航の「miss.isana」と2019年3月21日に就航した「miss.isana2」は、船外にプロペラがなく、スノーケリング・スキンダイビングに適したウォータージェットボート。この2隻のボートで石垣島の海を案内する。

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代表の青井さんは、安全・安心に強い思いを持って、日々のガイディングを行っている。長年の経験からくる指導力は折り紙付き。スキルを高めていく楽しさをゲストに提案している。
初心者からベテラン、また、子どもから高齢者まで幅広いゲスト層に、それぞれに見合った“楽しみ”を提案している。そのストイックな姿勢が信頼を得て、リピーターも多く訪れる。

マリンサービス やーるーや
〒907-0004 沖縄県石垣市登野城398−2(MAP)
0980-82-8223
問い合わせフォーム

Special Thanks

協力:BSAC JAPAN
撮影:杉森雄幸

※通常オーシャナでは、シュノーケリング・シュノーケルと表記していますが、今回の記事では、BSACの表記に合わせ、スノーケリング・スノーケルで統一しています。

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